2007年12月21日金曜日

みんな大好き楽天市場

あまりにも巨大になりすぎて、そのうちコッソリとミサイルすら売ってそうな楽天市場さんですが、まるで暴君よろしくか弱い我々非モテ連中の息の根を止めようとしたようです。


---------------楽天さんからのメール---------------
件名:まだ間に合う!Xmasは高級ホテルで過ごそう!
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ホテルは間に合うかもしれないけど、恋人の方が間に合わねぇっつーの。
どうみてもSPAM系メール。ちくしょう。

2007年12月18日火曜日

二種類の勘

「不定期更新にします」とは言ってたものの、こう間が空くと不定期を通り過ぎてフリーダム過ぎる気がするので、ちょっと書く事にする。
とはいっても半分仕事ネタですが。

仕事を早く終わらせるコツって何ですか?とたまに聞かれる時があって、そういう場合は大抵「勘を働かせること」だと答えます。
勘というものは二種類あると思っていて、大別していえば

1.確率的な勘
2.経験的な勘

という感じになる。
1は単純に、「コインを投げて裏か表か」「三枚のうちジョーカーはどれか」「サイコロを振って次に出るのは何か」など、結果に対して外的要因が介在する余地のないものです。
それに対して2は、今まで蓄積された予測・経験・結果を踏まえて意識的あるいは無意識的に感じるものだったりする。
フローチャートというか系統樹というか、そういった「想定される多数のパターン」から違和感を探り当てるという作用が自然と練磨されるので、必然的に経験を積めば積むほどフローチャートの精度が上がり、系統樹も成長していく。
結果として「勘の精度が上がる」事に繋がっていく。
冒頭で述べた勘は、当然こちらの方を指してるわけです。


まー多少小難しくなった感じはしますが、要するに「ある程度実績を持った人の勘はアテになりますよ」ってこと。
それに頼れるのと頼れないのとでは、仕事の効率は元より成否にすら影響が出やすい。
攻殻機動隊の主人公の台詞を借りるならば、

「そうしろって囁くのよ。私の、ゴーストが」

2007年11月4日日曜日

回転バレリーナのネタバレ

参考:http://blog106.fc2.com/c/chaosch/file/braintest4672.gif

「このGif見て、時計回りに見えれば左脳人間らしいよ。反時計回りで右脳人間って事らしい」

と紹介されたGifアニメーション。
実際そんな馬鹿な話はなくて、これは単なる連続性を利用した錯覚です。見方によっては時計・反時計回りのどちらにでも見れます。

人間の脳は連続性を維持しようとする心理的傾向を持つので、一度方向性を決めてしまうとそれを覆すのは難しい。
そしてこのアニメーションの実態は、上半身は反時計回りを示してるのに足の流れ及び影が時計回りの傾向を示す為、最も特徴的な足の流れや影などといった下半身中心に全体像を捉えると、どうしても時計回りに見えるというお話。

反時計回りにしてみたい方は、下半身を手でも紙でもいいので隠してみるとよいです。割と簡単に反時計回りになります。
それでもダメって人は、上半身と下半身の両方を隠して腰の部分をちょっとだけ空けてから、そこをじっと見ていましょう。そのうちどっちに回転しているのかがわからなくなります。
そうなってから隠していた上半身を開けば、サクッと反時計回りに見えるはずです。

2007年10月29日月曜日

カウント

こと文庫本のみに限れば、各出版社における1ページの最大文字数は以下のようになるそうな。

角川文庫・・・・・縦42文字 × 横18文字 = 756文字
ハヤカワ文庫・・・縦42文字 × 横18文字 = 756文字
徳間文庫・・・・・縦42文字 × 横18文字 = 756文字
新潮文庫・・・・・縦41文字 × 横18文字 = 738文字
講談社文庫・・・・縦41文字 × 横17文字 = 697文字

大体700文字くらいですね。
で、文庫本はおおよそ250ページ前後で1冊となります。ということは、

700文字 × 250ページ = 175000文字

となる。全ページ最大文字数で書く事は無いので、もう少し少なくなるでしょうか。
つまり文庫本にはおよそ20万~15万文字が詰まっているわけ。

で、一年更新し続けたここのログにある総文字数をちょっとチェックしてみた。
今はMicrosoft Office Word 2003という文明の利器で文字数カウントが出来る為、割と簡単なはず。結果はええと、

140222文字

ぎりぎり文庫本が出せそうな領域に踏み込んでたようです。
つまり一年前から毎日、記事ではなく創作文章を作っていたら本が一冊できたわけか・・・ちょっと勿体無かったかな・・・
というネガティブな気持ちを振り払いつつ、創作頑張ります。これから一年地道にやればいい事さ。

2007年10月28日日曜日

ペースダウン

ええと、予告通り明日から不定期更新になります。
一年という丁度よい区切りを目指したから毎日更新が出来たような気がしてて、後半はほとんど意地だったような。まぁよし。
今まで読んでくれた方々に普段気付かない知識を与えられたと自惚れることが許されるなら、私としても喜ばしい限りです。

しかしまぁ、初期頃の記事のうちいくつかは消してしまいたいと若干思ったりして。ちょっと恥ずかしい。
でも恥ずかしいと思えるという事は、現時点の自分がその頃よりちょっと成長できたからってことだと思うので、記念に残しておくことにする。

2007年10月26日金曜日

柄にもなく

中途採用で新人が何人か入ってきて、私も一言アドバイスのお鉢が回ってきまして。
仕方ないのでなるべく真面目に言ってみた。

「この業界は知識を売り物にすると言っても過言じゃないんだけど、だからといって知らない事や分からない事があっても恥じる必要はないです。気付いた時点で知識にすればいいし、理解すればいいだけのことです。
ただ、分からない事が分からないという状態は恥ずかしい事だと思ってください。それは何一つ知らなくて、かつ知ろうとしてない状態です。
この事に注意して経験を積んでいけば、特に苦労なく一人前の技術者になれると思うので頑張ってください」

多少変形ですが、古代ギリシャ風に言えば「無知の知」。ソクラテスは正しいと今でも思う。

2007年10月25日木曜日

遠回りも程々に

例えば、飲み会などでウーロン茶とウーロンハイを出されたとします。
両者とも色はまったく一緒なので、外見からではどちらがアルコール入りなのかは判断がつきません。
さて、どうしたものか。

そこで科学的に考えてみると、焼酎に含まれるエチルアルコールには破泡作用(泡を壊す作用)という特性がある為、両者をボトルに入れて振ってみれば一発で判るという事になる。
ウーロン茶は泡が長時間消えず、ウーロンハイの方は破泡作用により速やかに泡が消えるはずだ。

・・・とここまで考えて思った。飲み会の席でボトルなんてすぐ用意できないし。
試しに一口飲んだ方が早いな。間違いなく。

2007年10月24日水曜日

科学的に説明不可能な感覚

「以前見た事があるけど思い出せない、初めてのはずなんだけどやった事がある」
こういう現象を一般的に「既視感(デジャヴ)」と呼ぶのは周知の通り。
ではその逆。
「見慣れているはずなのに初めて見たような感じがする、いつもやってる事なのに初経験のような感覚」
このような現象の事を、「未視感(ジャメヴ)」と呼ぶのはあまり知られていない。
まぁ似た現象の「ど忘れ」と感覚が似ている為、実際体験しているはずなんだけどそっちで解釈してしまう事が多いのかもしれないですね。

この既視感と未視感は、物語でも重要なキーワードとして伏線に使われる事が多い。
私もこの二つの感覚を使った物語を一つストックしてるので、いつか書き上げられたらいいなぁと思う。

2007年10月22日月曜日

納得の言い回し

ユーモアの分析はカエルの解剖のようなものだ。興味を持つ人はほとんどいないし、カエルはそのために死ぬ。
~E.B.ホワイト~

最近某所で見た台詞ですが、妙に納得したので紹介。
ちなみにE.B.ホワイトって人は「シャーロットのおくりもの」というベストセラー作を持つ小説家です。

私としても、カエルを殺すのも殺させるもの本意ではないので、ユーモアの心意気だけは死ぬまで忘れないようにしようと思う。

2007年10月20日土曜日

都合というものは、良い時より悪い時の方が多い

マーフィの法則。

2007年10月19日金曜日

当たりそうで当たらないもの

久々に確率の話をしたので、最近買ってみようかなと思ってるLoto6の当選確率を出してみようと思う。

【ルール】
・一口200円。
・1~43までの数字のうち、6つを選ぶ。
・6つ全てが一致したら一等当選。賞金はおよそ1億円。


さて、1~43までのうち6つを選ぶとなると何百万パターンあることが想像できる。
そのパターン数を調べればよいということになるね。

【計算式】
6/43 × 5/42 × 4/41 × 3/40 × 2/39 × 1/38

こうなる。とすると答えは・・・720/438944680
通分すると、1/6096454ってことになるか。
ってことは6096454通りの中から1通りを200円で購入して、一致すれば1億円!

・・・それは無理だろう。普通に考えて。
この握り締めた200円は、募金してくる事にする。

2007年10月18日木曜日

意味の有る何か

科学とはちょっと違うかもしれませんが、無駄知識ということで。

例えばコインを10回投げて、表が10回連続で出る可能性は約0.01%です。
実際目の前でやってみて、それが起こってしまったらどう考えますか?

「すごい、運がいい」
「ありえない事じゃない」
「何かトリックがあるんじゃないの?」

考える方向性は様々でしょうが、統計学的に見るとこういう結果は「意味のある事象」として捉えられます。
その基準を「有意水準」と呼び、偶然以外の何かが働いたに可能性があると考えるのが通例。
この有意水準は一般的に5%で設定されますが、分野によっては10%で設定されたり1%で設定されたりする。
最初の話を再び例に出すと、 有意水準を1%に設定した場合、

4回連続で表が出る確率・・・6.25%
5回連続で表が出る確率・・・3.12%
6回連続で表が出る確率・・・1.56%
7回連続で表が出る確率・・・0.78%
8回連続で表が出る確率・・・0.39%
9回連続で表が出る確率・・・0.19%
10回連続で表が出る確率・・・0.097%

となるので、6回までは十分に起こりえると判断され、7回以上は有意水準に達しているので偶然とは考えにくい、と解釈されるわけ。
ただしこの有意水準だけで判断すると、当然二つの間違いが出てくる事になる。

1.タイプⅠエラー(第一の過誤)・・・本当に偶然なのに、偶然じゃないと判断してしまう。
2.タイプⅡエラー(第二の過誤)・・・偶然じゃないのに、偶然と処理されてしまう。

1はそのままですね。例え確率が0.01%でも、絶対起きないわけじゃない。
2は例えば有意水準1%のところに、イカサマして1.1%を続けて出しても場合によってはイカサマとバレない場合があるってこと。極端な例ですが。

確率を考える時は、有意水準に着目しつつ常にこのタイプⅠ・Ⅱエラーの可能性を考慮する必要がある。
まぁ信じすぎてもいけないし、疑いすぎてもいけないってところかな。

2007年10月15日月曜日

恣意的錯覚

一般的に言われているのが、「脂肪の燃焼割合は、睡眠時や安静時が最も高い」ということ。
これは確かにその通りで、生物のエネルギー変換方式を鑑みても20分弱の運動に比べれば間違いない話ではある。

ただ重要なのが、睡眠を6時間とした場合のカロリー消費量は400kcal弱しかないわけで。
仮に脂肪燃焼割合を8割と見積もっても、320kcal分の脂肪が燃えるだけでダイエットどころの話ではない。
それならば運動時の脂肪燃焼割合が2割程度だとしても、時間が経過するごとに継続的に消費カロリー総量が増えていく方がダイエットにはいいですよね?という事になる。

割合じゃなく実数で見ないと、騙されるというか錯覚してしまう場合もあるよって話でした。

2007年10月14日日曜日

設定魔

なんだか最近の記事は遺伝子とかDNAなど、そんなの知ってどうするの的な話題が多い理由は単純にその手の調べ物が多いからで、何で調べてるのかと言われれば物語の設定を考えてるせいだったりする。

物語において、非の打ち所がない正真正銘の一般人はキーパーソンとしてはなかなか使われず、特に主人公には特殊能力がデフォルトで付加されてる場合が多い。
それ自体を否定する気はサラサラないので、むしろ「特殊能力がある事に対する科学的説得力」を探してる感じです。
そんなもの無くても物語は作れるんですが、まぁ無いよりはあった方がよいので。

とはいえ、調べれば調べるほど特殊能力の潜在余地が削られていってる気はする。
それだけ人間のミクロな部分は本気でよく出来てる。うーん、調べたのは逆効果だったかなぁ。

2007年10月13日土曜日

ミクロな話

今日はちょっと短い雑学でも。

人間は、大体60兆個の細胞で構成されています。
そしてその細胞の一つ一つに、核が存在します。
その核の中に染色体が23対46本が存在あって、そこにDNAが存在している。

DNAは以前話したとおり、たった4個の塩基で構成されています。
その塩基が色々な配列で、延々と連なっています(例:AGCTTAGC・・・)
23対46本の中にある塩基配列は総計で30億個ほどにもなり、まっすぐ伸ばした場合2メートル程度になるそうな。

たった1個の細胞の中に、30億個2メートルの塩基配列。
物凄く効率よく折りたたんでいるのは容易に想像できるわけで、改めて生命の凄さを実感してしまう。

2007年10月9日火曜日

もちろん後日に買い替えましたよ

今日はES細胞の倫理について書いてみようと思ったんだけど、時間がないので世間話に変更ってことで。


レンジ・コンロを筆頭に、家では調理器具がほぼ無しと言っていい私が、簡易ソーイングセットは出勤鞄に常備してます。
今日もボタンが取れたのでチクチク付けてたら、通りがかった人々に

上司「え?」
同僚A「あれ?」
同僚B「んん?」

と、凄く珍妙な生き物を見るようなリアクションをされたわけで。
何か変かと聞くと、『どこをどう見ても変』という有難い言葉を三人から頂きました。

私「失礼な。これでも、階段を三段飛ばしした時にスーツのお尻が綺麗に割れた時も繕ったくらいですよ」

とまぁ個人的には切り札を出したつもりだったんだけど、

上司「そもそも、するなよ」
同僚A「ちょっと前のコントか。恥ずかしい奴だな」
同僚B「そんな悲しい話は要らないっす」

哀れな生き物を見るようなリアクションに変わっただけでした。
うーん、事例のチョイスを間違えた気がする。

2007年10月7日日曜日

再生医療

「ES細胞って何か判りやすく解説せよ」という指令を受けて話したところなので、こっちにも簡単に書いておく事にする。
今日はネタ探しの時間を潰せて助かった。

ES細胞というのは幹細胞の一種で、「あらゆる細胞へ分化できる可能性を持った細胞」というものです。
通常の細胞は、一度分化が終わってしまうと分化後の細胞にしか分裂できません。
例えば、皮膚の細胞が心臓の細胞にはなれないし、肝臓の細胞は胃の細胞にはなれません。
しかし、分化が行われる前の細胞であるES細胞の場合は、皮膚にも心臓にも肝臓にも胃にもなれます。この全能性こそが、ES細胞の特色。

もしこのES細胞の作成・増殖に成功したならば、医療技術は間違いなく一つ上のフェーズへ移行できるはずです。
何かが欠損して発症する病気(白血病、糖尿病など)は、間違いなく完治させることができるでしょうし、もっと言えば内臓を丸ごと交換する事だって理論上は可能になります。
現状の医療は「欠損したものの代替手段を考える」のが精一杯であるところに、「再生して治療する」選択肢が増える事になるわけ。

とはいえ、問題もあります。
このES細胞の作り方は通常、「受精卵の細胞核を患者の細胞核に置き換える」という手法で行われていて、これはそのままクローン人間を作る手法と同じものになってしまう。
クローン人間は認めないのにこっちは認めるのか?という倫理上の話があるのは当然なわけで。
それを回避する手法を確立する必要があるそうな。頑張れ研究者達。

2007年10月5日金曜日

おしゃれ合理主義

あまり深く考えて発言したわけじゃないですが「部屋着として服を買った事がない」と言ったら、おいsagamiがまた変なこと言ってるぞ的な雰囲気になったわけで。ちょっとショックというか納得いかない。

普段着を買い進めて行くと当然量が出るわけで、そのうち着ない服が出てきます。
それを部屋着にするのが一番合理的かつ経済的だと思ってそうしてたわけですが、どうやら世間では違うのだろうか?と思った次第で。

実際のところはどうなの。教えてください、おしゃれ魔人。

2007年10月4日木曜日

生物的特性

猫の面白い特性として、「物を見るときにはまっすぐに見る」というものがあります。
例えば目の前にオモチャを差し出して左右に振ると、物凄い勢いで首を振ってオモチャの動きを追いかけます。

これは猫なりに考えた結果の動きでして、結論を言ってしまえば「なるべく眼の中心窩で捕らえようとしている」という事の表れ。
中心窩で物体を捕らえられたら、色々良い事があります。

・中心窩は最も視力が良い部分なので、物体の判別力が上がる。
・物体への距離感がはっきり判るので、行動予測がしやすい。
・確実な立体視が出来る。

奇襲戦法が生きる秘訣だった猫にとって、獲物を仕留める確実性を上げる為に選択した道なんだろうと思う。
一方人間は、平気で横目による情報収集をやりますよね。これは脳での処理能力が一番の武器だから、情報はあればあるだけ良いからって事になる。

2007年10月3日水曜日

雑感とお知らせ

そろそろ記事というか日記というか、中途半端にも程がある気がしないでもないものを書き始めて一年になるなぁと気付いたわけで。
得られた物は沢山あるし、文章を書く良いリハビリになったのも確か。
ただそれなりに時間が取られるのは避けられなかったなぁというのが正直なところ。そこはどうしようもなく私の能力不足のせいなんだけど。

色々考えるところはあるけど、とりあえず10月28日からは不定期更新にしようと思います。
空いた時間は創作活動に使うってことで。どこまでやれるかは不明ですが。

2007年10月2日火曜日

地球で生命が生まれた時からの仕様

地球外知的生命体がいるかどうかは置いておいて、もし未確認生物が発見された場合その生物が地球外からきたものなのかは割と容易に判断が出来る。
単純な話だが、DNAの仕組みを調べればよい。

1.地球上の真核生物のDNAを構成する塩基は、アデニン・グアニン・シトシン・チミンの4個。
2.この4個のうち、3個を1セット(この配列をコドンという)としてタンパク質を構成するアミノ酸1個に翻訳する。
3.コドンから翻訳される、生物を構成する主要アミノ酸の種類は20個である。

こういう仕様。
まず1からだが、地球生命は4個の核酸塩基でDNAが構成されているが、塩基は数十種類あるということ。
次に2については、「塩基3個で1コドン」という事に必然性はない。別に2個で1コドンでもよいし4個で1コドンでもよいということ。
3については言わずもがな。20個以外のアミノ酸で構成されたものなんだからね。

つまり地球外生命かも?と思われるもののDNAを調べて、核酸塩基が4個だったり10個だったりすれば間違いなく確定だし、1コドンの単位が3個以外であった場合もかなり怪しい。
逆に言えば核酸塩基が4個で更に塩基の種類も一緒で、1コドンが塩基3個で翻訳されてたら、いくら「地球外生命だ!」と主張しても鼻で笑われますよと。
数万パターンの可能性のうち、地球外生命が地球生命と全く同じ仕様を使ってるはずがないわけで。
それは間違いなく地球由来の生物だと確率が教えてくれてるわけ。

2007年10月1日月曜日

類推の見本

東京ローカルな話で申し訳ないですが。
本日10月1日は都民の日ってことで、一部学校が休校になってました。
同日10月1日は赤い羽根共同募金の開始日ってことで、募金運動がスタート。
それらの事象の複合体として、学生連中があちこちの駅前で朝から赤い羽根を抱えつつ頑張ってる姿が。

9時の段階では、ボーイスカウト姿の小学生くらいのガキんちょ達。
12時の段階では、セーラー服姿の中学生くらいのお子様達。
15時くらいには、ラフな格好の高校生くらいの女の子達。

私「つまり18時なれば大学生が出てきて、21時くらいになると妙齢の美女がやってるに違いないよ。私の狙い目はまさしくそこだな」
同僚「募金したいんなら、無駄な妄想しないで今すぐ行ってこいよ」

あっさり一蹴。

2007年9月29日土曜日

レーシックその後(最終経過報告)

レーシックを受けてから、丁度三ヶ月が経過しました。
医師からもレーシック後の視力安定には三ヶ月かかると言われてたので、そろそろ最終Fixと考えてよいかと。
以後特に問題が起きない限り、今回の記事がレーシック関連の最終報告になります。

結論としては、現在の視力は両眼とも1.2と1.5の間くらいです。
1.2は間違いなく見えるけど、1.5になるとちょっと怪しいレベルの見え方。まぁそれでも十分なんですけどね。
これまで弊害らしい弊害は一切無かったので、その点は流石というか医学の進歩もすげーなと思う次第。

もうちょっと一般的になってもいい気はするけど、それには金額の面がネックだろうなぁ。
とはいえ金額が下がるには一時的にせよ爆発的に利用者が増えるか、安価で高性能な機器が開発されるかのどちらかが必要だと思うので、難しい話ではある。

2007年9月28日金曜日

意外とこういう事なのかも

名将を敬愛する者の中から名将は生まれる。なぜなら、名将の事実のみを見て倣うからだ。
名将の息子から名将は生まれない。なぜなら、名将の前に父である事実を見て反するからだ。

~読み人知らず~

2007年9月27日木曜日

オススメの対策ソフト

参考:http://www.avpusers.org/

仕事もプライベートもネット環境にどっぷり浸かってて、ネット環境を取り上げて無人島に放り出されたら情熱のあまり発明すらしそうな私としてはウイルス対策は至上の命題で、対策なしにネットに繋ぐなんて裸で外を歩いてるような気分になるわけで。
結果、アンチウイルスソフトについて結構調べてた時期があります。
メジャーな「Norton AntiVirus」や「ウイルスバスター」でもよかったんですが、それらはどうやら純粋に対ウイルスとしてはコストパフォーマンスはよろしくないらしく、取捨選択のうち最終的に残ったのは「Kaspersky AntiVirus 7.0」と「AntiVir Personal Edition Classic」の二つ。
どちらもコストパフォーマンス的には最優秀の部類に入るものです。
特に「AntiVir Personal Edition Classic」は無料という破格ぶり。かなりオススメ。


そのAntiVirの主な特徴を記載しておくと、

・ウイルス定義ファイルは恒久的にアップデート無料
・無料アンチウイルスソフトの中では、数少ないリアルタイムプロテクトを搭載
・トップ10に入るウイルス検出力( 1位はKaspersky )
・動作は軽くリソースを無駄に食わないので、ロースペックPCでも安心

などなど。金を取ってないのが不思議なくらいの出来です。
致命的なデメリットは今のところ無いですが、あえて挙げるならば、

・海外のソフトなので表記は全部英語
・ウイルス定義ファイルのアップデート時に広告がポップアップする
・稀に正常プログラムもウイルスとして誤検出する(これは検出力が高すぎるせいもある)

といったところ。
大きなメリットに対して極小のデメリットといったところなので、私は愛用してます。
近々アンチウイルスソフトのライセンス期限が切れそうな方は、試してみるとよいかもしれません。

2007年9月24日月曜日

交雑種という生命

昨日記事の染色体の続き。
染色体数が違う種族同士で基本的に交配は出来ない。
ただ例外もあるのは自然の摂理上、当然の事なわけで。
その異種間の交雑種を洗い出してみた。

【レオポン】
父親・・・ヒョウ
母親・・・ライオン

【ライガー】
父親・・・ライオン
母親・・・虎

【タイゴン】
父親・・・虎
母親・・・ライオン

【ラバ】
父親・・・ロバ
母親・・・馬

【ケッテイ】
父親・・・馬
母親・・・ロバ

【イノブタ】
父親・・・イノシシ(あるいはブタ)
母親・・・ブタ(あるいはイノシシ)


まぁ細かく言っていけば、更にあるんでしょうけど。
基本的に母親になる側が父親より体躯が大きい場合に掛け合わせが可能なようです。
そうしないと、胎児が大きすぎて母体が耐えられないから。

レオポン・ライガー・タイゴン・ラバ・ケッティに共通する特徴は、
「生殖能力が皆無、あるいは極端に低い」
というところ。
これは染色体数が二の倍数(2n)でない場合が多い為、受精時の減数分裂が上手くいかないから。
減数分裂とは、まぁ細胞分裂みたいなものです。二つに割ろうとしてもその個体の染色体数が奇数だったら、上手く半分にはならないですよね?
そうなると染色体不分離で致死に至ってしまうわけ。
生物ってのはなかなかよく出来ていて、そして難しくもある。

2007年9月23日日曜日

生物の多様性

生物の設計図は何かと言われると間違いなくそれは遺伝子で、遺伝子がどこに存在するかというと、染色体の中にあるわけで。
染色体は「ゲノム(遺伝情報)を刻む箱」という意味では種族間で共通なのだが、個々の種族によってその染色体数が違う。例えば人間が23対46本であるのに対し、チンパンジーは24対48本など。

サルと人間の間に子供が生まれない理由はまさにここで、染色体数が違う為に掛け合わせられないボタンのような状況になる為。※1
サルが更に細分化して23対46本の染色体数をもつ種族が出てくれば、人間との間に子供ができるかもしれませんね。
まぁその細分化したサルの一部が、人間なのかもしれませんけど。

参考までに、種族毎の染色体数を記載。

【動物編】
※ +1の意味は、性染色体で性別の確定に使われるもの。
人間          22+1対(46本)
チンパンジー     23+1対(48本)
新世界ザル       7+1対(16本)
メガネザル      39+1対(80本)
犬            38+1対(78本)
ハイイロオオカミ   38+1対(78本)
猫            18+1対(38本)
牛            29+1対(60本)
馬            31+1対(64本)
ロバ           30+1対(62本)
家庭ウサギ      21+1対(44本)
野ウサギ        23+1対(48本)
ニワトリ         38+1対(78本)

などなど。
ライオンと虎の染色体数も調べたけど、分からなくてちょっと消化不良。
誰か知ってたら教えてください。


※1
染色体数が違っても、極稀に例外として繁殖されるものがあります。
例えば、馬とロバを交配させたラバなど。
その場合、染色体数は31+1対(63本)なんていうちょっと奇妙な形になる。

2007年9月22日土曜日

考慮の余地あり

私「洗濯の何が面倒って、靴下を1セットに揃えるのがねぇ。神経衰弱してる気になる。何かいい方法知らない?」
同僚「まったく同じのを10セットくらい買えば?ペアを気にしなくていいし」
私「・・・何その天才的発想」

有能な怠け者は司令官にすべき理由を、まさに目の当たりにした感じ。

2007年9月20日木曜日

データ保護って重要 【利害編】

昨日に引き続き、RAIDの話。
今日は現在使用されているRAIDのうち、0・1・5・6についてメリットとデメリットを書いてみようと思う。


・RAID0
【メリット】
→データを分散して書き込むので、パフォーマンスが高い。
※例えば100GBのデータをハードディスク5台のRAID0に記録する場合、それぞれのディスクに20GB分づつ書き込む為、単純計算では通常の5倍早い事になる。

【デメリット】
→耐障害性がゼロ。
→それどころかハードディスクが多ければ多いほど故障率が高くなってしまう。
※一つが壊れれば全体が壊れる為、例えば単体での故障率が1%であるとすると、5台の場合は1%×5台で5%が全体の故障率となる。


・RAID1
【メリット】
→復旧速度はダントツで速い。
→復旧時のパフォーマンス低下が少ない。
→昔から使われている為、実績が高くRAID1そのものによる障害は発生しないと考えてよい。

【デメリット】
→コストは最悪。
※データ領域は構築台数の1/2になる。例えば4台のハードディスクでRAID1なら、データ領域の実際の容量は2台分。
→復旧時、オペレーションミスでのデータロストが一番起こりやすい。


・RAID5
【メリット】
→コスト最強。
※どれだけ大規模なRAID5でも、ハードディスク1台分の領域が削られるだけで済む。10台でRAID5なら9台分がデータ領域で使える。

【デメリット】
→データの書き込み速度はかなり遅い。
※再構築用のパリティ情報を書き込みながら作らなければならない為。
→復旧速度も割と遅い。
※パリティ情報から複合化をしなければならない為
→ディスクが二個同時に壊れるとアウト。


・RAID6
【メリット】
→RAID5の弱点だった、ディスク二個の同時故障に対応。
※とはいえ三個同時だとこっちもダメ。確率的にありえないけど。

【デメリット】
→パリティを二重に作るので、RAID5より更に書き込み速度が遅い。
→実績があまりない為、想定外の障害が起こりえる。


とまぁこんな感じです。
お金を湯水のように使えるならば、RAID0とRAID1を組み合わせたものが耐障害性・パフォーマンスの面では最も理想的です。
しかしどんな大企業でもコストを削減しようとするのは当然の事なので、実際はコスト面での最適解であるRAID5を導入するところが多いです。

ちなみに我が家のデータサーバもRAID5で作られています。
書き込み速度が本気で遅いので、かなりイライラする時もありますけどね。データをロストするよりはマシってことで。
しかしRAID5でこの速度なら、RAID2・3・4はどんだけ遅かったんだよと思わないでもない。廃れたのも道理だなぁ。

2007年9月19日水曜日

データ保護って重要

ええと、興味が無い人にはクソつまらない話かもしれませんが、簡単に書けそうなネタというと自分の庭であるところのコンピュータ関連なわけで。
ちょっとRAIDシリーズについて書いてみようと思う。

RAIDとは、Redundant Arrays of Inexpensive Disksの略語で、意訳すると「お手軽なディスクによる冗長構成」という意味。ちなみにレイドと読みます。
ハードディスクというものはとにかく壊れやすいもので、しかも壊れるタイミングが一定でもなく、我々の間では時間表示のない時限爆弾という認識です。
とはいえ中にデータが存在している以上、「壊れちゃってデータロストしました」で済む話でもなく、ディスクは壊れてもデータは守らなければならない。
そういう状況から生まれた概念が、RAIDというわけです。

RAIDの方式は、RAID0・RAID1・RAID2・RAID3・RAID4・RAID5・RAID6という7種類があって、RAID0を除く全ての方式に共通するのは「データを復旧できる手段を残す」というもの。
その手段によって種類が分かれている、と認識して貰えばよいです。
ではそれぞれのRAID方式を簡単に説明。


・RAID0【ストライピング】
複数のハードディスク領域を一つにまとめるもの。
ただし構成されるハードディスクの一つでも壊れると、まとめられた領域丸ごと壊れてしまう。
そういう意味では、RAIDとは呼べないものではある。

・RAID1【ミラーリング】
データを入れるハードディスク領域と全く同じ複製を用意することで、全く同じデータを保持しておく。
例えば一個のハードディスクを使う場合なら、もう一個用意して同じものを書き込むイメージ。
どっちかのハードディスクが壊れても同じデータがもう片方に存在するので安心。

・RAID2【パリティビットによる再構築】
実際使用するハードディスク領域を再構築できる情報領域(パリティ)をハードディスク内に作る。
例えば使用している領域を含んだハードディスクが壊れた場合、そこにあったはずのデータをパリティで再計算して復元する。
復旧単位は1bitからという無駄に厳格な具合。

・RAID3【パリティドライブによるバイト単位の再構築】
パリティを統括するハードディスク(パリティドライブ)を専用に用意し、そこに他のハードディスク領域の再構築用全情報を格納する。
パリティドライブがある限り他のハードディスクは幾ら壊れても問題ないし、パリティドライブそのものが壊れても実際のデータは他のハードディスクに存在するので大丈夫、という按配。
同時に壊れるとダメだが。
復旧単位はbyteから。

・RAID4【パリティドライブによるブロック単位の再構築】
別にビット単位やバイト単位で復旧できなくても、ある一定量のデータの塊で復旧できればよくね?ってことで考えられたのがこれ。
パリティドライブを用意するのはRAID3と同じ。
ただ復旧単位を大きくしたことで、RAID3よりは高速に。

・RAID5【分散記録によるブロック単位の再構築】
別にパリティドライブって用意しなくてもよくね?ってことで考えられたのがこれ。
それぞれのハードディスク内に分散してパリティ領域を持つ事で、データ領域にデータを書き込むときにパリティドライブへの一極集中アクセスが低減され、高速化を実現。
現在の主役。

・RAID6【複数分散記録によるブロック単位の再構築】
RAID2~5は、ハードディスクが一個壊れた場合なら再構築が可能だった。でも二個同時に壊れたら対応ができない。
じゃあ二個壊れても大丈夫なようにしようというのがこれ。
基本はRAID5と同じ方式だが、パリティ領域が二重化されてるので二個までなら大丈夫というもの。


という具合にまぁ色々種類はありますが、現在はRAID2・RAID3・RAID4は使われてません。
なぜならRAID5がそれらの上位RAIDというか、進化系だから。
なので主流はRAID0・RAID1・RAID5・RAID6の4つになる。
それぞれのRAIDにはメリットとデメリットがあるのですが、それを書いてたらますます長くなるので今日はこれくらいで。

2007年9月17日月曜日

間食の生物

私の愛すべきの暴君の話。
最近、犬化が進行してます。猫なのに。
錯覚かもしれないけど、そう思う原因の一端はエサのせいかなと。

猫は本来「スナックイーター」と呼ばれる食べ方をします。
どういう事かというと、好きなときに食べ、食べたい量だけ食べて、また小腹が空いたら残してた分を食べるといった感じ。
そのルーチンが人間が間食を繰り返す様子に似てる事からそう呼ばれる。

自動給餌器(わんにゃんぐるめ)が無い時期は、私も家にいない都合上、エサを山盛りにして好きなときに食べろ的スタンスだったんですが、最近のシロデナシは食事を機械によって厳格に仕切られてるせいか、エサが排出されたらガッツリ食べて満足といった感じで帰ってくる始末。
しかも要領すら学習したようで、排出音のカランカランって音がした瞬間に熟睡してても遊んでてもダンボールの中にいても超速で飛んでいくという。どう見ても犬。

健康管理が楽だから個人的には今の状態が望ましくはあるけど、猫の生態学的にはどうなんだろうなと思うときもある。

2007年9月16日日曜日

都道府県苗字のベストワースト


参考:http://www2s.biglobe.ne.jp/~suzakihp/


都道府県が47あるのは常識ですが、じゃあ都道府県が苗字の人はどれくらいいるのか。
丁度いいサイトを教えて貰ったので、全部調べて多い順に順位付けしてみた。

※北海道については、「北海」とする
※読み方がいくつかあっても、漢字が合っていればOKとする
※数字は世帯数

【ベスト5】
山口 .......... 157868
石川 .......... 101710
宮崎 .......... 58799
千葉 .......... 47746
福島 .......... 36324

【ワースト5】
愛媛 .......... 0
大分 .......... 0
沖縄 .......... 0
岐阜 .......... 3
東京 .......... 4


・・・ええと、ベスト5は大体予想通りといった感じです。
でもワースト5は予想外のオンパレード。

(愛媛と大分って苗字の人、いそうだけどいないんだぁ)
(逆に東京って苗字いるのかよ)
(鹿児島って苗字は絶対ワースト5入りだと思ったのに、268世帯もかよ。中間順位だよ)
(鳥取は更に多いよ。446世帯ってマジすか)

結構面白かったです。
全順位については画像にしておきましたので、興味のある方は是非。

2007年9月14日金曜日

三つ子の魂百まで

特段大きな声で主張した覚えは無いんですが、何故か社内では私がネットゲームをやるという事が知られていたようで。
いい意味でも悪い意味でもホットなニュースであると思われる「Ragnarok Online 2」に誘われました。
回答は2秒でNOを出す始末でしたが。

別にRO2というゲームそのものをやりたくないわけじゃなく、むしろ味見くらいはいいかな程度の気持ちはあるんですが、管理が引き続きガンホーというだけでもうダメ。
例えるなら、あまりお腹が空いていない時に出されたうどんに七味唐辛子を振りかけようとしたら蓋が取れて中身が全部入っちゃった感じというか。
餓死寸前ならともかく、普通は食べないでしょうよという感じです。


【余談】
RO2のベータスタートなのに、ガンホー株は相変わらず上がる気配すら見せない辺りは、さすが悪名の横綱。
株価が滑り台みたいになってる所のみ面白い。

参考:http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=3765

2007年9月13日木曜日

そう上手くはいかない

面白くない記事が出来上がったので、ボツにしときました。
書いてる途中で「あぁ、こりゃ面白くないわ」と気付いたけど、どんでん返しを期待して最後まで書いてみたら案の定どうしようもなかったという感じ。

というわけで、本日はお休みになります。
まだまだだなぁ、私も。

2007年9月12日水曜日

分かり合えない同士2

本屋には魔力があると個人的には思っていて、気になるタイトルの本があると衝動的に買ってしまうという脳辺りがちょっとアレというか残念な仕上がりになっている私ですが、そんな感じで進めていくと当然買うスピードに読むスピードが追いつかないわけで。

それによって起こることはというと、ベッドの枕の両脇に本が積まれ放題という状況で、朝には大抵数冊がベッドから零れ落ちてる始末。
なので私の朝は、まずその本を拾ってベッド脇に戻すというところから始まります。本棚使えよ、って話ですが。


同僚「わかるわかる。マンガとか新しいの出たらとりあえず買って置いとくよな。あとシリーズ物とか読み始めると」
私「いやマンガは流石にすぐ読み終わるから、本棚戻すわ」
同僚「なんだと」
私「なんだよ」

二人はマジ仲良し。

2007年9月11日火曜日

マスコミ教(強制入信)

最近は頻繁にテレビニュースを見てないので現状もそうなのかは分かりませんが、少なくとも4~5年前のマスコミの明らかな欠点は、例えば

※ダイオキシンについて※
【最善の報道】
科学的根拠はありませんが、ダイオキシンが猛毒である可能性が示唆されたので、疫病の予防原則に従って被害が出る前に対策を講じる必要があります

【実際の報道】
ダイオキシンは猛毒です。国や自治体の対策が早急に求められます


要約したと言えば聞こえはいいが、メディアによる市民への影響力を加味した場合、この端折り方は洗脳に近いものがある。
報道はインパクトありきで事実は二の次、世論は俺達が作るって感じのスタンスで、報道は慎重にあるべきというカードが最初から欠けている。
今でも芸能人上がりの司会者達は一様に感情論を振り回すので、この亜種と言えるかもしれないが。


環境問題は金卵を生む鶏なので、政治的な何かがあったのかもなと想像するのは容易ですが、根拠を提示する事はできないので私の邪推ってことで。

2007年9月10日月曜日

クロロホルムあれこれ

実のところ今日はオゾンについて書くつもりだったんですが、確認しているうちに
オゾン→オゾン層→フロン→メタン→トリクロロメタン(クロロホルム)
と流されてしまいました。
恐るべしWikipedia力。


一般的にクロロホルムは強力な吸入麻酔薬として知られていて、その原因はまず間違いなく映画やドラマ(特に2時間系)にあると言える。

1.クロロホルムをハンカチに少量染み込ませる。
2.ターゲットの背後から忍び寄り、口元へハンカチを当てる。
3.ターゲットは3~5秒程度抵抗するが、すぐにぐったり。
4.後は色々と・・・

こういう流れ。
クロロホルムに麻酔効果があるのは事実ですが、即効性の麻酔ではないので麻酔効果を得るには長時間吸入(10~20分程度)が必要との事。
仮にその点を好意的に無視したとしても、気絶レベルの吸引と致死レベルの吸引が非常に近いので、された側の半数くらいは実は死んでるかもしれない。

その二つを無理に無視したとしても今度は物理的な問題があって、沸点が62℃のクロロホルムは確かに常温での揮発性が高いものの(参考:エタノールが72℃)それなりの量を効率良く吸わせようとするなら、ハンカチ一杯に染み込ませて体温が50℃くらいの人間が持つか、ターゲットが同程度の体温である必要がある。


結論:殴って気絶させた方が早い。

2007年9月7日金曜日

遺言

参考:http://www.tepco.co.jp/denkochan/


「電気を大切にね!」と笑顔を振りまきつつも、おそらく本気になったら関東住民の生殺与奪権は思いのままといった感じのでんこちゃんですが、彼女が副業で暗殺業を始めたら恐ろしい事になりそうな気がする。
夜な夜な、電気の無駄遣い野郎を粛々と始末していくことだろう。

そして私の一ヶ月の電気代は1万円超。1DKなのに。一人暮らしなのに。
間違いなく粛清される。ヤバい。

連絡無しで更新が一週間途絶えたら、犯人はでんこちゃんのはずですので、後の事はよろしくお願い致します。

2007年9月6日木曜日

ステンレスの真骨頂

過日の記事で取り上げたダマスカス鋼、その特性である「折れにくい、錆びにくい、切れ味鋭い」というのは金属にとってかなり重要である。
特に「錆びにくい」というのは重要で、錆びにくい安価な金属があったら便利だよねって感じで誕生したのがステンレス鋼です。

時系列で紹介すると、まずダマスカス鋼が素晴らしい特性を持つ事が現代で注目されます。
すると、そのダマスカス鋼を調査・解析してみようという流れになって、研究の末に出来上がったのがウーツ鋼。
で、ウーツ鋼が出来上がるまで(あるいは出来上がった後)の研究によって、どうやら鉄は色々な金属と合金にしたら面白い特性が生まれるらしい、という事が発見されます。
あとは鉄を中心点として様々な合金を研究し、原子番号24番のクロムと合金させて出来上がったのがステンレス鋼ってわけです。

何故ステンレスが錆びにくいかのかは、このクロムがキーとなっています。
クロムはまず速攻で酸素と結びついて、「不動態」というものを形成します。
この不動態ってのは何かというと、簡単に言えば酸素の侵入を防ぐ膜のようなものです。

実際のクロムの働きを説明する前に、まず錆びるという現象を説明します。
金属が錆びるというのはどういうことかというと、金属と酸素が結びついて酸化するという事。
酸化した金属は更に空気中から酸素を取り入れ、酸化していない部分まで酸化させようとします。この現象を腐食と呼びます。
通常の金属の場合、この腐食が表面から始まり、表面が酸化したら次はその奥まで酸化が進行していきます。
酸化した部分は金属間の結合が弱まり、通常より強度が落ちてしまいます。そして酸化が進行していくと、いつかは金属全体が酸化し、折れやすい・脆い状態になる。
これが「錆びる」という事のメカニズムです。

話は戻って、じゃあステンレスではどういう事が起こっているのかというと、まずクロムの働きによって金属表面に不動態を形成します。
この不動態が壁となって、空気中の酸素はそれ以上金属との接触が出来なくなります。つまり、腐食を起こらなくさせる事ができる。
こうして、「ステンレスは錆びにくい」というステータスを手に入れる事が出来たわけです。


錆びる原因は酸素なのに、その元凶であるところの酸素を真っ先に取り入れて壁を作らせるってのは凄い発想だと思う。
研究者って凄いな。

2007年9月4日火曜日

ダマスカス鋼とウーツ鋼

若干ファンタジー話も含みますが、とりあえず今日はダマスカス鋼について。

ファンタジー系のゲームをやったり書籍を読んだ事がある人は、ダマスカスという名称に聞き覚えがあるはず。
通常の場合ダマスカスは刀剣として登場し、優れた攻撃力が設定されるのが常。
で、この名剣ダマスカスに使用されているとされるのが、ダマスカス鋼です。

ファンタジーの世界には稀に鉱石あるいは金属が登場する事がありますが、その中でも伝説的で希少価値の高いものとして代表的なのは、

・オリハルコン
・ミスリル銀
・ダマスカス鋼

辺りかと思います。
この三つのうち、ダマスカス鋼だけは実際に存在していた金属です。

紀元前10世紀~紀元後16世紀の2500年あまりの間、ダマスカス鋼で作られた刀剣は比類なき名剣とされていました。
折れず、錆びず、切れ味鋭いと三拍子揃っていて、何より印象的なのが鋼の表面に波打ったような独特な模様が浮かぶという神秘性を持つ点でした。
これらの因子を兼ね備える事で、ダマスカス(鋼)は古代より不動の地位を手に入れていた。

しかしこのダマスカス鋼、精錬の仕方は父子相伝で秘密のヴェールに包まれていたこともあって、正式な精錬方法は失われてしまう事になる。
それでも近年この魅力的な金属を再び復活させようと研究を重ねて生み出されたのが、ウーツ鋼です。
現在のところウーツ鋼はダマスカス鋼とほぼ同じ金属組成を再現する事が出来たので、ダマスカス鋼=ウーツ鋼と認識されていますが、個人的にはやはり古来からの正式な製法が不明な以上、分けて考えた方がいいんじゃないかという気がします。

オリジナルのダマスカス、ハイレベルレプリカのウーツ。
こう考えた方が、物語としては面白いものが書けるってもんだ。

2007年9月2日日曜日

ゲームをやってて思った事

ちなみにゲームというのは、以前記事にしたアレ。


レーザーという名詞は誰でも知っている事と思いますが、レーザーが元は略語である事はあまり知られていない。
LASER = Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation(輻射の誘導放出による光増幅)
それぞれの単語の頭文字を取って、レーザーと読む。

レーザーは様々な分野で使用される応用範囲の広いものだが、物語での主な使用目的は軍事利用である。いわゆる光学兵器と言われるものです。
仮にレーザーを本当に軍事利用した場合、その最大のアドバンテージは速度という事になる。
光はご存知の通り、秒速30万キロという馬鹿みたいな速度で進む。
これがもたらす効果は、つまり、発射スイッチを押した瞬間に着弾させることができるということで、本来もっとも困難と言われる飛行物体を地上から垂直に撃墜する、という事が可能になる。※1
このアドバンテージにより、運動エネルギーを衝撃や熱に変換してダメージを与える質量兵器とは違う価値を持たせる事ができ、共存も可能となる。

蛇足ながら、某白いロボットアニメにように「向かってくるレーザーを直感的に感知して避ける」なんてのは当然不可能。
なぜなら、物理的に人間の神経伝達速度は光速度を超える事が出来ないから。
「発射スイッチを押す瞬間を察知して照準から外れる」なら可能。
どっちにしろ結論としては、エスパーってことになるが。


※1・・・空気中だと光は直進しないので、それを補正して照準する機器は必要かも。

2007年8月30日木曜日

合理性は設定を破壊するのか

困った時のファンタジー頼みってことで。

ファンタジーの世界には、よく「マンドレイク」と呼ばれる植物が出てきます。
この植物の使い道は、麻酔薬・媚薬・錬金術の材料・秘薬・不老長寿薬など多岐に渡り、正直守備範囲が広すぎて要するに何も考えてなかったんだね的な印象すらある神秘的な植物です。
この植物の最大の特徴は、人型をしているという事と、抜かれる時に金切り声を上げるという事。
そしてこの金切り声を聞いてしまうと、発狂したり死んでしまったりするという設定があります。

もちろん人間が死んでしまっては困る。でも抜かないと手に入らない。
じゃあどうやるのかというと、正攻法の手段としては犬に抜かせるというもの。
犬の首輪に縄をつけ、末端を土の中のマンドレイクに結ぶ。
こうする事で、犬が動いたり飼い主の元に戻ろうとするとマンドレイクが抜けるって仕組み。もちろん、犬は死んでしまいますが。

この話を聞くたびに、なんだか不本意に抜かされる犬が可哀想に思えてくる。
こんな手段使わなくても、ものすごーく長い(2~300mくらいの)綱を用意してマンドレイクに結び、300m地点から引っ張ればいいんじゃないだろうか。
邪道ですか?やっぱり。

2007年8月28日火曜日

二つの幾何学

三角形の内角の和は180度、というのが常識。
しかし別の視点から見ると、三角形の内角の和が270度のものも存在する。
理屈はこうです。想像しにくいかもしれませんが・・・

まず、ボールを想像してください。
そのボールを真ん中から半分に切ります。
半球になったボールを、さらに真ん中から直角に切ります。
二つになった一方を、さらに真ん中から直角に切ります。
これで八分の一になったボールが出来上がりました。

その八分の一になったボールを球面側から見ると、三角形に見えるはずです。
そしてその内角は、すべて真ん中から直角に切っているので、90度+90度+90度=270度。
内角の和が270度の三角形が出来上がりました。
どうですか?納得できましたか?

我々が学校で習う「三角形の内角の和は180度」というのは、平面のみを扱う「ユークリッド幾何学」で言えば間違いなくその通りです。
でも曲面を扱う「非ユークリッド幾何学」で言えば、270度も正解となりえるわけ。

2007年8月27日月曜日

共通項は意外なところに潜む

上司A「へー、そうなんだ。大学で錬金術の研究ね」
私「そうです。興味深くて面白かったですよ」
上司A「じゃあ、あれなの?両手をパンと叩いたら鋼を練成できたりする?」
私「!!」

・・・錬金術の研究をしてただけで、錬金術師じゃありません。
というかあのマンガを知っていたという事実にビビる。

2007年8月26日日曜日

昔の知識を引っ張り出してみた

大学生の頃、歴史学として錬金術の研究をしてました。
昔取った杵柄ってことで錬金術の話を少々。

東洋にも西洋にも古代から「卑金属を金に換える」という根源的意味での錬金術が存在していた。
距離的に言えば地球規模で半周するほどの離れた土地に何故同じ錬金術をいう概念が発生したかというと、その理解背景に万物の成り立ちについての理解があったものと思われる。

東洋は古代思想として自然哲学に五行説を当てはめて考えてきた。
万物の組成は木・火・土・金・水から成るというもので、この五つの元素が相互に影響しあって存在しているというもの。
一方西洋は同時期、アリストテレス的四大元素が一般的に信じられていて、自然科学における通念であった。
万物は火・空気(風)・水・土で組成されていて、その構成の割合や状態の違い(湿と乾)によって多種の物質があるのだという概念。

東洋と西洋、五つ四つと数は違えど共通するものは、
「その数十パターンの組み合わせを変えてやれば、物質は変化しうるものだ」
という枠組みの中にいたという事。
そりゃ本当に元素四つや五つで世界が構成されていたら、そう思ってしまうのも無理はないと思う。
特に西洋はこの社会的通念を十六世紀付近まで持ち続けたので、錬金術は長い間、当時の科学として君臨しえた。
実は元素は100以上もあるんだよってことが判明したら、それこそ物凄い勢いで風化していったが。


余談ですが、東洋と西洋の金に対する認識に面白い違いがあって、
東洋=錬金術によって作られた金<自然に存在する金
西洋=錬金術によって作られた金>自然に存在する金
と全く正反対の評価になっていたところ。
思想的な背景である可能性が高いですが、もしかしたら東洋は西洋に比べて贋金(メッキの金)で騙された人が多かったのかもしれませんね。

2007年8月23日木曜日

氷河期の谷

厳密な定義に従えば、地球規模で温度が低下する「氷河期」は終わっていないという事実。
氷河期には世界の半分が凍りつく「氷期」と、それに比べると比較的暖かい「間氷期」があります。
氷期が過ぎて間氷期が来て、また氷期になって・・・といったサイクルで4000万年前からの氷河期により地球環境は変わっているわけです。
現在、北極・南極・グリーンランド他に凍土がある以上、「氷期が終わった」と表現する事は出来ても「氷河期が終わった」と言うのは正確ではないというわけ。我々人間は、つかの間の谷間である暖かい期間を謳歌しつつ地球という苗床に生息している。
そして数万年後にはまた、生物には辛い山場が待ち構えている。


ちなみに本当の意味で氷河期が終わり、北極と南極他の凍土が全て溶ける日は必ず来ます。推測では一億年後くらい。
温度が5~10℃上昇し、それによって海水が膨張して陸地を飲み込んでいく。
日本や諸島列島は軒並み水没し、現在の大陸の半分が海の底にある世界。それでも地球は平然と回っていて、そこには必ず生物も悠然と闊歩している。変な形に進化した奴等かもしれないけど。


こういうマクロな視点を持ってみると、日常風景にちょっとした違和感というか不思議な感覚を得られるから面白い。
たまにはいいかもしれない。毎日だと疲れるけど。

2007年8月21日火曜日

発電力

電気ウナギってのが存在するのはよく知られた話。
奴等は身体の中に発電細胞ってのを持っていて、ATP(アデノシン三リン酸)を電力に変えることができる。
ATPってのは要するに生命エネルギーみたいなもので、人間や犬や猫、小さいものだとゾウリムシでさえも作り出せるエネルギーです。
我々はそのATPを発熱とか体内合成とかに使ってるんだけど、電気ウナギはそれを電力へと変換できる細胞があるわけ。
じゃあこの電気ウナギ、どれくらいの電力を作り出せるのかというと、

電圧:800~1000V
電流:1アンペア
発生時間:1000分の1秒

うーん、数字だけみるとあんまり大した事ないように思える。というか1000Vがどれくらいの力なのかわからないし。
何か目安がないかなと考えたところ、同じ電流1アンペアのものが結構身近にあることに気付いた。それは電池。
アルカリ電池の電力はというと、以前記事にしたように、

電圧:1.5~1.6V
電流:1アンペア
発生時間:5時間

こんな感じになる。
電池は直列接続で電圧を増やせるので、6本を直列して9Vくらいにして、その100倍を想像したらいいんじゃないかと気付いた。
そして早速やってみた結果、結構ピリピリするのね。針でツンツンされてる感じ。
これの100倍かぁ・・・そりゃ1000分の1秒でもそんなのが人体に流れたらビビるわ。
下手すると心臓麻痺って意味がちょっと分かった気がする。

2007年8月20日月曜日

社会というか業界的傾向

若干自分の首を絞める事かもしれませんが、小話ってことで。
IT業界と言われるところは性質上、IDとパスワードを設定する機会が多いです。
でもまぁ両者を最初から真面目に考える事は少なく、特にパスワードは客先への納品前だと高確率で頭のユルい文字列になっているって事。
以下が初期におけるパスワードの一例。

・password
→かなりそのまま。考える気ゼロ。

・passwd
→考える気ゼロその2。UnixやLinuxの環境でよく見る。
→余談だが、passwdはパスワードを変更する時のUnix系コマンドだ。

・IDと一緒
→ゼロその3。とりあえずと思いつつ、そのまま納品まで直されない場合も。

・IDの二度繰り返し
→某ソフトウェアの特権ユーザーでadminadminとか。Linux特権ユーザーでrootrootとか。

・IDに01や001をつける
→例では、admin01やroot001など。
→ちなみに特定名+01は割と納品後も普通に使われている場合が多い。

・a1b2
→気が利いてそうで利いてない例

・zaq12wsx
→通称ザック。qwerty配列キーボードで、zキーから上って2キーから下ってくるというもの。
→qwerty配列という名称がqキーから横に読んだものなので、そのパクりとも言える。

・ZAQ!"WSX
→通称シフトザック。Shiftキー押しっぱなしでザックを入力するもの。


こういう馬鹿らしいところからアタックするのがソーシャルハックと呼ばれるパスワードクラックの手法。
a~zと数字の組み合わせが膨大にあるからって、なかなか無意味な文字列はパスワードにしたがらないものだから、想像以上に範囲は狭いと言える。

2007年8月19日日曜日

某所で見た話

以下の文から、間違ってる箇所を一つ挙げなさい。

---------------------ここから---------------------
お金を300円持って120円のパンを買いました。お釣りはいくら?

答え:180円
---------------------ここまで---------------------


それでいいのか小学校教育、という気がしないでもない。
まぁ鬼の首を取ったかのように指摘するのもアレなので、暖かく見守るべきか。

2007年8月18日土曜日

影で頑張る物質

明治時代からの夏の風物詩といえば、鬱陶しい蚊を退治してくれる蚊取り線香。
蚊取り線香の意外な事実として、立ち上る煙自体に殺虫効果はないって事。普通はあの煙が蚊を殺してくれてるんだと思ってしまいますよね。
実際に蚊を殺してくれる成分は「ピレスロイド」と呼ばれる化学物質で、煙とは別ルートで燃焼により揮発して拡散していく。
このピレスロイドは目に見えないものなので、蚊取り線香の煙を身体中にまとわりつかせて虫除けがわり、なんてのはトコトン無駄な上に煙いだけなので要注意だ。

ちなみにこのピレスロイド、昆虫類、両生類、爬虫類にとっては神経毒となる。
趣味で虫やトカゲを飼ってる人は要注意。
哺乳類や鳥類が大丈夫な理由は、神経細胞にピレスロイドと結合する受容体がないから、とか詳しく話すとちょっと面倒臭い話になるので割愛ってことで。

2007年8月17日金曜日

今日の一言

ウサギは寂しくても死にません。


以上。

2007年8月16日木曜日

製作者の優しさ、代弁する無機質

バファリンの半分が優しさで出来ているという事は、日本人のおよそ6割が知っていそうな話。
実際のところ錠剤に感情的な優しさが混入できるわけもなく、あれは企業のキャッチフレーズだろ?と思われてる方もいるかと思いますが、実際に「優しさ」的なものは混入されています。

バファリンの主成分は「アセチルサリチル酸」と言われるもので、つまり鎮痛・解熱作用のあるアスピリンの事。
アスピリンは鎮痛解熱には優れた効果を示すのだが、副作用として胃の粘膜保護機能も抑制してしまう。
胃粘膜の保護が抑制されると、自らの胃酸によって胃を消化しようとし、胃痛症状が出る。
アスピリンの過剰摂取によって胃潰瘍になる、という話は上記のような作用が働く為です。

バファリンはアスピリンを制酸剤で包む事で胃での吸収を抑えて※通過させ、腸で吸収されるように構成したものなのです。
そしてこの制酸剤である「ダイバッファーHT」こそが、胃痛を発生させない「優しさ」の正体というわけ。


※制酸剤は酸性の胃酸を中和する為、同じく酸性のアスピリンが効率よく溶けるようになり、余分なアスピリンが胃に残らないのだ。

2007年8月13日月曜日

最近の飛行機セキュリティ

久々に飛行機乗ったら、セキュリティチェックが変わってたのにちょっと驚く。

・機内へのライターの持ち込みは一人一個まで。
 →二つ以上持っていた場合、破棄ボックス行き
・セキュリティゲートで金属反応があったら、ベルトでも容赦なく脱がされる。

刃物や金属系がうるさいのは分かってた事ですが、何故にライターまで。
どういう事態を想定しているのかは不明ですが、一個だったら安心、というものでもない気がしますが。
仮に悪意があれば一個で十分なわけだし。持ち込み禁止の方がまだ理解できるんだけどなぁ。

2007年8月11日土曜日

乗馬の基礎

乗馬について結構あれこれ書いてるのに、基本的な部分に触れていない事に気付いた。
よって今日は、馬の歩法について書いてみる事にする。


【常歩(なみあし)】
馬が普通に歩く際の歩法。
四拍子のリズムで、騎乗者に弱い揺れが伝わる。
何らかの弱い合図を送ると馬はまずこれでスタートしようとするので、「常歩が出ない」という事はほぼ無い。
常歩で馬への恐怖心を無くしたら、次のステップへ進むことが出来る。
速度に換算すれば分速110mほど。早歩きしないと人間はついていけない。

【速歩(はやあし)】
走るという定義おいての最初のステップである歩法。
二拍子のリズムで、騎乗者に強い上下の衝撃が伝わる。お尻が痛くなる場面は、大抵ここ。
速歩を出すには騎乗者の意図を乗せた強い合図を送らなければならない為、「速歩が出ない」という事は頻繁に起こりえる。
ビギナー段階では最大の壁。
速度は分速220mほど。人間がついていくにはマラソン程度のやる気が必要。

【軽速歩(けいはやあし)】
馬の歩法ではないが、速歩をする馬への対応の一つ。
二拍子で強い上下への衝撃が来るので、その衝撃に合わせて鞍の上で立つ・座るを行う乗り方。
馬の背中が上がった時に立ち、下がったときに座る。
こうする事で騎乗者への衝撃を緩和し、馬への負担を減らす事ができる。
ただし、鞍の上で立つには下半身の力が必須なので、慣れないうちは割とキツい。

【正反撞(せいはんどう)】
同じく歩法ではないが、速歩をする馬への対応の一つ。
軽速歩が立つ・座るを繰り返す事によって衝撃を吸収するのに対し、正反撞は座ったままの状態で足首・膝・腰の各部で衝撃を緩和する。
それぞれの関節を衝撃緩衝材にするという事なのだが、言葉で言うほど簡単なものでもない。
長期的視野で習得の難しいものの一つ。

【駈歩(かけあし)】
まさに走るというカテゴリーの歩法。
三拍子のリズムで、騎乗者にゆっくりとした揺れが伝わる。速度が上がった方が揺れが少ないというのも奇妙な話ですが。
普通に乗ってては出ない歩法なので、駈歩を出す為の専用合図を出す事が多い。
それでも出ない場合は往々にして馬がやる気になってないだけなので、もっと頑張りましょうという結論になる。
速度は分速350mほど。人間では全力疾走でも追いつけない可能性が高い。

【襲歩(しゅうほ)】
馬にとって全力疾走の歩法。自然界では天敵からの逃走用に使われる。
早い四拍子のリズムで、小刻みの衝撃が伝わる。競馬における競走馬の歩法でもあるので、通常は腰を上げて乗るようです。
というか乗馬や馬術では使わない歩法なので、私も出した事はない。
一度出してみたいけど、高確率で落馬しそうではある。

2007年8月8日水曜日

狙い目商品

水も自動になった。
餌も自動になった。
で、次に狙うはコレ。

http://www.litter-robot.com/litter-robot-demonstration.aspx
※音が出ます。注意※

無駄に近未来的な動きだけど、面白い。
ただし、幅56×奥61×高74(cm)とちょっと大きいので、今のトイレスペースには間違いなく置けない。
うむむ、ここがクリアできれば即決で買いなんだけど。

2007年8月7日火曜日

四を持つもの

15分で書けそうな雑学ってことで。
西洋と東洋において、四の概念を持つ幻獣。

【西洋】
・四大精霊
サラマンダー
ウンディーネ
シルフ
ノーム

【東洋】
・四神
青龍
白虎
朱雀
玄武

・四霊
応竜
麒麟
鳳凰
霊亀

・四凶
渾沌(こんとん)
饕餮(とうてつ)
窮奇(きゅうき)
檮?(とうこつ)

東洋の四神には、あまり知られてませんが「黄龍」と呼ばれるものがいるので厳密な意味で言えば四ではありませんが、まぁ一般的にはってことで。
西洋の四大精霊、東洋の四神に共通するものは、それぞれ「自然の元素」に幻獣を見立てているところ。
古く西洋は自然の元素は四つに分かれていると考えられていて、地・水・風・火。
同じく東洋は五つに分かれていると考えられていて、木・火・土・金・水。この思想を五行説と言う。

まぁそれにしても、東洋は四という概念が好きだねっていう感じの無茶苦茶な締めで、今日は終わり。
機会があれば、それぞれの幻獣の面白エピソードでも紹介したいところ。

2007年8月6日月曜日

概算で一日750円か・・・

あまり威張って言う事ではないんですが、煙草吸います。
そうなると自然と煙草を吸う同僚と話になるんですが、そこでたまに上がる話題が「イギリスには住めないね」って話。
イギリスは日本なんかメじゃないくらい煙草が激高で、一箱800~900円。日本だとその三分の一ですね。

そういう話になると、「煙草が増税しても幾らまでなら吸うか」って方向に話が進むわけで、何人かに聞いたところでは平均1000円というところ。
何だか、イギリス住めそうな気がする結果となりました。
今まで煙草が増税しても、何だかんだで大騒ぎしなかったのはこういう潜在的背景があるからで、そりゃ政府にもナメられるだろうなと思った次第。

ちなみに私は、1500円までなら多分吸いそう。
つける薬は、割と無い。

2007年8月5日日曜日

メンデルと優性

遺伝学的に、優性の法則と言われるものがあります。
学校などで習うメンデルの法則における一部理論なのですが、これをかいつまんで説明すると、
「現れやすい性質を優性、現れにくい性質を劣性とし、両方の性質が遺伝した場合には優性のみが発現する」
というものです。

現在の研究では近視は優性遺伝と言われている。
これは個人的に理に適った話だと思っていて、なぜなら犬や猫やその他の野生生物を考えてみるといい。
野生に生きる生物にとっては、獲物は的確に仕留め、天敵からは身を守らなければならない。
その為には情報収集は最優先項目であるはず。それなのに眼からの情報収集能力としては、犬も猫も静止物体に対する視力は人間の何分の一であるなど極端に弱いのです。
生命維持に必要なものが自然淘汰される事があるとするなら、その原因が遺伝によるものだとすると納得がいく。
そして大抵の野生生物達は人間より発生起源が早いので、現在のところ生物として人間の視力が良い部類であるというのもよく分かる。

つまり、どうあがいても人間という種全体が近視化するのは避けられない事なんだと思う。
冒頭の優性の法則通り、親が近視の場合は子供も近視になる可能性が高い。
それをどうにかすべきと考えるのか、自然のままに生きるべきと考えるかは、多分、個人の思惑によって違うのだろうけど。

2007年8月4日土曜日

かなりどうでもいい話

外出したらほぼ確実にゲーセンに寄って音楽ゲームをやるという、何というか30歳になる前に一度脳外科にかかった方がいいよ的な私ですが、目的の音ゲーが全部埋まってたので暇つぶしとして普段はやらない「機動戦士ガンダムSEED Destiny 連邦 VS ZAFTⅡ」をやってみたわけです。
CPU相手ではそれなりというか普通に遊べるレベルだったんですが、乱入されて対戦モードになったら見るも無残にズタズタ、ケチョンケチョンにやられる始末。

そりゃもう地団駄踏みそうになるくらい悔しかったので、ゲームショップでPS2版の同じやつを購入。
これで腕磨いてリベンジだぜ!と思ったんですが、家に帰って冷静に考えると、そもそも対象のゲームって普段やらないし。今日やったのだって待ち時間潰しだし。

うーん・・・無駄な衝動買いしたような気になってきた。うーん・・・
何事も、買う前には一度深呼吸が必要ってことが今日の教訓。

2007年8月3日金曜日

二時間 VS 二分

あまり時間もないので、今日は私が知っている逸話を。
裏取りはしてないので、正確ではないかもしれませんが。


1863年11月19日、アメリカのペンシルバニア州ゲティスバーグで戦没者の奉献式があった時の事。
主賓として招かれていたエドワード・エバレットが壇上に上がり、二時間にわたる演説で参列者と当時の新聞に絶賛された。
そのあと、同じく立ち会っていたエイブラハム・リンカーン大統領も演説を行う。

「・・・そして、人民の、人民による、人民の為の政府をこの地上から絶やさないことこそが、私達が身を捧げるべき大いなる責務なのです」

全257語1449字、時間にすると二分。
当時の参列者と新聞は高く評価せず、「大統領も演説した」という程度の認識だったそうです。
しかし一人だけ、この後世まで語り継がれる名言に反応した人がいた。それが主賓のエドワード・エバレットその人。
後に彼は大統領宛に手紙を送っている。

「閣下がわずか二分で到達された奉献式の核心に、私が二時間かけて少し近づくことができたと自惚れる事が許されれば幸いです」

これに対して、大統領は、

「あなたがそう言ってくれたおかげで、私の小さな演説が必ずしも失敗ではなかったと知り、安心しました」

と返事を書いている。
このやり取りの何が素晴らしいかというと、両方から滲み出る自信と謙虚さだと思うわけです。
自信と謙虚さは必ずしも排他的ではなく、両立させて主張する事が出来るもの。それを二人とも体言している。
実際には凄く難しい事だと思うけど、まだまだ未熟な私が目指すべき一つの指針である事には違いない。

2007年8月1日水曜日

聴覚センサー全開

一点を見つめてビタイチ動かない、って時が猫にはありますよね。
明らかに何か見えてんじゃねーの的な。
あれは実際のところ、猫の身体機能で説明ができます。

生物が聞く事の出来る音の領域を可聴域といって、これは種族によって差があります。
人間の場合、16Hz~20000Hz。一般的に20000Hz以上は超音波といわれるものです。
犬の場合は60Hz~50000Hz。人間には聞こえず犬には聞こえるイヌ笛はこの差を利用して、30000Hz以上の音を出すよう作られている。
じゃあ猫はというと、25Hz~78000Hzという実に広い範囲の音を聞くことができるわけ。何気に鬼仕様。
つまり冒頭の動作をする時は、この「人間にも犬にも聞こえない音」を聞いている可能性が高い。

人間でも日常の中で意図しない音が聞こえたら、そっちを観察しますよね。猫もおそらく同じなんだろう。
でもまぁ気になる事には変わりないので、何が聞こえてるのか問いただしてみたくはなる。

2007年7月31日火曜日

知りたがり

基本的に「疑う」というスタンスは、人間関係においていい意味を持たれない。
でも疑う姿勢というものは、いい意味でも悪い意味でも「関心」というトリガーがなければ発動しないものだと思う。

本質的な意味での「好きの対義語は嫌いじゃなく無関心」といった台詞は言い得て妙で、好きだから疑う、嫌いだから疑うという概念は成立しても、興味ないから疑う、という概念は成立しない。
つまり、対象への関心という一点のみで言えば、両者に差は存在しない事になる。
それを喜ぶべき事と判断するのは、ポジティブ過ぎる考えなのだろうか。

こういう「負に隠れた長所」は他にも多分いくつもあるはずで、そういうのを発見していけたら楽しいだろうなと考えた2007年7月31日。


※2007年7月31日 23:30 追記※
ええと、何だか言いたいことが正確に言えてない気がしたので。

「疑う事は正しい」「疑われること万歳」と言ってるわけじゃないので注意。
個人的には「信じる」という行為が必ずしも美しく、無批判に礼賛されるべき行為ではないんじゃないかという事が言いたかったのです。
信じるという行為ほど、楽に思考停止できて自己弁護できるものはないと思うし。
それは信じるというより、関心がなかっただけなんじゃないの?と言われてもおかしくはないはずなんですよ。本当はね。

疑う事が誠意であったりする場合もあるし、信じる事が失礼である場合もある。
そういうことです。

2007年7月28日土曜日

協力の求め方

最近、馬に乗るたびに思うこと。
1レッスン1時間を馬とケンカせず、上手に折り合いを付けて乗る極意は、最初の5分でいかに自分の技術を馬へ提示できるかという気がする。

馬が「こいつ・・・できる!」と思ってくれたら、後はすんなり協力が得られる。
グダグダ状況で5分を過ぎたら、あとは終盤まで無駄にケンカしっぱなし。

提示する技術は、騎座・バランス・手綱・指示。洗練させるにはどれも場数が必要なものばかり。
結局、沢山訓練するしかないなぁ。頑張ろう。

2007年7月26日木曜日

映画でもたまに使用されるアレ

音声無線通信等では、アルファベットが聞き取りづらい事があります。
例えば、D(ディー)とT(ティー)やB(ビー)とE(イー)、P(ピー)とT(ティー)など。
雑音や瞬間的な音声切断を挟むと、正確に聞き取る事はほぼ不可能になってしまう。そこで考えられたのが、フォネティックコードと呼ばれる通話表です。
これはそれぞれのアルファベットを頭文字とする単語を伝える事で、聞き間違いを減らそうというもの。
人間の脳は補完能力が優れてるので、単語の一部が欠損した場合でも答えを連想することができる。それを利用したわけですね。
(例)○ラズマテレビ → プラズマテレビ


【対応表】※NATOフォネティックコードに準拠

A・・・Alfa(アルファ・ロメオのアルファ?)※1
B・・・Bravo(拍手喝采)
C・・・Charlie(人名:チャーリー)
D・・・Delta(ギリシャ文字の4番目)
E・・・Echo(木霊)
F・・・Foxtrot(馬の常歩と速歩の中間、ダンス)
G・・・Golf(ゴルフ)
H・・・Hotel(ホテル)
I・・・India(インド)
J・・・Juliett(人名:ジュリエット)
K・・・Kilo(1000)
L・・・Lima(ペルーの首都)
M・・・Mike(人名:マイク)
N・・・November(11月)
O・・・Oscar(人名:オスカー。アカデミー賞のアレ)
P・・・Papa(お父さん)
Q・・・Quebec(カナダの地名。ケベック州)
R・・・Romeo(アルファ・ロメオのロメオ?)※2
S・・・Sierra(のこぎりに似た山脈)
T・・・Tango(タンゴのダンス)
U・・・Uniform(制服)
V・・・Victor(勝利者)
W・・・Whiskey(ウイスキー)
X・・・X-ray(X線)
Y・・・Yankee(ヤンキー、不良)
Z・・・Zulu(ズールー語、ズールー族)

※1・・・自動車メーカー。Alfaは「Anonima Lombarda Fabbrica Automobili」(ロンバルダ自動車製造株式会社)の略。
※2・・・自動車メーカー。Romeoは人名らしい。創設者の名前か?


これを踏まえて、例えばsagamiの綴りを無線で伝える場合は
Sierra Alfa Golf Alfa Mike India
となる。
ちょっと面倒で遠回りだけど、急がば回れとも言うしね。

2007年7月25日水曜日

口内電池

アルミホイルを奥歯で噛むと、顎が痛くなってアガガガガッて感じになる人もいるかと思います。
なぜああいう変な感覚が起こるのかと言うと、簡単に言えば「噛んだ瞬間に電流が流れているから」です。
この電流が歯の神経を刺激してしまうから痛い。この電流をカルバニー電流と言います。
では何故電流が発生するのか。その仕組みをちょっと解説。


電流が流れる前提として、以下のものが必要となります。

・電解質
・電位差のある金属

電解質とは、金属を陽イオンと陰イオンに変化(イオン化)させる物質の事。
電位差とは、イオン化しやすいかどうかという指標です。
この二つによって、イオン化しにくい金属(正極)からイオン化しやすい金属(負極)へ電子の移動が起こり、電流が流れるという仕組み。

簡単な例でいえば、中学の頃にやった果実電池などが同じ仕組みになります。
レモンやリンゴに銅板とアルミ板を刺して繋ぐと、豆電球がつく。
これは果実が電解質の役割を果たし、イオン化しにくい銅板(正極)からイオン化しやすいアルミ板(負極)へ電子移動が起こるため、その電流を使用して豆電球が点灯するわけ。

アルミを噛んだ口内でもまったく同じ事が起こっていて、唾液が電解質の役割を担い、アルミホイルがイオン化。
さらに奥歯に虫歯治療で銀歯をしていると、その銀歯もイオン化。
そこで銀歯が複数あった場合は、銀歯→アルミホイル→銀歯の間で電子移動が起こる事になり、結果として電流が発生します。
補足すると、この時の電流の強さは二極間の電位差が大きければ出力も大きくなるので、材質の違う銀歯を複数している人ほど痛い思いをする可能性が高い事になります。


ちなみにこのカルバニー電流、ほとんど流れない人もいます。どういう人かというと、

・虫歯がない人(一本も銀歯を入れていない人)
・銀歯が一箇所だけの人(電流が流れる為の正極と負極が作れない)
・複数の銀歯があるが、すべて同じ材質の人(電位差がないので電子移動が起きない)

しかしまぁ良いかどうかは別として、アルミホイルを噛むと口の中が電池になっていると考えれば、ちょっと面白くはある。

2007年7月23日月曜日

猫博士の名言

猫は商品でも社会的地位を示すものでも、子供達のおもちゃでもない。
また、研究の為の道具でもないし、消費社会における宣伝の為の道具でもない。
たとえ崇拝したり、無条件に愛したりしなくても、私達の生活を優雅で豊かなものにしてくれる、私達と平等で公平に扱うに値する、人間とは別の生き物なのである。
~マイケル・フォックス博士~

猫派にとっては、非の打ち所のない名言だと思う。
これが選挙演説だったら、間違いなく投票するね、私は。


恥ずかしい話ではあるけど、私はシロデナシの面倒を見るまで「無償の愛情」というものが理解できていませんでした。
両親がなぜ自分の世話を焼いてくれるのか、心配するのか、何か得があるのか、サッパリ分からないまま実家で18年生きていて、考えようともしなかった。
多分シロデナシがいなかったら、この事は結婚して自分の子供が出来るまで気づかなかったんじゃないかと思う。

その事に20歳そこそこで気付くことができたのは鈍い感性の持ち主である私としては凄く喜ばしい事で、シロデナシが私にくれた至宝なんじゃないかと。
だからその恩を少しでも返す為に、今日もせっせとお仕えしてるわけです。

まぁたまにスリッパ持ってマジ喧嘩したりするけどさ。

2007年7月20日金曜日

脳の休息と身体制御

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があるのは周知の事実だと思う。
一応書いておくと、

レム睡眠・・・Rapid Eye Movemant(高速眼球運動)が起こる睡眠。脳は覚醒状態に近い
ノンレム睡眠・・・脳からのアルファ波減少およびデルタ波増幅が起こる睡眠

となる。
脳が活動状態となるレム睡眠時に、人は夢を見ると一般的には言われています。
最近はどうもノンレム睡眠時にも夢を見てるっぽいという説があるようですが、ここではとりあえず無視。

夢は一種の疑似体験なので、本来であれば夢の中で動いた通りに肉体は動いてしまうはずなんです。
でもそれだと自分にも他人にも家具にも高級食器にも危険なので、レム睡眠時は脳から脊髄に渡る運動ニューロンの活動が抑制されています。
運動ニューロンは筋肉の収縮を司る神経細胞なので、これが活動抑制されるということは筋肉の緊張消失が起き、弛緩しっぱなしになります。
こうなると動かそうとしても動かない状態になるので、色々と安心という按配。

この事を踏まえると、よくマンガ的表現で「悪夢を見てガバッと起き上がる」シーンが実際には起こりえないという事がわかる。
筋肉が弛緩してるのに、腹筋を全開にしようとしてもピクリともしないからね。
リアルに則した最大限の表現を望むなら、「目をバチッと大きく見開いてワーオと呟く」という辺りが妥当。
うん、描写的には間違いなく地味。

2007年7月19日木曜日

精度を上げるということ

例えば、身近なものの定義。

【1秒】
セシウム133原子の基底状態にある二つの超微細準位間の遷移に対応する放射の周期の 9192631770回にかかる時間
【1メートル】
1秒の299792458分の1の時間(約3億分の1秒)に光が真空中を伝わる距離

厳密性を突き詰めていくほど、一般的な感覚からかけ離れていく。
「正確でブレがない」という事がいかに難しいかを示していると思う。
別に科学に限った事ではなく、人間性でも同じ。

2007年7月18日水曜日

そりゃ男だからね

確実に暇だったので、今度は同僚ABCに水着はワンピース派かビキニ派か聞いてみた。
結果、2票1票1票でワンピース派が多数。ビキニ派の1は私です。
よって「SEの男はワンピース水着が好き」という局地的結論に達しました。ちょっと待て。


同僚A「だってビキニよりワンピースの方がスタイルはっきり分かるじゃん」
同僚B「キュッと締まったウエストとスラリとした足ってはいいよなー」
私「確かに。ビキニは視覚的にその辺が曖昧になるのはわかる。でもそんなところは役所ばりにキッチリしなくてもいいわけですよ。世の中モデル並の完璧スタイルってのはそうそういないし。それに私は胸やウエストと恋愛するわけじゃないから、そこは誤魔化してもらって結構!よって目の保養が優先と考えれば『見る私もお得で、着る女性もお得』な最適解であるビキニになるのは必然だろ!?そう思わないかっ!!なぁ!!」
同僚C「必死すぎてキモい」
そうだね。加速度的に必死だね。

2007年7月17日火曜日

猫派的所感

ちょっと暇だったので、周りの人間に犬派か猫派か聞いてみた。
結果、4票1票で犬派が多数。猫派の1は私です。
よって「SEの男は犬が好き」という局地的結論に達しました。別にいいけどさー。


個人的に犬も嫌いじゃないんですが、犬を見てるとたまに痛々しくなるというか、「そこまで盲目的に従わなくていいよマジで」と言いたくなる時があるわけですよ。
しつけが重要なのは当然ですが、黙って言う事を聞く分だけストレスを貯めさせてるんじゃないかと気になる時もあって。

猫は自分のやりたい事しかやらないので、ウザい時もあるけど分かりやすくていい。
寄ってきて膝に乗ってそのまま寝てしまうのも、間違いなくそうしたいからするのだ。
こういう素直な面こそ、私が猫好きな理由かもしれないなぁ。

2007年7月16日月曜日

世界で一番効果のある薬

前日に引き続き、酸素のお話。今日は酸素過剰な場合です。
酸素濃度が1気圧21%以上の場合は、やはり障害が出る可能性があります。
いわゆる酸素中毒や酸素酔いと呼ばれる症状です。
でも基本的に即効性は無く、1気圧酸素濃度100%で24時間以上の場合とかそういうレベルなのでご安心を。

【中枢神経系 酸素中毒症】
軽度・・・耳鳴り、吐き気、眩暈、神経過敏
軽~重度・・・視覚障害、多幸症、判断力低下、認識力低下
重度・・・痙攣、意識喪失

【肺酸素中毒症】
軽度・・・肺活量減少
重度・・・灼熱感、乾いた咳

などなど。
ちょっとだけ補足すると、中枢神経系の酸素中毒の方は高圧力下の高濃度酸素の場合には即効性を持つ場合があります。
例えば、スキューバダイビングとかですね。水の圧力は馬鹿にできない。
こうしてみると、多ければいいってもんじゃねーなという事がわかると思います。


医療として高濃度酸素治療が行われる事はありますが、あれは言ってみれば
「通常を並外れて下回る状態を通常状態に戻す処方」
として行ってるわけで、決して
「通常の状態を通常以上の状態にする」
ような目的ではないという事。言われてみれば当然ですけどね。
なので、通常状態であるところの我々が殊更酸素を余剰摂取する必要は皆無。
市販の酸素関連商品で得られる酸素量なんて、4~5回深呼吸すれば得られるわけだしね。

ただまぁプラシーボ効果は間違いなくあると思うので、それに期待するなら買ってもいいとは思います。
個人的に家庭用酸素カプセル100万とか、酸素発生器15万とか、そんな馬鹿高い偽薬を買う気にはなりませんが。
小麦粉でも飲んでた方がまだマシ。

2007年7月15日日曜日

無駄にしか思えない商品

街を歩いてたら「酸素強化水」とやらが売られてました。値段は500mlで250円。
高ぇ。つーか消化器官から酸素取ってどうするんだ、魚じゃあるまいし。いや、魚でも高すぎる酸素濃度は死に至りますけども。


我々が住む地球の酸素濃度は20.949%と言われていて、この濃度に合わせて肺と脳は最適化されています。
例えば酸素濃度が低すぎた場合、どうなるかと言えば、

18%・・・頭痛
16~14%・・・脈拍増加、集中力低下、判断力低下、吐き気
12%・・・筋力低下、眩暈、認識力低下、意識混濁
10%・・・チアノーゼ、意識不明
8%・・・昏睡状態
6%・・・中枢神経障害、痙攣、呼吸停止

などなど。
16%を境に症状が加速度的に悪化する理由は、血液から肺に排出される使用済みガスに含まれる酸素濃度が16%である為、それを下回る濃度が来た場合に16%が更に希釈されてしまう。
それによって普通は酸素の供給経路は肺→血液であるのに、肺←血液という逆流の現象が起きてしまう為だ。

単純な式にしてみると、酸素濃度8%の空気を吸った場合、既に肺内部にある16%と希釈されて12%の酸素濃度となる。
本来あるべき濃度より4%も低いので、その分が血液中から引っこ抜かれてしまうわけだ。
そうなると人体は酸素を早く取り入れようとして、反射的に呼吸をしようとする。
でも呼吸をするたびに4%が血中から抜かれるわけで、悪循環が発生する。
そしてあっという間に酸素不足になった脳は活動を停止してしまうというわけ。
ちなみに上の一覧には書いてませんが、酸素濃度0%のいわゆる「無酸素空気」を一呼吸でも肺に入れてしまうと、急激な濃度低下によって一撃で意識不明になったりします。

このように、酸素が不足すると悪影響が多々あるのは確かです。
じゃあ酸素濃度が高ければよいのか、というわけでもないのが難しいところ。明日はそれについて追記予定。

2007年7月11日水曜日

感慨

我ながら呆れる早さだとは思うけど、視力が悪かった頃の世界を忘れつつあります。
コンタクトや眼鏡みたく二つの世界を行ったり来たりしないので、当然なのかもしれませんが。

世界はこんなにも美しい。
それが分かっただけでも、20万円分の価値はあったと思う。


経過としては、特に気になる問題は起こってません。
一番心配してた「瞳孔拡大時の二重像現象」も起こってないので安心。今起きてないなら、この先も大丈夫でしょう。
それでも無理矢理強いて挙げるならば、眼が疲れてる時に近くから遠くを見ると、ピントを合わせるのに0.3秒程度かかるって事くらいでしょうか。
まぁ無視できるレベルだし、そもそもこれって視力が上がったことによる認知現象なので仕方ない。

2007年7月10日火曜日

自分探しとかクソくらえだ

社外の人と雑談してて割とよく出る話としては、「なぜこの業界に入ったか」という話題。
何十回も繰り返してきた私の答えは「金になりそうな技術がそれしか残ってなかった」という、ちょっと情けないというか不甲斐ない理由だったりする。
でもその選択に打ちひしがれたり、悲観した事は一度もありません。根が楽天的だからかもしれませんけど。


使い古された言い方だけど、こういうのってポーカーと同じなんだと思う。
沢山の組み合わせがあって、素晴らしい可能性があって、全員に等しくチャンスがある。
でも回ってくるカードは5枚で、勝ちたいなら回ってきたカードで勝負をするしかない。
手が悪いからと勝負から下りているうちは状況は悪化するばかりで、そこには敗北への道が待っている。

ロイヤルストレートフラッシュを狙って結果勝負に負けては意味がない。個人的にはそう思うわけです。

2007年7月9日月曜日

崖っぷちの二歩手前

温泉卵で思い出した話。
作成した温泉卵を再び生卵に戻すことは不可能であるってことは、容易にイメージできると思う。
これは卵を構成するタンパク質が熱によって構造が崩れ、通常機能を失ってしまうからなのだ。
このような状態を「タンパク質の変性」と呼び、一度変化したら元に戻らなくなる現象を「不可逆反応」と呼ぶ。

で、卵と同じくらい人間の身体はタンパク質の塊です。
そのタンパク質のうち、コラーゲンと呼ばれるものは更に熱に弱く、41~42度で変性を始めます。
内臓・皮膚・骨、あらゆるところにコラーゲンは存在するので、それらが変性を開始したら手が付けられなくなる。
こういうわけなので、人間は42度の熱が致命傷となるのです。
昔懐かしい水銀体温計が42度までしかない理由も、ここにあります。

2007年7月8日日曜日

【お題】 たまご

お題貰った瞬間は何でも書けそうで楽勝な感じがしたのですが、実際のところメジャーなだけに書きづらい事に気づいた。
生物学的な分け方の場合は「卵」、調理済みの場合は「玉子」なんてレベルは皆知ってそうだし。
かといって、
「黄身は65度、白身は70度で凝固開始なので65度のお湯に30分漬けましょう」
なんて温泉卵な話もアレだし。

とりあえず、いつも通り雑学っぽい話をしてみる事にする。


【ゆで卵の逆説】
寝かせたゆで卵を勢いよく回すと、回りながら立ち上がります。
この現象は昔々からよく知られていて、生卵とゆで卵の判別方法としても使われてたわけなんだけど、実は何でこういう事が起きるのかが分からない「世紀の難問」とされていたのです。
数百年に渡り色々な物理学者が証明を試みて挫折していく中、2002年3月に慶応大学の下村教授によって証明される事になる。

さらにこの教授、卵を高速回転させる過程でジャンプが生まれる事も発見して、2005年に追証明している。
だから何?とか言わないように。

【卵型】
卵が楕円形の形をしてる理由は、転がって遠くへいかないようにする為ではないかと言われています。
卵を転がしてみると半円を描いて戻ってくる場合もあり、陸上で卵を産む生物は進化の過程でそういう都合のいい形態を選択したのではないかと。

逆説的になるが、樹上で産卵する鳥類などには楕円形の卵は殆ど見られません。
転がるという選択肢ないからね。巣から落ちたら割れるだけだし。

【ナンバーワン】
一度の産卵で最も多くの卵を産む生物は、マンボウ。
その数は三億個。

あらゆる工夫を一切諦めたその仕様は、いっそ清々しいと思う。

2007年7月7日土曜日

どっちも流行遅れ


本日、乗馬クラブに新しい仲間が増えました。

友好を深める為に、話し合いが行われたようです。

2007年7月6日金曜日

というか今までの分別パターンが異常すぎ

東京都世田谷区の場合ですが。
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00013230.html


要約すると、
「ペットボトル以外のプラスチックは可燃ゴミでいいよ。7月からテスト運用で本番は10月からな」
ってことです。
色々情報を拾ってみて、私なりに推測した背景としては、


・ダイオキシンによる人体に影響が、そもそも明確ではない。
・一応気にして800℃以上の高温を焼却炉で出そうとすると、燃料が不足。
 ⇒現在の可燃ゴミは生ゴミ・紙類ばかりなので温度が上がりにくい。
・高温で燃えてくれる燃料は石油系。でも燃料として別に用意するのも非効率で馬鹿らしい。
・あ、プラスチックがあるじゃん。あれ石油系でしょ?
・じゃあサーマルリサイクル(熱回収)ってことにして、燃料にしたらゴミも出ずに一石二鳥だぜ!


多分こういう図式。
ダイオキシンに疑問符が出てきた事で、次のフェーズへ移行できたってところでしょうか。

この分だとペットボトルが公式に可燃ゴミになるのも、そう遠くなさそうだなぁ。
現状も暗黙の了解で燃料代わりに燃やしてるわけだし。

2007年7月4日水曜日

対になる星

太陽と木星
地球と金星
この組み合わせは、いわゆる「似たもの同士」と言えるものです。どこが似てるの?って気がするけど。


太陽は自重で核融合を起こすことが出来、光エネルギーを放つ恒星になれた。
木星は構成物質が太陽と近似。でも質量が足りなかったから核融合が起こせなかった。
今の質量より80倍以上重かったら、輝ける星になっていたかもしれない。

地球は様々な奇跡によって、生命を育む星になれた。
金星は惑星素地が地球と近似。でも生命が生まれず酸素が作れなかったから、まったく別モノになってしまった。
もし地球の奇跡が金星と入れ替わっていたら、我々は青い金星から黄色い地球を見ていたかもしれない。


すごーく似てるのに、惜しいのに、何かがちょっと足りなかっただけで最終的な印象は「似てるとは思えない」となる。
身近でも起こりえるそんな現象が、マクロな宇宙世界では実際起こってる。
そういうのって、ちょっと不思議であり面白いと思う。

2007年7月2日月曜日

ダイ・ハード4.0 【8/10点】

昨日は術後診断の後、時間があったので『ダイハード4.0』を観た。
シリーズものは大体において加速度的にクソつまらなくなってコケる事が多い中、相変わらず一定以上の面白さを維持してる所は普通に凄いと思う。


今回はデジタルvsアナログがテーマで、「デジタルの支配者」を「アナログの超人」であるところのジョン・マクレーンが追い詰めるという大筋。
こういうコンピュータ関連の作品を観ると、職業病というべきか、

「これが技術的に可能なのか、妥当なものなのか」

をついつい考えてしまうという。割と病気です。
そういう思考を自覚した時点で、なるべく停止させるようにはしてますが。
それでも、

「ダウンロードしただけでトリガー無しで発病して爆発するウイルスって何だよ」
「アメリカの公共システムって、全部遠隔操作できるほどオープン回線に乗っかってるの?」

ってところはどうしても気になった。
ま、物語が面白いのでどうでもいいんだけどね、そんな些末な事。


ちなみに豆知識として、「ダイ・ハード」は直訳で「死ぬのは難しい」=「なかなか死ねない」となり、意訳して「諦めるな!」という意味になる。
カップルで鑑賞する際にはこの雑学を披露して、相手に感心されるがいいさ。こんちくしょう。

2007年7月1日日曜日

レーシック術後検診

えー、ごめんなさい。
昨日言った術後の症状ですが、一週間どころか一日で治りました。

しかも視力が1.0程度で徐々に上がっていくのかな?と思ってたんですが、翌日には1.5まで上がってました。
すげーなレーシック。視界がクリアすぎてビビる。
正直、コンタクトで見えてた世界と余りに違うので楽しくて浮かれ気味です。
それは仕方ないよな、うん。仕方ない。


--------【実施した内容】--------

・屈折度検査
・視力検査
・診察(状態確認)
・会計

【所要時間】15分
--------------------------------

大きな問題がなければ、術後検診はあっけないものです。
現在の状態としては、手術部分に多少炎症が出てるらしく、抗炎症剤を追加で貰いました。
炎症が出てても痛みや不快感などの自覚はほぼゼロなので、どうという事はありません。

あと、ハロがかなり落ち着いたせいでグレアが出始めました。
といっても「あ、今のがもしかしてグレア?」という程度の知覚なので、気にする程ではありませんが。

以後の経過についても、何か気づいた事があれば書いていく予定。

2007年6月30日土曜日

レーシック手術当日

まず最初に。手術は問題なく終了。
現在のところ、体感では両眼1.0程度の模様。ここから徐々に上がっていくのかなぁ?
乱視の方は完璧と言えるレベルで無くなってるから、大したものです。

病院~帰宅までの道のりの間で、眼の状態について気づいた事を書いておく。
・強い光を受けると、ちょっと沁みる感じがする。
・気づかないうちに涙が出てる場合がある。
・ハロ(照明等のにじみ)が全開
まぁどれも手術当日のせいだと思うので、明日から一週間までには治ってるでしょう。
ただ強めのサングラスがあると楽だろうなと思ったので、参考までに。


--------【実施した内容】--------
※院内に入ってから出るまでの順番です※

手術後に即帰れるように、まず先に
・会計
・点眼薬等の薬の説明

術前検査と大きく誤差が出ていないか、最終確認
・屈折度検査
・視力検査
・診察

フラップ作成ルームへ移動。手術準備の為、点眼麻酔等を処置
・イントラレーザー 右目へ照射(21秒)
・イントラレーザー 左目へ照射(21秒)

屈折矯正ルームへ移動。視界はボヤけた状態なので注意
・エキシマレーザー 右目へ照射(15秒)
・エキシマレーザー 左目へ照射(15秒)

回復ルームへ移動。
・個室ソファで15分休憩。寝たらダメらしい
・最終診察

【所要時間】2時間00分
--------------------------------

全工程において、触れ込み通り痛みはゼロといっていい。
それだけに、イントラレーザーで眼球固定の為にググッと圧迫される場面と、その後に来る「眼を開いてるのに何も見えない」状態にはちょっとビビる。

エキシマレーザーも痛みは皆無なんですが、
・フラップを水で流しながらペロンとめくる場面
・エキシマレーザー照射中のゴムが焼けるような匂い
には不思議な感じというか違和感があった。日常生活でそんな事しないしね。
レーザーで溶かすのは角膜中の「ボーマン膜」と呼ばれる部分らしいのだが、溶かしたらあんな匂いがするんだなぁ。

2007年6月28日木曜日

議論にもならない類の話

また夢のない話を言ってしまいますが、生物学的にABO式血液型性格分類が妥当であると仮定するならば、
「赤血球中のA・B抗原あるいは抗A・B抗体が存在する場合における前頭葉への電気的影響と作用」
が存在するという事になる。
でも脳を切っても出血しない事を見ても分かるように、脳神経細胞に血液は直接触れていないわけで。


・・・ええと。まぁ、その、なんだ。
お疲れ様でした。

2007年6月27日水曜日

血液型における抗原と抗体

ABO式血液型は、例外を除けば4通りに分類されるのは誰でも承知してる事だと思う。
ではそもそもA型、B型、AB型、O型の4つは何をもって分類されるのか。

それぞれの血液型に分類されるキーは、抗原です。
A型はA抗原を持ち、B型はB抗原を持ち、AB型はA抗原とB抗原を持つ。O型はA・B抗原を持たない場合に振り分けられます。
そして抗原を持つ事と同等に重要なのは、抗原を攻撃する『抗体』があるかないかという事だ。
抗体は対となる抗原が存在する場所には存在しえないので、A型は抗B抗体を持ち、B型は抗A抗体を持ち、AB型は抗体を持たず、O型は抗A・B抗体を持つという正反対の状態になる。
例えば抗A抗体があるところにA抗原が来ると、その二つは形がピッタリなので合体して破壊してしまい、結果血液が固まってしまいます。A抗原を持つA型の血液が抗A抗体を持つO型に輸血できない、などの理由はこれです。
そこを踏まえてちょっと纏めてみよう。

・抗原と抗体(抗原は赤血球、抗体は血漿に存在)
【ABO式】 【A抗原】 【B抗原】 【抗A抗体】 【抗B抗体】
 A型      ○     ×      ×      ○
 B型      ×     ○      ○      ×
 AB型     ○     ○      ×      ×
 O型      ×     ×      ○      ○

・輸血の是非
【ABO式】 【A型血液】 【B型血液】 【AB型血液】 【O型血液】
 A型      ○       ×       ×       ○
 B型      ×       ○       ×       ○
 AB型     ○       ○       ○       ○
 O型      ×       ×       ×       ○

となる。
こうして表にすると、オールマイティで受けられるけど同型にしか輸血できないAB型と、オールマイティで輸血できるけど同型しか受けられないO型が印象的です。
この表を見て鋭い方は「輸血するO型血液側にも抗A抗体があるんだから、A型に輸血すればのA抗原を攻撃するんじゃないのか?」と疑問に思われるかもしれません。
確かにその通りですが、それでも可能だとされる理由は

・1つの赤血球を破壊するのに複数の抗体が必要。
・輸血される血液に含まれる抗体数では、抗原抗体反応があったとしても赤血球を少し破壊した程度で終わる。

ということなのだ。
逆にO型にA型の血液を輸血した場合は、

・抗体数が無尽蔵に近い為、輸血された血液に含まれる赤血球が全て破壊されるまで抗原抗体反応が続く。(赤血球は血液の44%を占める程ある)
・そもそも赤血球が破壊されるから輸血する意味がない。

という、イイトコナシな状態になってしまうわけ。
血液が固まる現象が長く続いてしまうと、人体はショック症状を起こしてしまうらしい。最悪の場合は死に至る事も。
現在ではそれを少しでも避ける為に、同型の血液しか輸血しないみたいですけどね。万能供血者のO型血液による異型輸血は、相当な緊急時のみ。
・・・あるのか?相当な緊急時って。出番ナシの予感。

2007年6月26日火曜日

足りないモノ

いいネタ思いつかないし、かといって面白い事も言えなさそうなので、今日は人生の再確認事項でも。
昔どこかで書いた気もするけど、気にしない。

・自分の能力を示すのに、弁舌ではなく実績を以ってすること。
・他人を低くする事で自分を高く見せないこと。

一応守れたつもりなんだけど、実際はどうなんだろう。
まぁ再確認して守れたかどうかを気にしなきゃいけない時点で、私も今はその程度の人間ってことなんだけどね。
まだまだ精進ってことで。

2007年6月25日月曜日

わんにゃんぐるめ


買っちゃった・・・!
水も10日持つし、餌も2週間大丈夫になったので、これで出張も安心だなぁ。


友人「仮にsagamiさんが突然死しても、発見されるまでシロデナシは生きてそうだな!よかった!」
うるさい。

2007年6月24日日曜日

レーシック術前検診

6/30に施術を控え、事前の術前検査にいってきた。
実質的に今日の結果次第でレーシックを受けられるかが決まる。

--------【実施した検査】--------
※よく聞き取れなかったのもあるので、検査名は間違ってる可能性あり※

まずは明るい場所で。
・屈折度検査
・角膜内皮細胞撮影
・角膜形状解析
・眼圧検査
・視力検査

暗い場所へ移動。(瞳孔を開かせる為)
・屈折力解析
・波面収差検査
・瞳孔撮影?(忘れた)
・水晶体なんちゃら(忘れた)
・コントラスト解析

瞳孔を無理矢理開かせる目薬を点眼。
効果が出るまで30分かかるので、適当に暇つぶし。

・瞳孔拡張率検査?(多分)
・更に詳細な角膜形状解析

点眼麻酔。角膜厚を測る時に眼球に触れる為。

・角膜厚測定
・医師による最終診察(結果報告)

【所要時間】2時間30分
--------------------------------

以上。眼についてあらゆる事を調べられた感じ。
ちょっと楽しかった。長いけど。

結論としては右目0.4、左目0.1の弱い近視。
ただし乱視が若干強めなので、これを矯正しつつ左右1.5程度の視力を目指すとのこと。
近視のみの場合は割とバラツキなく高い視力を狙い撃ちできるらしいが、乱視も含む場合は回復経過によって1.0~1.5とムラが出る為、経過次第で納得いかなければ無料で再矯正を行ってくれるそうな。

あと面白かったのが、検査中に点眼した「瞳孔を無理矢理開かせる目薬」
あれが全開で効き始めたら、近いものが本気で見え辛くなった。
瞳孔が収縮できないので焦点が合わせられなくなるんだろうけど、周りの人もそんな感じだから全員雑誌を離して読んでたり。
まさに老眼体験。部分的老人ホーム状態。

2007年6月23日土曜日

不燃物の日に出される可能性


寝てる時も食事してる時も、馬が常時身につけてる馬具。それが蹄鉄。
足の裏(蹄)に着けるので、人間でいう靴みたいなものです。だから英語ではホースシュー(Horceshoe)と呼ばれています。

馬の蹄鉄は昔からラッキーアイテムとして位置付けられていて、例えば

・幸運を呼び込む
・魔除け(民族伝承より)
・交通安全(馬は人を踏まない=事故を起こさない)
・難事解決(障害を飛び越える、という意味で)
・家庭円満(馬はぶつからない=喧嘩しない)

などなど。ヨーロッパなんかでは家や車にお守りとして飾っておく場合もあるという。
ティファニーからも蹄鉄型のネックレスが出たりしてますね。


この蹄鉄、実は基本的に一度きりの使い捨てタイプ。
だから乗馬クラブでは使い終わった蹄鉄が腐るほど置いてあったり。
「適当に持って行っちゃっていいよ」と言われたので、遠慮なく貰ってきました。
綺麗に磨いて、新婚連中に押し付けるのもいいかもなぁ。

2007年6月22日金曜日

突然財布を開いても大抵入ってるアレ

「言われてみれば」的な雑学。
近くに財布があれば、ご確認ください。

・1円
・五円
・10円
・100円
・500円

といった感じで、五円玉にだけアラビア数字が一切無い。
だから欧米の人が初めて五円玉を見た時、いくらなのか分からなかったり別の国の硬貨が混じってると思うそうです。

あといくつかの硬貨には変わったステータスがあるので、ついでに紹介。

1円玉・・・世界で唯一、水に浮く硬貨
五円玉・・・世界中でも数少ない穴の空いた硬貨
50円玉・・・五円玉と同じく、世界有数の穴あき硬貨
500円玉・・・硬貨では世界最高額(時価)


・・・10円玉と100円玉がないのはご愛嬌ってことで。

2007年6月21日木曜日

今、非常に気になる品々

水を自動化にしたことで、次の野望がムクムクと。

http://item.rakuten.co.jp/nts/ftn-yms-cd600/
【全自動給餌器】わんにゃんぐるめ

http://www.rakuten.co.jp/petcenter/416572/609364/
【全自動トイレ】パフォーマープラス


・・・どんどん堕落していく始末。
それでも、わんにゃんぐるめは狙い目だな。マジで。

2007年6月20日水曜日

サーバーを作るだけが仕事じゃないのです

SEという職業で一番面等臭いのが、資料作成やドキュメント整理です。いわゆるデスクワーク。
私も例に漏れずこの手の仕事はあまり得意ではないというか、どちらかといえば避けて通りたい類の話なんですが、それでは仕事にならないわけで。
今日はそういう面倒臭い仕事を上手く捌くコツなんかを。sagami流で。

まず最初に、やるべき仕事のうちから5~10分で終わりそうな簡単な作業目標を作ります。
資料全体の枠を作るとか、目次を作るとか、表紙を作るとか、何でもいいです。
とにかく肝心なのが、

「近い地点に明確なゴールを作ること」

です。このゴールが小さな達成感を呼んでくれます。
達成感があると人間は頑張れるので、そこで次に20~30分くらいかかりそうな作業目標を立てます。
で、それを達成したら次は1時間・・・といった感じで加速をつけてやるわけです。割と簡単。


漠然とした遠いゴールばかり見ている時は、人間ってのはなかなか動けないもの。
車のエンジンを動かすのも、最初はスターターの火花から。そういう事なんだと思う。

2007年6月19日火曜日

詐欺師の手口

DHMOとよばれる、ジハイドロジェン・モノオキサイドという一種の化学物質が我々の日常生活を脅かしています。
特に夏場は温度が上がる為、一層気をつける必要があるのをご存知だろうか。


【DHMOの脅威】
・基本的には無味、無臭、無色。この特性は毒性の強い砒素と同じである。この物質により毎年必ず死者が出ている。
・常温では液体だが揮発性があり、大気に拡散しやすい。
・液体から固体へ相転移する際に体積が膨張し、体内の場合であれば細胞膜を破壊する症状を引き起こす。
・特にナトリウムと親和性が高く、爆発に似た現象を引き起こす場合がある。
・依存症に似た症状が報告されるが、致死量も存在する為、毎年死亡例が報告されている。
・誤って気管から侵入した場合、まず咳、嘔吐、頭痛の症状が出る。大量に侵入した場合は30分以内での死亡例も報告されている。
・またDHMOを媒介した死亡例も多数報告される。その一つとして、DHMOが持つ高い通電性能による感電死がある。
・比較的容易に手に入る為、事故が絶えない。火傷とか。
・足りなくても困る。今年とか。
・今年海どうしようかな。
・あ、その前に溜まってる洗濯しなきゃ。


http://ja.wikipedia.org/wiki/DHMO

2007年6月18日月曜日

手抜き雑学

物の弾みでエクレアについて調べてみた。

【名称】エクレール・オ・ショコラ
【意味】雷、稲妻
【語源】以下のどれか、あるいは複合。

・焼いた表面にできる割れ目が稲妻っぽいから。
・チョコが光を反射し光るから。
・黒いチョコに白いデコレーションが印象的だから。
・チョコが溶けないように素早く稲妻のように食べるべきだから。

何でもいいけど、最後のセンスは間違いなくイタリア人(確証に満ちた偏見)

2007年6月16日土曜日

5分前に告知する荒業

メイソン「You sure you're ready for this? (やれる覚悟はあるか?)」
グッドスピード「I'll do my best. (ベストを尽くすよ)」
メイソン「Your best? (ベストを尽くす?)」
メイソン「Losers always whine about their best. Winners go home and fuck the prom queen. (敗者はいつもベストを尽くしたと愚痴る。勝者は無事に帰ってとびきりの美女を抱く)」


結構共感したやり取りです。
世の中には確かに「結果より過程が大事」という場合もあります。でもそれは言葉が省略されていると個人的には思っていて、

『(結果にこだわって絶対達成しようという意図があった時は)結果より過程が大事』

という事なんじゃないかと。
私個人としても「ベストを尽くす」なんて言葉を使うときは、結構適当な時だしね。本気で結果にこだわるときは「なんとかする」と言うし。


そんなやり取りがある映画『ザ・ロック』、今日の21時からです。
時間がある方は是非。

2007年6月15日金曜日

続・レーシックについて

いつぞや書いた視力矯正エキシマレーザー手術のレーシックですが、結局受けることにしました。
手術日は6月30日。金額は19万円。
ちょっと周りに話したら想像以上に興味を持たれたので、ここでも手術後の経過報告等を書いていこうと思う。


情報に関しては少し追加があるので、今のうちにそれを紹介しておくことにする。


【追加情報】
・大体の生命保険において、手術費の補助が受けられる。
 →住友生命の場合、一番安いプランでも最大10万円。

・医療扱いになるので、年末調整で控除が受けられる。
 →数万円程度返ってきそう。

・手術日一週間前からコンタクトの着用禁止になる。

・施術時間はおよそ20分。

・施術後に起こる可能性があるハロ、グレア、ドライアイ等の問題は、上位レーザーを使用する事である程度回避が可能。
 →ただし金額的には倍。10万円→19万円。

【余談】
社内からは「sagamiの経過次第では俺も検討する」って人が多数。
気分はモルモット。

2007年6月14日木曜日

続く糸

あと30分しかないので、世間話でも。


出張なんかで社内の後輩と一緒になった時、よく食事を奢ります。
でもこれは特に深い意味があるわけじゃなくて、「私もそうやってお世話になってきたから」という、ただそれだけの理由だったりする。
だから会計で礼を言われたりしたら、

「君があと2~3年して後輩が出来たら、同じようにしてあげてください」

とだけ伝えてます。
このリレーがどこまで続くのかはわからないけど。

人を動かす力は、時としてこういう小さな動機だったり。
ペイ・フォワードを気取る気はないけど、他人に親切にする理由ってこれと似たようなものなんだろう。多分ね。

2007年6月13日水曜日

おかげさまで10歳


多分いざ死んでみたら泣いてくれるのは確実に私だけって感じのシロデナシですが、食っちゃ寝生活でのアクセントとして不意打ちでリアルに寝言を言います。
それも明らかに何かに追われてるというか、間違いなく悪夢系だろうなって分かる類の。

ググググッ
ゴゴゴゴッ

文字にすると漫画の効果音みたいですが。最初、遠くで工事してるのかと思ったからね。
推測するに夢の中で追っかけてるのは8割の確率で私でしょう。
その他には何か食べてそうな感じで、

ムニュムニュ
・・・フガッ!

むせてたりするし。どんだけ食うのが好きなんだよ。
ま、たまにそんな姿を見て爆笑したりするけど、これからもよろしくってことで。

2007年6月12日火曜日

アフリカ系の幻獣

あまり時間がないもので、神話の雑学でも。


【フェニックス】
実はエジプト神話が原点。
なんとなくヨーロッパあたりの幻獣というイメージがあるが、がっつり輸入されたものです。
似た幻獣として日本でも有名な鳳凰がいるけど、あれもエジプト→インド→中国→日本と渡ってきた説が濃厚。

ちなみに輸入先のヨーロッパでは、フェニックスの転生方法として
「自ら火に包まれて灰になり、灰の中から幼鳥として蘇る」
というのが一般的だが、エジプト神話では
「自ら火に包まれて液体になり、その液体が凝固したら復活する」
って感じで、若干の差異があります。


【スフィンクス】
『朝は四本、昼は二本、夕べに三本の足で歩く生き物は何か?』
有名なスフィンクスの問いで、答えは人間。
間違えた場合は食べられてしまうという話はよく知られてますね。

ただこの謎かけを出したスフィンクスは、エジプトのスフィンクスではない。
同じ名前でギリシャ神話に登場する上半身女性・ライオンの下半身と鷹の翼を持つ怪物スフィンクスの方なのだ。

エジプトのスフィンクスは聖獣であり王家の墓の番人であるので、人間に害を為すという設定ではないのです。


【バジリスク】
全長30cmと小さいくせに、川で水を飲めば持ち前の毒で数百年に渡り汚染し、森を通れば通った跡にペンペン草も生えず、その眼を見た生き物は死んでしまうという、もはや何でもアリと言える蛇の幻獣。
そのおかげでゲームや小説ではボスキャラっぽい扱いも多いですが、そういう扱いを受け続けたせいか突如「見たものは石になる」という石化能力まで手に入れるというインフレっぷりが印象的。

そのうち空も飛びそうな気がする。蛇なのに。

2007年6月11日月曜日

物書きとしてそれでいいのか?という気も

まー実際問題として、昨日の記事みたいなシチュエーションが描かれなくなった背景の最有力事項としては、

「血液バンクの充実と、各種移動手段の発達、医療技術の進歩」

ってのが大きいんだろう。
血液バンクにRh-型血液のストックはあるので、数時間程度であれば現代医療技術と生理食塩水で持ちこたえられるだろうし、その数時間も持たないようなら致命傷なわけでドラマにならない。


ってあんまり現実的な事を言い過ぎると「夢がない」と言われそうなので、この辺で黙ることにする。

2007年6月10日日曜日

冗長も程々に

例えば一昔前のドラマなどで、ヒロインの女性が生きるか死ぬかの大量出血を伴う大怪我をした場合、

医師「お嬢さんの血液型は、Rh-型で希少な血液です。輸血用の血液が手に入るかどうか・・・」

という風な流れになります。体感9割の確率で。ドラマで盛り上がる場面ですね。
Rh-型というのは確かに希少で、ABO式の各血液型に0.5%づつしかいないと言われています。
ただ場面によっては、「希少だから輸血できない」という流れは現実問題としては間違いにもなりうる、というのが今日のお話。


主としてRh型の血液が何を指し示すのかというと、血液中にD抗原を持つか否かという点。99.5%の人は、このD抗原を持つRh+型です。
そしてD抗原を持つ人は、そのD抗原を攻撃する「抗D抗体」を持ちません。D抗原があるのに抗D抗体を持ってたら攻撃されるから、当然ですね。
じゃあRh-型の人はどうかというと、その反対だからD抗原を持たないわけ。そして間違えやすいのが、「基本的には抗D抗体も持たない」というなのだ。
ちょっと纏めてみよう。

【Rh式】...【D抗原】...【抗D抗体】
 Rh+ ..............○................... ×
 Rh- ..............×.....................× ※基本的には※

で、Rh+の血液がRh-の人に輸血できない大前提は、「抗D抗体によって血液の凝集などが起こる」という事があるからなのだ。
でも上のように、基本的にはRh-の人には抗D抗体は無いので問題はないのです。
ただしRh-型の人は輸血や出産で一度でもRh+型の血液が混じってしまうと、抗D抗体を作ってしまう。
そうなるとRh+型からの二度目の輸血は不可能になります。
と、ここらを踏まえてリアルな話を作るとすると、二パターンが考えられる。


【パターン1】
医師「お嬢さんの血液型は、Rh-型で希少な血液です。過去お嬢さんは一度Rh+型の人から輸血をされていて、検査の結果、血中に抗D抗体が作成されている事が確認されました。ですからRh-型の血液を手に入れる必要があるのですが、手に入るかどうか・・・」

【パターン2】
医師「お嬢さんの血液型は、Rh-型で希少な血液です。しかし過去輸血の経験がなかったのでしょう、検査の結果、抗D抗体がない事が判明しました。ですのでRh+型からの輸血はできますが、その場合は抗D抗体が作成されてしまいます。抗D抗体が出来てしまうと二度目のRh+型からの輸血はできず、将来出産する場合に相手の血液型次第では流産の可能性が高くなります。それでも良いのでしたら同意書へのサインをお願いします。それ以外でしたらRh-型の血液を手に入れるしかないですが、手に入るかどうか・・・」


なんという冗長すぎる文章・・・
というかパターン2に至っては、今死んだら将来もクソもないんじゃねーの?という疑問すら湧かせるダメっぷり。
やっぱり変にリアルだとテンポ悪いし、物語なんだからさっぱりいこうぜという気になる。

2007年6月8日金曜日

空間の概念

我々の世界は、純粋に空間のみで考えれば三次元の空間世界です。
縦・横・高さ(奥行き)の三つの次元によって表される概念。
それについて、ちょっと思考ベクトルを伸ばしてみたいと思う。


点で表現される世界、これはゼロ次元です。
その点に接して線を延ばした世界、それが一次元。
その線に接してまた線を引いて繋いで面を作った世界、これが二次元。
その面に接して上に伸びた世界、これで三次元。

ここで、何か共通点に気づかないだろうか。
法則チックに言うならば、「低位次元の次に表される高位次元は、必ずその低位次元が基点となる」ということだ。
もっと噛み砕けば、「次の高位次元は、現在の次元の隣に存在している」と表現できる。
基本的に世界を構成する物理法則は単純で美しいものであるはずなので、ゼロ~三次元までのパターンがいきなり四次元目で崩れる事はないはずなんだ。

最初に言ったように、我々の世界は三次元空間です。
次の高位次元である四次元空間が存在するならば、それはきっと今の我々が認識する空間に接する形で存在している。
その空間世界が我々に認識できる概念なのかは分からない。
でも好奇心の下僕であるところの私としては、生きてる間に知ることができればいいなと漠然と考えたりもする。

2007年6月7日木曜日

たまには

サービス残業は百歩どころか一億歩譲って、まぁいい。
ただ、付き合い残業・牽制残業・生活残業とかは呆れて物が言えないどころか万死に値する。

個人的に残業ってのは「時間内に仕事を終わらせられない事を公言する恥ずかしい行為」だと思ってるのでさっさと帰りたいんだけど、「残業が多い=仕事が出来る」という腐った文化が幅を利かせてるSE業界では、社外の人間が絡む仕事だとそうもいかない場合が多くて。

自社内みたく「私の能力と成果に文句がある場合は、いつでも指摘してください」と言えればいいんだけど、対外的には自社の看板を背負ってる限り言えない。ジレンマ。この辺が本当に面倒臭い。

2007年6月5日火曜日

心を捕らえて放さないもの

動いてる扇風機の前で声を出して「あ”ぁ"あ”~」ってやりたくなるアレ。

ああいう変な声になる理由は、別に複雑な理由が働いてるわけじゃありません。
扇風機にある翼に声が当たる場合と当たらない場合、この二つの場合があるってだけ。

・声が翼に当たると、声が跳ね返って大きく聞こえる。
・声が翼に当たらずすり抜けると、小さく聞こえる。

つまり大きな声と小さな声が同時に聞こえるからってこと。
だからかなり高速に回転させると、逆に声がすり抜け辛くなって割と普通に聞こえます。
※振幅の変調間隔が短くなるせいもあるが。


ちなみに扇風機でああいう事をしたくなる理由は、ぶっちゃけ魔力のせいだと思う。
みんなやり過ぎ。

2007年6月4日月曜日

意外と見落としやすい理由

ふと「扇風機って最近見なくなったなぁ」と感じたので、扇風機についてちょっと書いてみる。

扇風機で涼しくなれる理由は、一番よく言われる例を挙げるならば、
『汗が蒸発する時の気化熱(蒸発熱)によって体温が奪われるから』
という事だろう。
でも厳密に言えば、これは半分だけ正解。いや3/4くらいは正解かな?

液体が気体化する際にそこにある熱を奪っていく性質があるのは確かですが、それだけだったらわざわざ扇風機を使わなくてもいいはず。
我々は鳥肌が立たない限り汗腺はフルオープンで、汗は常時かいてるわけですから。

つまり、それを踏まえてより正確な要因を挙げるならば、

・液体である汗が気化する際の気化熱で体温が奪われる。
・気化によって体表近くに停滞していた暖かい空気を対流により一新させ、温度低下の効率を上げる。

この二点が主要因となります。
あとオプションとして「風情」とか「気分」とか、扇風機に当たってるから涼しいに違いないという思い込みなどなど。精神的な要因が若干あるかもしれませんね。


でもこういう事をリアルでクソ真面目に話すと高確率で引かれると思うので、対人的には「気化熱による体温低下」のみでサラッと流しておいた方がいいかもしれない。やっぱり。

2007年6月3日日曜日

手がつけられない温度差

とある事情でケータイ小説の月間ランキングを見たら、凄いことになってた。

1位:恋愛小説
2位:恋愛小説
3位:恋愛小説
4位:恋愛小説
5位:恋愛小説
6位:恋愛小説
7位:恋愛小説
8位:恋愛小説
9位:恋愛小説
10位:恋愛小説

※以下25位まで全部恋愛小説、26位にホラー小説

土俵に上がる前に勝負がついた感じというか、ある意味凄いと思った。
というか面白い云々の前に、恋愛モノじゃないと読んでくれないんじゃないの?という気がする。ここまで極端だと。

2007年6月1日金曜日

トラップ

シャワー等で風呂場へ行った場合。

【Case1】
最初は冷水なのでシャワー噴出口を右へ → もういいかと噴出口を戻す → 停電でガス主電源がOFFだった → Ohh!

【Case2】
浴びてる途中で真っ暗に → 電球切れか? → 実はブレーカーが落ちてて主電源がOFFに → Ohh!

【Case3】
浴槽のお湯張りで蛇口をON → 本を読みつつ10分後に様子見 → 排水溝を止めてなかった → Ohh!

【Case4】
吸盤型で壁に貼り付けておいたバスラックが墜落 →一番重いボディソープが足を強打 → Ohh!

【Case5】
シャンプーを強く握ったら、蓋が丸ごと取れて大半をぶちまける → Ohh・・・


【結論】
風呂は戦場。

2007年5月31日木曜日

グレイのパラドックス

イルカも好きなんです。イルカ。
水族館にいったらイルカショーは必ず見学する。いいよね、イルカ。

そういう個人的嗜好は置いておいて、イルカには最大の謎と呼ばれるものがあります。
それは、「物理学と流体力学で説明できない水中速度」です。
イルカは水中を50km/hで泳ぐことができます。ちなみに人間はオリンピッククラスで10km/hくらい。
いくらイルカが筋肉の塊だとはいえ、その筋肉量から計算されるパワーでは50km/hもの推進力を得るのは不可能なのだ。
それだけの推進力を得るには、少なくとも今の筋肉量の7倍ほどなければ辻褄が合わない。でも実際あの身体で泳いでしまっている。
これが、グレイのパラドックスと呼ばれるものです。
このパラドックスは今も解明されていません。イルカの不思議。


ちなみに映画もボーリングもビリヤードも焼肉も普通に一人で行く私ですが、行けない場所が二つだけあって、それがカラオケと水族館。
なぜそこだけ行けないのかは私自身わからない。こっちも不思議。

2007年5月30日水曜日

当たり前の事を名言っぽく言う

世の中、色々な奇跡があるだろう。
だけど素人がいきなりプロ野球選手になるような奇跡はないから、せいぜい頑張るとしよう。

2007年5月29日火曜日

紋章と幻獣

廣済堂文庫『よくわかる世界の幻獣事典』より引用。
・・・なんでそんなものを買ったのかというと、あれです、勢いです。

西洋における国家の国章、貴族の紋章にある図柄の事をチャージ(Charges)と呼ぶ。
そのチャージには意外と幻獣がよく使われており、それぞれに意味が込められている。


ドラゴン・・・宝物の守護者
マーメイド・・・雄弁
フェニックス・・・復活
サラマンダー・・・燃えるような勇猛さ
スフィンクス・・・無限の知識と秘密
ペガサス・・・名誉を得る為の活発な行動と精神力
ユニコーン・・・極めつけの勇気

ハーピー・・・挑発に対する狂暴性
ヒドラ・・・強敵の征服
コカトリス・・・見る者すべてへの恐怖


例えばイギリス王家の紋章には、ユニコーンが描かれています。
極めつけの勇気、いいフレーズだなぁ。

2007年5月27日日曜日

10年目の真実


長い間、我が家の暴君であるところのシロデナシの毛色については謎でした。
「まぁ雑種もいいところなので分類されないんだろう」と思ってましたが、どうやら分類される側だったらしい。

黒と赤(茶色)のツートンカラーを示す毛色は、日本ではサビネコと呼ばれる。
英語圏では『Tortoise Shell(べっ甲柄、三毛)』として分類されている模様。
このサビネコは、三毛猫と同じで遺伝子学的にはメスしか生まれないもの。オスが生まれる場合の多くは染色体異常などで、生まれても生殖能力は無い。
オスが生まれる確率は3万匹に1匹の確率で、もし値段をつけるのであれば200万~500万円にもなるらしい。
ちなみにシロデナシもメスです。うーん、惜しい。お前はいつも詰めが甘い。

とはいえ、仮にオスだったとしても売らないですけどね。1億円積まれてもヤダ。

2007年5月25日金曜日

ネコとイヌの共通項

ちょっと前に「犬や猫に代表されるネコ目」と書いたら「犬と猫って同じ分類なの?」と言われた事を思い出した。
丁度いいネタもないし、それについてちょっと書いてみることにする。


犬と猫、それぞれの系譜を遡っていくとある祖先にぶつかります。
それがミアキス。約6000万年前~5000万年前くらいの話。
恐竜絶滅が約6500万年前と言われてますから、直後と言っていいかもしれませんね。

体長は20cm~30cm程度と言われ、森に生息し、主に樹上での生活を行っていたのではと考えられています。
さてそのミアキスさん、どんどん増加していくものだから生態環境が足りなくなり、繁殖地域の拡大を迫られます。
そしてここで決定的な分岐が発生。

・森を出て行ったミアキス
・森に留まったミアキス

この二つが現在の犬と猫を分けた境目だと言われています。
森を出たミアキスは獲物の少なさをカバーし、効率を上げるために群れで行動するようになりました。
また木に登るよりも平地を走り回って獲物を捕らえる必要があるため、持久力を強化し、走るのに適した足へと進化していく。
これがイヌ科のはじまりだと考えられています。

また森に留まったミアキスは獲物が豊富な一方、障害物等が多いため瞬発力が必要になり、奇襲によって獲物を捕らえるスタイルに身体を最適化していくことになる。
獲物が豊富である以上、群れを作る必要性はなく、単独行動で生きていく日々。
こうして今のネコ科となっていくのです。


「じゃあサバンナとかにいるライオンやチーターは?」と思いつかれた方は鋭い。あれもネコ科ですね。
樹木が少ないサバンナにネコ科がいる理由は、単純にそこにあった森林が無くなったせいで強制的にサバンナ暮らしになったんじゃないかと考えられてるようです。
アフリカのあの辺は昔々熱帯雨林だったそうで、気候変化でサバンナ化したらしい。
まぁ地球のやる事ですから。百獣の王も勝てないってことで。

2007年5月24日木曜日

我ながら上手い事言った

いい女が見つからないと嘆く同僚に対して。

『いい女を捜そうとするから見つからないんだよ。女は小悪魔だ。だから、いい悪魔を捜すようにしないとね』

個人的にはクリティカルヒットだったんだけど、「sagamiは昔何かあったらしい」とか逆に心配されるハメになった。
なんでそうなるんだよ、この野郎。

2007年5月23日水曜日

心臓と筋肉痛

ちょっとだけおまけ話。
心臓も筋肉で出来ているってことは、おそらくご存知のはず。
じゃあ心臓も筋肉痛になるのか?という疑問が出てきます。

結論からいうと、心臓が筋肉痛になることはありません。
なぜ心臓だけ例外なのかという部分は、依然謎のままで研究が進められています。人体は不思議。
ただしおおよその見解として、以下のものが挙げられる。

・筋肉痛にならない仕事をしているから
・特殊筋肉であるから

前者については、ようするに筋繊維の断裂が起きにくいんだろうってこと。
筋繊維の断裂が起きやすい仕事は、「収縮した状態からそれを引き伸ばそうとする動作(エキセントリック運動)」である。
心臓はそのような動作をしないからじゃないか、と考えられています。

後者はもっと単純というか、そもそも筋肉の出来が違うんだよという事。
心臓の筋肉は「心筋」といって、体内に一つしかない筋肉です。
そして通常の筋肉と違う性質として、単核細胞で出来ていたり、ミトコンドリアが異常数あったり、酸素含有量が多い事などが挙げられる。
つまり普通の筋肉と同列に語っちゃダメなのかもね、というお話。


・・・うーん、ここまで書いたはいいものの、オチが見つからないや。
ま、とりあえずそんな感じで。皆さんも心臓は大切にね。

2007年5月22日火曜日

筋肉痛と俗説

乗馬って優雅な印象があるらしいけど、実はかなり足の筋肉使います。
日曜に乗った分の筋肉痛が今でも続いてたり。というかそもそも筋肉痛のメカニズムってどうなってるんだろう?
って感じの無茶苦茶な入り方で今日の雑学。


実は筋肉痛が起こる仕組みには、明確な答えがありません。
ただ昔よく言われていた「疲労した筋肉に乳酸が溜まって痛覚を刺激する」という説はほぼ否定されています。
否定される理由は、筋肉中に乳酸は蓄積されない事が判明した為。
じゃあ現在有力な説は何なのか。

筋肉は一本一本の細い筋繊維が集まっており、それらを筋膜と呼ばれる膜が覆う事で構成されている。
動力源はこの筋繊維で、パワーを出す時はこの繊維が使われる事になる。
ただしこの繊維、一本一本はそう強固でもないので負荷のかかる仕事をした場合は切れてしまいやすいのです。
そうなると、切れてしまった筋繊維を回復する為に白血球や血小板が集まってきて治癒を始めます。
その治癒過程で起こるのが筋肉痛ではないか、ってのが有力候補。
筋繊維そのものには痛覚は無いことが判明していて、筋膜にはあることが分かっている。
そこを加味して色々研究がなされているようです。


そして余談ですが、「翌々日に筋肉痛が出たら年を取った証拠」とかよく皮肉られますよね?
実はあれも現在のところ根拠がないです。
筋肉痛は筋肉を使った状況によって出方が違ってきます。例えば、

・150kgの重量を10分間持ち上げた場合
・10kgの重量を2時間持ち上げた場合

前者だとゆっくりと長い時間筋肉痛が出る事がわかって、後者の場合は早い時間で強い筋肉痛が出る事がわかっていています。
人間は基本的に歳を取れば取るほど弱く長い負荷のかかる仕事は避けていくようになり、突発的にやらなければならないものは強く短い仕事になりやすい。
従って筋肉痛が出る場合は「翌々日から長く続く筋肉痛」になりがちってこと。

つまり別に長く続く筋肉痛が出たからって身体能力が落ちた理由にはならないから、気を落とさないように。
特に私。

2007年5月18日金曜日

脅し文句

今の会社で一番尊敬する(本人の前では言った事ありませんが)素敵上司が結婚するという報告を受けて軽く衝撃。
今年40歳だし・・・と皆が思ってたので部内は恐慌状態。ってそれも失礼だな。よく考えたら。
とりあえず偉人の名言の一つでも送ろうかと調べてたら、結婚に関する名言ってネガティブなのが圧倒的に多いという。


「結婚は多くの苦痛を持つが、独身生活には喜びを持たない」
サミュエル・ジョンソン

「裕福な独身者には重税が課されるべきであろう。ある人間が他人よりも幸福であるというのは不公平だ」
オスカー・ワイルド

「結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。宝くじなら当たることもあるのだから」
バーナード・ショウ

「ウェディングケーキはこの世で最も危険な食べ物である」
アメリカのことわざ


秀逸。
でもまぁ、半分くらいはノロケもあるでしょうけどね。
本当に嫌だったら、わざわざ名言を残して記憶に刻む必要はないんだから。
・・・・・・・・・多分。

2007年5月17日木曜日

遠視 のち ときどき 近視

昨日の話のおまけ的な。
「なんで近視の進行は20歳前後で止まるんだろう?」と思って調べたら、人間ってのは例外なく子供から大人になる過程で近視になるそうです。
理由は眼球の成長。新生児から20歳くらいまで眼球が徐々に大きくなっていき、それに伴い網膜への焦点ポイントが相対的に短くなっていくかららしい。

元々人間は遠視気味で生まれるそうで、小学校くらいの時も遠視だったはずなんです。
でも「遠くのものが良く見えた」という印象だけが鮮明に残り、「近くのものは見辛かった」という記憶は忘れがちになってしまう。
そこから中学時期に眼球の成長に伴って正視になり、高校時期の成長で近視になる。

20歳超えても正視の人は子供の頃は強度の遠視で、眼球が成長したおかげで丁度良く正視になっただけ。
20歳超えて強度の近視の人は子供の頃に正視で、眼球が成長したせいで焦点が短くなりすぎたわけ。
そしてこのような近視の原因となる要因は、主に遺伝のせいではないか、というのが現状における大勢での見解です。


昔々、「暗い所で本を読むと眼が悪くなる」「テレビゲームをやりすぎると眼が悪くなる」なんて散々言われたけど、今では専門家でもこういう説を信じていない。
そりゃそうだよな。それで悪くなるなら20歳以降で近視が止まる理由を説明できないし、今頃私は0.001とかになってそうだ。

2007年5月16日水曜日

視力がいいに越したことはない

最近気になること。
視力矯正(回復)手術として、レーシックと呼ばれるエキシマレーザー手術があります。
4~5年前からちらほら話題にはなっていたのですが、近頃急に気になりだした。突然だな我ながら。

レーシックの長所は色々あって、まず視力が1.0付近まで回復する可能性が極めて高いこと、手術時間が短いこと(術前診断の方が長いくらい)、成功率が高いことなどが挙げられる。
とはいえ物事を決める時は普通、数ある欠点を判定して決めるのが常道なので例に漏れず吟味してみようと思う。
欠点のソースはWikipediaで。ちょっと長くなりますが。

【Wikiによる欠点】
1.手術失敗や合併症の可能性はゼロではない。
 →失敗は1%以下、中でも失明した例は無いらしい。合併症も報告例は小。

2.希望しても眼の状態によっては受けられない。
 →別に受けられないだけなら問題なし。

3.新興のため、長期的安全性を語れない。
 →少なくとも5~6年で社会問題なるレベルの話は出てないから良し。

4.コントラスト感度が低下することがある。
 →主に強度近視を矯正した場合に出る模様。私は0.3程度なので好意的に無視。

5.術後一過性にハロ・グレアが出現する。
 →恒久的でなければ問題なし。

6.ドライアイになることがある。
 →不安材料その1。でも致命的ではない。

7.メガネやコンタクトをした場合、逆に視力が落ちる場合がある。
 →正視の人も同じ。加えて10代以降は視力低下しにくい為、一度上がればこっちのもの。

8.眼圧検査時はレーシックを受けたことを申告する必要がある。
 →どうでもいい。

9.角膜を削り過ぎると遠視になる。その場合、再矯正困難。
 →術前診断が充実し、施術例が結構増えてきたので無視できるレベル(のはず)

10.角膜中心部の曲率しか変化せず、夜間瞳孔が開くと二重像を生じることがある。
 →それを回避するレーシックもあるようだ(高いけど)

11.近視の進行する10代などの若いうちは手術が受けられない。
 →おかげさまで30手前

12.老眼は当然避けられず、視力が戻る分だけ老眼の自覚症状が強くなる。
 →それって正視の人と同じでしょ?

13.航空身体検査基準に不適合となる。
 →いまさらパイロットになる気はない。

14.白内障手術の際、眼内レンズが効きづらくなる。
 →不安材料その2。とはいえ老年付近の心配なので無視できるレベル。

15.それなりに高い。10万~20万前後。
 →余裕。

16.メガネキャラになれない。
 →萌えはすっこんでろ。


【結論】
現状、致命的な欠点は見当たらない。
もうちょっと調べて問題なさげなら、受けてみようかなぁ。

2007年5月15日火曜日

毛玉の試行錯誤


眩しいけど眠い時の妥協案。

2007年5月14日月曜日

東京の中心で、馬を叫んだり叫ばなかったり

本日は休日出勤分の代休ってことで、やる事といえばやっぱり乗馬。
そして馬に乗ると馬の事を書きたくなる不思議。


【馬の背中】
過去、馬が移動手段としてよく利用された理由は「人が乗るのに適していたから」ですが、なぜ適していたのかと言えば「動いても背骨の位置が一定だから」
例えば犬や猫が馬並みの体躯だったとしても、おそらく乗れないだろうと言われています。
犬や猫に代表される「ネコ目」は疾走時に背骨が弓のようにしなる。そのしなりを利用して速度へ変換するからだ。
その背中に人間が乗ると上下に揺れすぎて操作もおぼつかない。
加えてしなりを生み出す柔軟性は強度性と排他的である為、重量が掛かったときの背骨への負担が大きすぎるというわけ。


【馬と法律】
馬でも日本の一般道路を走ることは可能です。ただし、車と同じ道路交通法が適用される。
道路交通法上で「人を乗せた馬」は軽車両に該当。まぁ自転車と同じってこと。
だから二人乗りもダメだし飲酒運転もダメだし、携帯を使用しながらの騎乗もダメ。でも速度規定は無いので走れます。
といっても全力疾走でせいぜい50km/hだし、蹄鉄がカチャカチャうるさいだろうし、そもそも道路に行かないし。
でも一応気をつけましょうってことで。
ちなみに「人が引いている馬」は歩行者扱いです。

おまけで「逃げ出して道路にいる馬」は道路交通法を適用せず、警察官職務執行法・第四条において警察官が監督、取り締りを行う模様です。
がんばれ警察官。これも給料のうちだ。

2007年5月13日日曜日

集積回路(Integrated Circuit)


自動車免許失効の一日前、最終受付締切ギリギリに更新手続きに行くという、気の弱い小動物ならショック死してしまうんじゃないかと思われるノンビリさ加減で免許更新。
もうちょっと早起きを頑張りましょう、自分。

話には聞いてたんですが、免許が本当にIC化されてるんですね。(図を参照)
あちこち観察して軽くグニグニ曲げたりしてたら「パキッ」とかちっちゃい音が聞こえた気もするけど、多分気のせい。
気のせいだ。うん。間違いない。

2007年5月12日土曜日

今日も賄賂(ニンジン)を送る日々

「馬は頭がいい」と良く言いますよね。
でも実際のところ、「物事を理解する能力」はそれほど高くないそうです。

・2個つづ20セットの図形で、一方を正解とする。
・正解の方を指し示せば餌を与える。
・学習時間は一日20分。

割と単純。人間なら数日で全問正解しそう。
馬の場合は87日続けて正解率が93%。かなり賢い!という印象じゃないですね。
ただ凄いのはここからで、間隔を空けて同じテストを6ヶ月後にやったら、78%と高い数値を維持していた。
これは単純に凄い。記憶力は人間レベル。

レース前、慣れ親しんだ老調教師をスタンド席に見つけて動かなくなった名馬ハイペリオンの逸話も、案外本当なのかもねぇ。

2007年5月10日木曜日

いい買い物


ちょっくら会社から臨時収入があったので、奴にプレゼントを購入。
自動循環式水飲み器です。4000円也。

試してみたら、「お前飲みすぎだろ」ってくらいガブ飲み。
自動だから1週間くらい変えなくてもいいし、楽だなぁ。

2007年5月9日水曜日

【お題】ハンバーグ

※ネタが無かったので、知人からテーマを貰いました※


メジャーな話からマイナーな話まで、ごちゃ混ぜで雑学をお届け。


【米国では何と呼ぶ?】
ハンバーグといえばアメリカという印象がありますが、アメリカで「ハンバーグ」と言っても通じません。「ハンバーガー」もしくは「ハンバーグステーキ」と言いましょう。
ついでに言えば、ファーストフードのアレも「ハンバーガー」。ちょっとややこしいですね。
アメリカ人的に「ハンバーグ」という言葉は、「ドイツの都市ハンブルグ」だと認識しているようです。


【ハンバーグの名前の由来は?】
ぶっちゃけ上にもあるように、ドイツの都市であるハンブルグから伝わった食い物なので「ハンバーグステーキ」と呼んだのが始まり。
伝わった先はイギリス。つまりイギリス人が名付け親ってことになるんですが、かの国は同じくハンブルグから来た鶏に「ハンバーグ種」と名づけたり、超適当。
白くない猫だから「シロデナシ」と名付ける誰かと同レベル。


【ハンバーグの元祖は?】
何故ハンバーグは挽肉(ミンチ)を使うのかって考えた事ありませんか?
あれには、「硬い肉でも柔らかく食べられるように」って意図があります。

考えついたのは、タタール人。
13世紀、東は中国から西はヨーロッパ中部にまで至る人類史において最大級の国家である「モンゴル帝国」を築いたタタール人は、領土が広くなって遠征距離が長くなるにつれて食料問題を抱えることになる。
いい食料源はないか・・・と考えるうち、「自分たちが乗ってる馬があるじゃないか!」と気づく。
でも自分たちが乗り回して鍛えた馬の肉は筋肉だらけで硬く、どうしようもない。
なんとか美味しく食べたい・・・と悩んだ挙句、「圧力かけてほぐしてやったらいいんじゃね?」と閃く。
こうして「死んだ馬の肉片を尻に敷いて馬に乗る」という手法によって解決。
その手法が料理法として、支配された側のヨーロッパにも伝わりましたとさ。

余談ですが、このタタール人に由来する調味料もあって、エビフライとかに使う「タルタルソース」がそれ。
タタール人、意外と食にうるさい。

2007年5月8日火曜日

兆候

昨日の続きっぽい話。
microSD、私も持ってはいるんです。1GBのやつ。
それをぼーっと眺めてると、すごく気持ち悪いというか違和感が湧いてくる。

たかだか11mm×15mm×1mmの寸法の、人差し指でも隠れる大きさのものに最大4GBの記憶領域がある。
どうやって?どんな仕組みで?内部構造で?
さっぱりテクノロジーが理解できない。それが多分、違和感の原因だと思う。

これはつまり、今までの常識や規定概念を捨てられずにいるだけなんだろうか、と考えるときもある。
別の言い方をすれば、脳が硬くなってきてるというか、オッサン化してるというか。

2007年5月7日月曜日

記憶媒体

どうでもいい話ですが。
今じゃUSBメモリって1GBが3000円とかなんですね。
microSDも1GBが3000円。最近の暴落っぷりは凄い。

そんな前じゃないはずなのに、3.5インチフロッピーがメジャー媒体だった頃が懐かしい。
更にその前が5インチフロッピー。
その前が8インチフロッピー。

私が小学生くらいのときは、データ保存には音楽カセットテープを使ってました。
雨が降って湿気が多くなるとセーブとロードが失敗してしまうスグレモノ。
今じゃ誰も信じてくれないですけどね。

2007年5月6日日曜日

げに恐ろしきフッ酸

歯ミガキ粉に含まれてるやつじゃないですよ。あれはフッ素。
フッ酸とは、フッ素と水素の化合物である「フッ化水素」の事です。

化学薬品を扱う人にとってこのフッ酸は、硫酸や塩酸なんかメじゃないくらい恐ろしい薬品だそうです。
なぜなら、体表からでも骨を溶かす力があるから。
もし誤ってフッ酸が肌についたらどうなるのか。

1.高い透過率を持つ為、皮膚を浸透して体内へ(有機物とは反応しないため、無痛)
2.骨に到達すると、骨の成分《リン酸カルシウム》と反応して蛍石《フッ化カルシウム》になる(やっぱり無痛)
3.結晶化した蛍石が骨周りの細胞をガンガン破壊する(超激痛!)

この一連の流れで何が怖いかというと、「皮膚についてもその場では気付かない」ってこと。
硫酸などは皮膚についた瞬間激しく反応するので痛覚が危険を瞬時に教えてくれます。
でもフッ酸は無痛。例えば一瞬皮膚についたけどすぐ拭き取ったから大丈夫だろう、と思ってても1時間後にはのたうち回るハメになるそうです。普通に怖い。

そんな恐ろしい物質は無くしちゃえばいいじゃん、と思いがちですが、フッ酸はその高い腐食性で金属の酸化を溶かしてくれるので、コンピュータの半導体(シリコン)の研磨に無くてはならないもの。
こうしてネットでフッ酸の情報を拾えるのも、ある意味フッ酸のおかげ。
まぁ上手に付き合っていきましょうね、ってところでしょうか。我々一般人は接する機会は無いかもしれませんが。

2007年5月4日金曜日

また観たくなったんです

最寄のレンタルショップで旧作激安キャンペーンをやってたので、しこたま借り込み。

【リスト】
①マトリクス
②マトリクス リローデッド
③マトリクス レボリューション
④バック トゥ ザ フューチャー
⑤バック トゥ ザ フューチャー2
⑥バック トゥ ザ フューチャー3
⑦ザ ロック
⑧逃亡者
⑨コンスタンティン
⑩リーグ オブ レジェンド

【評価】
①10/10点・・・名作の金字塔
② 9/10点・・・アクション+実存哲学
③ 8/10点・・・アクション+実存哲学+神学、ってもういい!
④ 9/10点・・・タイムトラベル概念を分かりやすく説明
⑤ 7/10点・・・タイムパラドックス概念を身を以って説明
⑥ 8/10点・・・普通に西部活劇を頑張ってます
⑦ 7/10点・・・元気な奴は60歳超えても元気
⑧ 8/10点・・・高知能同士だから成立する読み合いの妙
⑨ 8/10点・・・キリスト教の予備知識が必須な映画はどうかと思うんだ
⑩ 7/10点・・・とはいえ何も考えずに見るべき映画もどうかと思うんだ


批評の割に点数が高いのは、それらを加味しても面白いからってことで。
物語はそれが全て。

2007年5月2日水曜日

氷と表面積

飲食店の氷って解けにくいですよね。
何で解けにくいのかって言うと、調べれば「空気が少ないから」「不純物が少ないから」とか出てくる。
じゃあ何で空気や不純物が少ないと解けにくいんだろう?
純水に比べて不純物がある水は凝固点(凍る温度)が上がるからかなと思ったけど、よくよく考えたら凝固点がべらぼうに上がるほど不純物が溶けた水なんて飲めない。そもそも。

氷が解けやすい主要因は、「不純物(空気)による表面積の増加」です。
家で凍らせた氷は白いブツブツが中にある。
あれは主に空気が氷中に閉じ込められてるって事なんだけど、それはつまり「空気に触れてる面が増えてる」=「表面積が増えてる」ってことですよね。

熱の伝わり方には表面積が大きく関係してくる。
CPUのヒートシンクなんかは、表面積を多く持つことで常温より高くなった部分を冷却する。
氷の場合、それと逆の事が起きてるわけです。氷は常温より低いので温まりやすくなってしまう。

つまり理屈上、解けにくい氷を作る為にはあらゆる手を使って表面積を減らす努力をすればよいのです。丸い氷を作るとか。
(図形の中で球体は最も表面積が少ない)

2007年4月29日日曜日

創作における唯一の光

「2001年宇宙の旅」で有名なアーサー・C・クラークが唱えた「クラークの三法則」に、以下のようなものがあります。

Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.
(十分に進歩した科学技術は魔法と区別が付かない)

これには二つの意味があると思う。

1.魔法に見えるものは高度な科学技術である可能性がある。
2.しかし、魔法≠科学である。


SF・ファンタジーを書く人にとって上記1は、まさにに強烈な一筋の光だ。
江戸時代にテレビを持っていけば町人には魔法の箱にしか見えないであろう現象が、我々と更に高度な技術という関係でも起こり得る。
はっきり言えば、多かれ少なかれ創作者はこの認識に寄りかかって生きていると言っていい。

ただし強すぎる光に目が眩み、2の方を忘れてしまうと、物語は一気に御都合主義的な色合いになってしまう。
これって意外と難しかったりするけど、できるだけ留意していきたいと考える次第であります。

2007年4月28日土曜日

欠落するもの

読書は充実した人間を作り、
会話は機転の利く人間を作り、
執筆は緻密な人間を作る。
~ロジャー・ベーコン~


一人で色々やるのが好きな私には、真ん中が圧倒的に足りない。
気が利かない理由はそういうことだったのか・・・!

2007年4月27日金曜日

46億年前への夢想

なぜ月が存在するのか、と考えたことはありませんか?

そして、なぜ地球の地軸が23.5度ほど傾いてるのか。
静止せず地球の周りを公転している理由は何か。
どうして質量が巨大な割に密度が低い?
月と地球の構成物質が似てるのはなぜか。
月表面から持ち帰った石にマグマの化学組成が含まれていた意味は?


とまぁ、月の起源説明をするには少なくとも上記を過不足なく説明できる論理が必要になってくる。
過去に、

「他人説」・・・地球の重力が通りかかった月を捕まえたんだよ
「兄弟説」・・・地球ができるついでに出来たんだよ
「分裂説」・・・ブチッと初期地球が割れた際の余り物だよ

などなど、多様な起源説が唱えられたんですが、冒頭の問いに的確な回答を出せず、軒並み玉砕。
それでも諦めずに無理矢理にでも整合性を合わせた起源説が「ジャイアント・インパクト説」です。

1.火星ほどの大きさの隕石が飛来し、どかーんと地球にぶつかる。
2.地球の表面をえぐり取ってまた宇宙に飛び出して行こうとするんだけど、地球の重力から抜け出せなくなった。
3.その際の運動エネルギーは公転の力に変わって、今みたいに地球をぐるぐる回ってる。

こんな感じ。
この説だと無理のない回答を示すことができるので、今はこの説が主流となっています。
ただしこの説にも不自然な点があって、

「そんな都合よく丁度いいタイミングで隕石が飛んでくるか?」
「飛んできたとしても、地球をぶっ壊さない角度でぶつかってくれるの?」

という、根本事象が奇跡的確率頼りな点。
まぁ我々の祖先が海で漂ってる時には既に月は存在しているわけで、「奇跡が起こったものは仕方ない」と言われればそうなんでしょうけど。(こんな思想を「人間原理」と言います)
こういう事を考え出すと、46億年前に行って実際の光景を見たくなりますね。

2007年4月24日火曜日

風邪を引かないコンピュータ

映画やドラマなんかで、最高機密施設やセキュリティセンターやホワイトハウスではWindowsではなくMacintoshを使ってる場面が多い。
あれは何でだろう?と思って調べてみたら、割と簡単な事だった。
現在ネット上に蔓延しているウイルスのほとんどが、Windowsでなければ動かない。つまり、

「Macintoshでは発病しようがない=相対的にセキュリティが高い」

という状態だから。特に遠隔操作系トロイの存在はMacintoshでは聞いたことがない。
WindowsでもMacintoshでも動くプログラムってのは作るのもかなり面倒なので、結果的に製作者が使用者の多いWindowsをターゲットにしてしまう。
言ってみればウイルスからも見放された立場のはずなんだけど、それを逆に強みにしてるってのは、逞しいというか何というか。

2007年4月21日土曜日

光と視紅

ついでなので、引き続き眼の科学。
寝る時に電気を消すと、真っ暗で何も見えない。
でも時間が経つと少しずつ見えるようになりますよね。
こういうのを一般的に「夜目が効く」と呼ぶわけですが、その時に眼で起こってる現象を紹介。

暗所で働く細胞の事を「桿体細胞」と呼び、ここでタンパク質とビタミンAを元にロドプシンと呼ばれる物質が常時合成されている。
ロドプシンは光に超敏感に反応する物質で、あればあるほど暗所では物が見えるようになる。
ただしロドプシンは一定以上の強さの光を受けるとまた分解・還元されてしまうのだ。
つまり明るい場所ではロドプシンが作られる傍から壊されてしまっているわけ。

翻って暗所になると、強い光が存在しないのでロドプシンは分解されずどんどん蓄積されていく。
そして蓄積されて蓄積されて約1時間後に最大値になり、暗くても良く見えるになってタンスに小指をぶつけなくなるわけだ。(個人差あり)

2007年4月20日金曜日

補色残像の仕組み

前日の記事、ただのモノクロ写真が綺麗なカラー写真に見えただろうか。
不思議な現象ですが、これが「補色残像」と言われる現象です。
ではなぜこのような現象が起こるのか。ちょっと説明してみたいと思う。

人の眼には脳と直結する視神経があります。これが眼に映ったデータを脳へ送るパイプです。
そこに送るデータとしては、以下のものがあります。

・像(平面・立体)
・色(三原色)
・光量

補色残像は、このうち色に関する作用に関係している。当然ですね。
色を識別できるのは網膜の中の黄斑部にある、「錐体細胞」が光を吸収し、刺激を送るからだ。
この錐体細胞は赤・緑・青に反応するものがあり、それぞれ吸収する割合を調整して様々な色を補正している。


そしてここからが補色残像の本質。
錐体細胞が光を吸収して刺激を送る際、ちょっと変な動作をしてしまうのだ。
それは、「見えた色の補色にあたる刺激も送ってしまう」というもの。
例えば赤色を見たとすると、その補色である緑色の刺激も同時に脳へ送ってしまう。
通常は実際に見えている赤色の刺激の方が強いので緑色の刺激の方に脳が気付けないのだが、見えている赤が急に視覚から消えてしまうと緑の刺激のみが脳に残り、結果として残像を生み出してしまう。
これが補色残像の仕組みだと言われています。

前日の絵は、2枚目に本来見せたい色調を想定し、1枚目にその補色にあたる色を配して補色残像によるトリックを作り出しているわけです。

まぁ補色残像が見えても生命活動に何ら支障は無いので、「刺激の同時送信」というエラーが修正されずに進化したといったところか。
人間の眼って意外とこういうファジー機能が盛り沢山だったりする。
面白いね。

2007年4月19日木曜日

補色残像

http://www.geocities.jp/ssh_aries/Color_Illusion.gif

錯視、と呼ばれる現象があります。
ようするに「目の錯覚」の事ですが、今日は色に関する錯覚をご紹介。
二枚の絵を20秒で繋いだだけのGIFアニメですが、面白い事が起きますよ。

添付した絵を開く前に、以下の手順をできるだけ守ってください。

1.絵の中心にある「+」を見続ける。
2.絵が切り替わった後も、なるべく視点を動かさない。


ちなみに絵は
http://wohba.com/
から頂きました。海外から。無断で。

2007年4月17日火曜日

行動のセオリー

前日の記事に付随して。
割と有名な話だと思けど、ネタはアグレッシヴに拾うべし。

ブロークン・ウィンドウ・セオリーと呼ばれる概念があります。
直訳すると「割られた窓の理論」なんだけど、どういう事かというと

「十枚の窓ガラスがあって、一枚を割れたままにしておくと、そのうち全てのガラスが割られる」

というもの。
ほんの少しの秩序の乱れが、全体に影響を及ぼすという事象を表している。
これの説明で、ニューヨークの治安維持が実例で出されたりします。
「治安が悪かったニューヨークの街を良くしたのは、割れた窓の修繕からだった」という感じでしょうか。
人間って自分が第一人者になるのは躊躇うけど、前例があれば余裕かつ加速度的に何でもやっちゃうからね。


この概念は色々な捕らえ方があると思うけど、個人的には「最初のステップを潰す」という手法は人間心理を考えると正しいと思う。
「全員で社会環境を良くしましょう」なんて世迷言を啓蒙するよりも、こういう風に人間心理を逆手に取った手段の方が現代社会では良いのかもしれないね。

2007年4月16日月曜日

精神に潜む食虫植物

自分一人が変わっても、世界は変わらない。
自分から変わらないと、世界を変えられない。

意識的か無意識的かは置いておいて、こういうジレンマは至る所にあるわけで。
このジレンマを自分なりにどう解消するかが人生のターニングポイントなのかもしれない。

一般的なところだと、タバコのポイ捨て。
超局地的なところだと、ファンタジーアースでの戦争。

「自分は大丈夫」という囁きは、多分、甘美なブービートラップなんだろうなと偉そうに考える時もある。

2007年4月15日日曜日

インフラの生命線

昨日の記事ついでに、ちょっとした雑学。
へその緒の事を英語で「アンビリカル・コード」と言います。
それに倣い、「何かを供給する生命線」であるものをアンビリカル・ケーブルと呼ぶ。

・母船と探査機を繋ぐケーブル(深海探査機等)
・光ファイバー等の海底ケーブル
・発射台の発射物(ロケット・ミサイル等)に電源供給を行うケーブル
・うじうじした少年が自分の存在意義を見つけるロボットアニメに出てくるアレ

意外と最後のやつが一番有名だったりする。

2007年4月11日水曜日

【解説】ゲシュタルトって何ぞや?


ゲシュタルト崩壊という言葉を一度は聞いた事があると思う。
代表的な例で言えば、同じ文字を何度も書いたり見たりしてると「あれ、この字ってこんなだっけ?」と感じてくるアレです。
ではそこから一歩進んでみましょう。
崩壊って言葉は分かるけど、ゲシュタルトってそもそも何?
人名、ではありませんよ。

ゲシュタルトとは、ドイツ語で「形態」を意味するGestaltの日本語読みです。
人間の感覚や精神は個々を認識するというより、全体の形態を認識し意味を得ているんだから、それを重視すべしという学派があります。それがゲシュタルト心理学。
例えば絵で考えてみよう。
1m四方のキャンバスから1cm四方を切り出して見ても、ただの線や点や単一色でしかありません。それだけでは意味がわからない。
でも全体として見ればその絵が何を表しているのか分かる。全体性にこそ意味がある。
ゲシュタルト崩壊は、「意味のある全体性」が消失する最も良い例である為、学派にとって一番説明しやすい現象なわけです。

ちょっと分かり辛いかもしれないので、図を参照してください。
図1では曲線であるAとB、直線のCとDには連続性を感じる。でもその他の組み合わせは違和感を感じるはずです。
でも図2のように元々それしかない場合は、違和感を感じにくいのではないでしょうか。
我々の認知が全体に意味を与えてしまう要因として存在しているせいだ、というわけ。
川柳で言えば、『幽霊の 正体見たり 枯れ尾花』ってところでしょうか。

日本人は世界有数の「心霊写真」や「オカルトフィルム」に影響されやすい民族です。
そういう意味ではゲシュタルト性質的民族という事なのかな。良いのか悪いのかは別にして。

2007年4月10日火曜日

シロデナシが考え事をしてるようです


多分、ロクでもない事でしょう。

2007年4月9日月曜日

風力発電の疑問


画像は現在の風力発電のプロペラと、オランダに昔からある風車です。
一目で分かる違いは、翼の枚数。今は三枚、昔は四枚ですね。
「なんで今は三枚翼が主流なんだろう?」という疑問には「一番効率がいいから」という回答で済ませられる話ではあるけど、ちょっと解説してみようと思う。


翼を回すのは空気(風)です。空気には流体力学が適用できます。
流体力学上、翼の枚数は少ないほどより高速に回転する。枚数が少ないって事は抵抗も少ないし重量的にも軽いからね。
これが第一の理由。

じゃあ一枚翼や二枚翼の方が少ないから高速で得なのでは?と思うかもしれませんが、次に重要なのが運動量です。
翼の枚数が増えれば、出力できるエネルギー量が増えます。よりパワーが出せるって事。
単純化して言えば二枚翼が2周して得られるエネルギー量を、四枚翼の場合には1周で得ることができる。
これが第二の理由。


この二つを総合して一番バランスが良いのが三枚翼ということです。
そこそこ高速回転して、そこそこパワーが出せる。
天候に左右されにくい安定性重視ってことですね。

2007年4月8日日曜日

天国や地獄を信じない理由

働いた事もないニートが勤労について語っても説得力が無いように、死んだ事もない人間が死後の世界を語っても説得力がない。
どちらも真面目に語られたら、笑うしかないという所が共通項。


「地獄に落ちるぞ!」と脅されるより「銘菓ヒヨコを100ケース送りつけるぞ!」の方が数段怖い。
私に嫌がらせする時は是非実行してみてください。

2007年4月7日土曜日

環境問題って別の目的があるんじゃないの?

ペットボトルは石油で出来ています。
そして、リサイクルができます。
でもリサイクルには、新規でペットボトルを作るより2倍以上の石油が必要です。あれ?
結局ゴミとして出されたペットボトルは95%以上、普通に燃やされています。あれ??

一時期「サリン以上の毒性」として発表されたダイオキシン。
その根拠はモルモットへの効果が元となっている。
でもモルモットってダイオキシンにすげー弱いんだよね。人間の1万倍以上弱い。
それを証明するように数十億人に対して「致死量を遥かに超えた事故」が何度も起きたのに死亡者は極小だったりする。
ついでに発ガン性もありません。なんだそれ。

環境ホルモンと呼ばれるものは、実は哺乳類への影響が立証できていない。
ちなみにダイオキシンも環境ホルモンと呼ばれてました。でも上記の通り。


マスメディアは「有害有害!」と特集を組むくせに、こういう発表はしない。
やれやれですね。

2007年4月5日木曜日

言い方次第

人間相手に商売をする場合、商品名称が持つ重要性は意外と高い。
中身はまったく一緒なのに言葉が違うだけで売れてしまう事も、そう珍しくはない。
例えば、

【ティッシュ】
(化粧)クリーム落とし ⇒ 使い捨てハンカチ・・・驚異的な馬鹿売れ

【塩酸ジフェンヒドラミン】
アレルギー治療薬 ⇒ 睡眠改善薬・・・意外と馬鹿当たり

【目標】
自分探しの旅 ⇒ 美しい国作り・・・一般人の一部馬鹿が言う場合と、国家が言う場合

【動物】
猫 ⇒ ぬこ・・・響きはかわいいが、ちょっと馬鹿っぽい

【渋谷etc】
私には、よく分かりません ⇒ ぁたしにゎ、ょくゎかりませン・・・丸出し


物は言い様、ってことで。

2007年4月3日火曜日

頑張り過ぎないコツ

明けない夜はない。
しかし、深夜に突然明ける夜もない。

自分だけじゃどうにもならない場合は必ずある。
そんな時は無理に絶望と戦わず、時間に相談しなさい。

2007年4月1日日曜日

今日だから言える事


今まで黙っていたが、実は私が更新していたんだ。

2007年3月31日土曜日

テレビの自称霊能者をヘコませる方法

あなたの能力が本物だと仮定した場合、使い方次第では国家レベルの武器になる。

それなのにあなたは何の妨害も受けず、警備もいらずで平和に過ごし、毎度毎度ノホホンとテレビに出ていらっしゃる。

これについてはどう思われますか?

2007年3月28日水曜日

分かり合えない同士


定位置です。

でも何故そこなのか、さっぱり分からない。
遺伝子から指令でも受けてるのか?

2007年3月27日火曜日

市場原理とソニー

WiiとPS3にまつわる市場体系、どこかで見たような気がしてたんですが、偶然単語を聞いて思い出した。
VHSとベータのビデオ市場闘争だ。
画質や性能で勝るベータ規格だったけど、設計のまずさと生産コストを抑え切れなかったマーケティングスタンスのおかげで、低価格のVHS規格に駆逐された歴史がある。


ベータはソニー販売だし、「高性能が必ずしも売れるわけじゃない」って事を教訓として最も思い知ってそうだが、結局同じ轍を踏んだわけか。
一年後、私がこの見解を撤回する事態に移行できていれば、結構面白いんだけど。

2007年3月26日月曜日

0と1の羅列=データ

ハードディスクの中がどうなっているのか。
ハードディスクは記録保持が目的なので、データを保持しておく物理的領域が必要です。
その領域は磁気ドライブという直径95mmの円盤で、プラッタと呼ばれている。
このプラッタ一枚の容量×枚数がハードディスクの総容量となる。

このプラッタ、毎分7200回転~10000回転という馬鹿スピードで回ってる為、どこにデータが書き込まれても瞬時に展開できるという寸法。
とはいえ毎分7200回転って言われてもさっぱりイメージが沸かないので、動画を探してみた。


※音が出ます。注意※

ハードディスクすげぇ。
これからも頑張れ。酷使するけど。

2007年3月25日日曜日

確率問題(解答編)

前日記事の解答編です。
※できれば問題を見た後で読んでください。


【解答】
A.すべて同じ確率なので、選べない。


となります。
「選べ」と示したのは、ちょっと卑怯だったかな?
ではなぜ同じ確率なのか。
それは三つとも、10回投げた場合に起こり得るパターンの一つを示しているに過ぎないから。

分かりやすくする為に、回数を2回に減らして考えてみます。
2回投げた場合のパターンは、(白白)(黒白)(白黒)(黒黒)の4パターンで、1/4の確率ですね。
(黒白)と出た確率が(白白)と出た確率より上ってわけではない。
それを10回に拡張してみればいいわけです。
つまり1.2.3とも、1/2の十乗・・・1/1024って事になります。


実は正解したかどうかはあまり重要ではなくて、真意は第一印象にあります。
問題を目にした時、三つのうち3番が最も「それらしい」と感じませんでしたか?
そこから出題者の性根を疑って慎重になったかどうかは、人それぞれでしょうけど。

・コインで表と裏のどちらかが出る確率は1/2、だったら確率通りの3番だ。
・白が10回連続で出るなんてありえない。経験上3番の出方は有り得る。

おそらく根底にはこういう感覚があったのではないでしょうか。
こういった思考認識の事を『代表性バイアス』と呼びます。
表面的な特徴や突出した特徴(代表的なもの)から物事の類似性を発見し、判断する。
今回の問題で言えば、日常では適当に表裏が混じった組み合わせの方が圧倒的に多い為、解答と結び付けてしまう。

これは脳が処理をショートカットし、効率を上げる為に日常的に行っている事です。そういう意味では過去に述べた素朴理論に似ています。
人間らしい凄い機能なんですが、だからこそ間違う場合もある。
そして間違いに気付けない結果にもなり得る。


目にして感じた事が、常に真実であるとは限らない。
その事を覚えておくだけでも、多分、視野を広げる事になるんじゃないかと思うんだ。

2007年3月24日土曜日

またまた確率問題

えーと、懲りずに確率問題です。
私の科学ネタは確率話が多いので、そろそろ警戒されて騙しにくい流れになってる気がしないでもないですが、頑張って騙したいと思います。


【問題】
10円玉を10回投げました。
表は○、裏は●とした場合、上記の結果として一番確率の高いものを選びなさい。

1. ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
2. ● ○ ● ○ ○ ○ ○ ○ ● ○
3. ○ ● ○ ○ ● ● ● ○ ● ○


例によって、答えは日付変更後に。

2007年3月23日金曜日

日本語って難しい

同僚A「ジャンボジェットって、何で飛んでる?」

「揚力」
「灯油」
「愛と勇気」
「落ちてたまるか!というひたむきな気持ち」
「会社の予算」


・・・これが我等がSE精鋭部隊の実情。
お客さんには見せられない。マジで。

2007年3月22日木曜日

小説を読む度に思う事

我々人間は、いつも漠然とした考えを持っている。
分かっているけど具体的ではなくて、そこに在るんだけど気付かないもの。
言葉や物語は、それを具現化させ、再確認させることができるものだと思う。
そういうものだから、個々がもつ霞がかった考えを代弁してくれる文章に巡り合ったとき、感動が生まれるんじゃないだろうか。
そんな文章を生み出せるようになる事が、今の私の目標。

感性優れた天才ならば、苦もなくそれを生み出せるかもしれない。
でも私は天才じゃないので、そういう文章を書くにはもっと色々知らなきゃいけない。
幸い好奇心は強いので、最低ラインはクリアしてるのかな。忘れっぽいのが難点だけど。
それを補助するための日記、ってことにしとこう。

2007年3月21日水曜日

桜とバナナのメジャー種

桜(ソメイヨシノ)とバナナ(キャベンディッシュ種)の共通点。
それは、お互い自力繁殖ができないというところ。

ソメイヨシノ…里桜を株分け、クローンによって繁殖(一代雑種の為)
キャベンディッシュ…新芽を株分けによって繁殖(原種子を消失した為)

つまり両方とも、繁殖の為の種子からは次世代が生まれません。
人間が放っておけば、両方とも地上から消滅してしまいます。

特にソメイヨシノは寿命60年と言われてて、現在その周期の真っ最中。花見の危機。
別の種に植え替えるのも大変だろうし、さてどうなることやら。

2007年3月19日月曜日

【お題】プレイステーション3

※ネタが無かったので、知人からテーマを貰いました※


素敵すぎるお題です。
正直、Wiiが派手に成功してるせいで道端の石くらいに存在感が薄いところでしたが、現状までの所感を書いてみようと思う。


【スペック】
CPU・・・Cellマルチコアプロセッサ 3.2Ghz。PS2の30倍の処理速度
グラフィック・・・GeForce7800 GTX
メモリ・・・XDR DRAM。一般的に普及してるDDR2 SDRAMの2倍速
サウンド・・・標準5.1ch、最大8ch
ディスク・・・ブルーレイディスク。片面27GBの記憶容量
通信・・・1000BASE-T(ギガビットイーサネット)。普通の10倍


うん、凄いね。私のメインPCでもスペック的には勝負にならない。
この規模を自作PCで作ろうと思ったら、20万円はしそうだ。
そこを6万円で出してるから、胸を張りたいのはよくわかる。

これを踏まえた上で、じゃあPS3の何が問題だったのかというと、以下の事が挙げられる。

1.売れる事を前提にした。
2.ソフト開発力をオーバーしたスペック。
3.投入する時期を間違えた。

パッと感じる限り、こんなところだろう。


まず1についてだが、PS3はPS・PS2のように売れるはずというソニーの思惑が構成スペックから見て取れる。
PS2は現在のゲーム機のスタンダードと言っていい地位にあると思う。
PS3はそうなれる事を前提に考え、その地位に収まった次の事を考えた設計のように思える。
本来ハード機器は、ユーザーに買わせる所にスタート地点があるはずなのだが。

2は割と単純で、「スペックを使い切るソフトが作れるのか」という話。
PS3はあらゆる面でPS2を上回っている。それは事実。
では次に求められるのは、そのPS3独特のスペックを引き出したソフトとなる。でなければ意味がない。
純労働力の話として、そんなソフトを作ろうと思ったら今の生産コストでは作れない。
そうなると、ソフト開発側は二の足を踏む。
結果としてキラーソフトが生まれない。
生まれないのでPS3が売れず・・・という悪循環に陥る。

3については、2に少し掛かってきます。
つまりPS3のスペックに世間が追いついていないのが致命的なんじゃないかと。
例えるなら、本がないのに本棚買ってどうするんだとか。
テレビがないのにHDDレコーダー買うか?とか。そのレベルの話。
ブルーレイディスクなんてその最たるもの。27GBて。ゲームですよ、ゲーム。
コピープロテクト目的なのはわかるけども。


【総括】
歯車が回りだせば一気に売れそうだが、実は歯車自体が重過ぎて回らない。
回り出しそうな時までに錆付かなきゃいいけど。

ソニーはマイクロソフトを目指し、PS3はWindowsを目指した。
スタート時期を間違えて、現状は失敗傾向だが。

2007年3月18日日曜日

悩まない理由

私がブチ当たる壁なんて、どこかの誰かが既に乗り越えた壁なんだ。

つまり他人に出来た事が私に出来ない訳がない。
だから何も悩む必要なんてない。



・・・って事を現実で言うと「自信過剰」ってレッテルが貼られるので、あまり言いませんが。
自信過剰と自分を信じる事って、違うはずなんだけどなぁ。

2007年3月17日土曜日

無駄すぎる知識

前回記事の続き。


螺旋回転の特徴は「揚力が発生せず、空気抵抗が少ない」と紹介しました。
これは別の言い方をすれば、「弾道が安定しやすい」ということ。
要するに限りなく真っ直ぐ飛ぶ、というわけですね。

その特性を導入したのが、現在の拳銃やライフルです。
銃から発射された弾は螺旋回転しながら飛んでいます。
前述のように、色々な抵抗値を無視して限りなく真っ直ぐ飛んでくれるので、的が近ければ狙った通りに当たってくれるわけ。
ただ抵抗が少ないと言ってもゼロではなく、当然ながら重力と空気抵抗の影響は無視できないので、飛行する運動エネルギーはどんどん少なくなっていく。
そうなると螺旋回転も弱くなり、揚力で上がったり重力で下がったり忙しくなる。つまり精度が落ちる。
実質的にそれが銃の有効射程範囲と呼ばれるものになります。(大体100m~300m程度)
ちなみに銃としては一番初期の火縄銃は弾が螺旋回転していないので、射程はもっと短く(大体50m~100m程度)近くても正確に当たらなかったりしたようです。

では、銃がどうやって弾に螺旋回転を与えるのかって事を。
銃の中で弾が通る道(銃身)に、螺旋状の溝が彫ってあるからなのです。これをライフリング、と言います。
銃弾は銃身よりほんの少し大きいので、この螺旋状の溝に削られながら通っていきます。
そうすると、銃口から出るときには立派な螺旋回転がついてる、という仕組み。


・・・ってここまで書いておいてなんだけど、どうして銃の解説なんかしてんだ私。
まぁいいか。書き直すのもアレなので、今日はこんなところで。

2007年3月16日金曜日

流体力学より

松坂大輔のジャイロボール騒動で思いついたネタ。
通常のボールとジャイロボールの違いはというと、回転です。

通常のボール・・・逆回転
ジャイロボール・・・螺旋回転

本質的にはこれだけの差です。
ではこれで何が起こるかというと、

通常のボール・・・揚力が発生するが、空気抵抗が大きいので減速しやすい
ジャイロボール・・・揚力は発生しないが、空気抵抗が小さいので減速しにくい

となります。
つまりジャイロボールが有利だと言われる所以は、今までとは正反対の力学が働く為、バッターがそれに慣れていないからという事になる。
伸びる球は速い。
伸びない球は遅い、あるいは変化球。
それが十数年間の常識。
なのにジャイロボールときたら揚力が無いせいで伸びないくせに、減速しないから馬鹿みたいに速いという、けしからん始末。

人間って習慣とパターンの生き物だからなぁ。そりゃ仕方ないわ。

2007年3月15日木曜日

自由意志

「ボランティア」という言葉に対してイメージを聞くと、「無償で何かをする人」という答えが返ってきやすい。
実はこれ、だいぶ間違っていたりする。

そもそもボランティアという言葉は、「志願兵」あるいは「義勇兵」を意味する。
家族を守る為だとか、敵が攻めてきて畑が荒らさせない為だとか、そういった『問題に対して立ち向かう姿勢』がボランティアの本質的な意味である。
つまりそこに純然たる意思があり、自発的態度があれば、それはボランティア足り得る。

それなのに、日本では「ボランティア=無償奉仕」と定義してしまった。
上記で述べたように、ボランティアとは本来有償・無償が問題ではない。
しかしこの定義によって、「無償奉仕は当然」・「ボランティアが金を貰う=悪」という先行イメージが発生する結果になった。
その煽りで「無償で良い事をやって偉いね」と褒められる事が目的になっちゃってる気がする。


無償でやる事を評価するのではなく、問題に対して立ち上がった事を評価して欲しい。
過去にそう感じた事を、ちょっと思い出したりして。

2007年3月13日火曜日

大人の常識外トレーニングDS


CMの『いまさら人には聞けない大人の常識力トレーニングDS』にて。

「考える人」の作者はロダン。
でも考える人と題名を付けたのはロダンではない。
後世にこの像を鋳造したリュディエが名づけた通り名である。

この像そのものは、「地獄門」という作品中で門の上から見下ろしてる人が原本。
そこから切り出したものを、「詩人」という題名でロダンは発表した。
※図を参照※


地獄門の有名な一節に、以下のものがある。

「汝等ここに入るもの、一切の望みを捨てよ」

この一節を知りつつ、なお門を開けようとしている人間を見て苦悩する人というのが正しい見解かもしれない。

2007年3月11日日曜日

アナロジー

前日の記事ですが、類似する学説がないかなぁと調べてみたところ、発見したので報告。

「レア・アース仮説」

レア・アース(希少な地球)仮説とは、地球の誕生と生命がいかに奇跡の産物かを多角的な面から論考したもの。
さらに地球が宇宙規模の災害(隕石等)に襲われず生命維持が可能であるのは太陽系という奇跡の防御システムが存在するからとしている。
つまり生命の誕生と同じくらい、生命の維持も難しいという主張。

やっぱり人間だから、同じ事を考える人もいるってことか。

2007年3月10日土曜日

奇跡の奥にある、更なる奇跡

宇宙人の有無については、肯定派と否定派がいると思う。
私はどちらかというと、否定派です。

生物あるいは生命体という大雑把なカテゴリであれば、間違いなくいるとは思います。
でも知的生命体、となるとまた話は別。
さらに今現在の地球へ来訪できる高度宇宙生命体ともなると、絶望的なんじゃないかと。
理由はこうです。
※ここから先は、私の理屈です。科学的根拠は無し※


宇宙が誕生して、137億年と言われています。
人類が文明らしい文明を構築して維持してるのが約1万年間。
その1万年間に重なるように他の知的生命体が種を維持し、都合よく文明を維持していなければならない。

137億年の中で1万年なんて、針先より小さいと思う。
期間的にその小さい点と点が交わる事なんて、無理もいいとこ。
どちらかが数百万年規模で文明を維持できていれば多少可能性は広がる(それでも針と爪楊枝を突合せるくらいのレベル)が、文明が高度になればなるほど種としての寿命は短くなる気がする。今の人類を見てると。


地球の誕生確率自体が奇跡中の奇跡に近いのに、さらに1万年間が重なる奇跡を課すのは無理がある。
最低でも今の宇宙と地球の定説が崩れない限り、肯定できるものではないというわけ。
物語を書く者としては、あまりに夢がないでしょうか?

2007年3月8日木曜日

対人関係の折衷案

変な癖、というほどでもないですが、私は知り合いになった人の長所を見つけると、面と向かってすぐ褒めてしまいます。
しかし褒めるという行為はいい事のようで、実はそうとばかりも言えない側面を持ってるわけで。

例えば権力者や名声を持っている人に対して「褒める」という行為を見せると、当事者的にも第三者的にも「媚を売っている」という印象を与えてしまう場合がある。
個人的にはそういう印象を持たれるのは癪に障る。でも言わないでいるのも気持ち悪い。
ならば『私は他人に媚を売る必要のない人間ですよ』という事を日常で示せばよい、と考えた。
その結果としての仕事実績だったり自信満々の態度だったりするわけだ。

自分的には欲求を変に押さえつけず快適、他人は褒められて悪い気はしない(はず)
双方で得をして万々歳。やったね。

2007年3月7日水曜日

【解説】オッカムの剃刀

オッカムの剃刀とは哲学や物理学においての指針で、「少数の論理でよい場合は多数の論理をたててはいけない」という思考方針の一つ。
簡単に言えば「方法が複数ある場合、同じ目的であれば簡単な方にしろ」ということだ。
有名なジョークで例えれば、下記が当てはまるだろう。

*******************************************************
アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
これではボールペンを持って行っても役に立たない。
NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。
その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!


一方ロシアは鉛筆を使った。
*******************************************************

この場合、「宇宙空間で字を書く」のが命題だったとすると、ボールペンが使えないから使えるボールペンを作る、というのは無駄で複雑。
オッカムの剃刀としては鉛筆を使うのが正解、ということだ。

ただ勘違いしてはいけないのが、オッカムの剃刀がいつでも正しいわけじゃないって事。あくまで思考方針ですから。
でも我々が生きていく上でオッカムの剃刀的な考えを持っていられれば、効率よく生きられそうだ。

2007年3月4日日曜日

道具としての疑似科学

疑似科学一覧


前々回記事で、科学のスタンスは「確認不能なものは話題にしない」ものだと述べた。
疑似科学というものはそれを強引にブチ破るもので、言ってみれば「科学的に見せかけて騙す」という悪質な側面を持つ。
なぜそんなものがあるかというと、現実世界は金で動いてるから、ということだろうか。

【一覧】
・マイナスイオン
・健康食品としてのコラーゲン
・ゲルマニウム効果
・トルマリン効果
・磁力による筋肉疲労への効果
・ピラミッドパワー
・にがり健康療法
・ドロドロ血液とサラサラ血液
・ゲーム脳
・出産の男女産み分け
・左脳型人間、右脳型人間

商用販売に関連した物のみ考えても、これだけのものが疑似科学として挙げられる。
やれやれですね。

2007年3月2日金曜日

科学の限界

科学の基本スタンスとは、「確認できないものは論じない」ということだ。
神様が存在するか否か。幽霊がいるかどうか。血液型の性格への影響などなど。
明瞭な確認手段がないものについては、門前払いにしてしまう。

例えば最も勘違いしやすい事例が、「現代科学で神様や霊の存在は否定されてる」という認識。
これは明らかに間違いで、科学は上記のものを肯定もしないし否定もしない。
正確に言うなら、
「科学は神様や霊の事を話題にしない」
ということになる。
これは今の科学概念が変わらない限り、100年後も1000年後もそうあり続ける。

つまり現在の自然科学における限界点というのは、この基本スタンスそのものにあると思う。
科学的見地が欲しければ確認できるようになってから出直して来い、という手法。盲目の賢者。
完璧なようで、科学ってのは本当に万能じゃないな。