2007年7月20日金曜日

脳の休息と身体制御

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があるのは周知の事実だと思う。
一応書いておくと、

レム睡眠・・・Rapid Eye Movemant(高速眼球運動)が起こる睡眠。脳は覚醒状態に近い
ノンレム睡眠・・・脳からのアルファ波減少およびデルタ波増幅が起こる睡眠

となる。
脳が活動状態となるレム睡眠時に、人は夢を見ると一般的には言われています。
最近はどうもノンレム睡眠時にも夢を見てるっぽいという説があるようですが、ここではとりあえず無視。

夢は一種の疑似体験なので、本来であれば夢の中で動いた通りに肉体は動いてしまうはずなんです。
でもそれだと自分にも他人にも家具にも高級食器にも危険なので、レム睡眠時は脳から脊髄に渡る運動ニューロンの活動が抑制されています。
運動ニューロンは筋肉の収縮を司る神経細胞なので、これが活動抑制されるということは筋肉の緊張消失が起き、弛緩しっぱなしになります。
こうなると動かそうとしても動かない状態になるので、色々と安心という按配。

この事を踏まえると、よくマンガ的表現で「悪夢を見てガバッと起き上がる」シーンが実際には起こりえないという事がわかる。
筋肉が弛緩してるのに、腹筋を全開にしようとしてもピクリともしないからね。
リアルに則した最大限の表現を望むなら、「目をバチッと大きく見開いてワーオと呟く」という辺りが妥当。
うん、描写的には間違いなく地味。

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