2007年10月29日月曜日

カウント

こと文庫本のみに限れば、各出版社における1ページの最大文字数は以下のようになるそうな。

角川文庫・・・・・縦42文字 × 横18文字 = 756文字
ハヤカワ文庫・・・縦42文字 × 横18文字 = 756文字
徳間文庫・・・・・縦42文字 × 横18文字 = 756文字
新潮文庫・・・・・縦41文字 × 横18文字 = 738文字
講談社文庫・・・・縦41文字 × 横17文字 = 697文字

大体700文字くらいですね。
で、文庫本はおおよそ250ページ前後で1冊となります。ということは、

700文字 × 250ページ = 175000文字

となる。全ページ最大文字数で書く事は無いので、もう少し少なくなるでしょうか。
つまり文庫本にはおよそ20万~15万文字が詰まっているわけ。

で、一年更新し続けたここのログにある総文字数をちょっとチェックしてみた。
今はMicrosoft Office Word 2003という文明の利器で文字数カウントが出来る為、割と簡単なはず。結果はええと、

140222文字

ぎりぎり文庫本が出せそうな領域に踏み込んでたようです。
つまり一年前から毎日、記事ではなく創作文章を作っていたら本が一冊できたわけか・・・ちょっと勿体無かったかな・・・
というネガティブな気持ちを振り払いつつ、創作頑張ります。これから一年地道にやればいい事さ。

2007年10月28日日曜日

ペースダウン

ええと、予告通り明日から不定期更新になります。
一年という丁度よい区切りを目指したから毎日更新が出来たような気がしてて、後半はほとんど意地だったような。まぁよし。
今まで読んでくれた方々に普段気付かない知識を与えられたと自惚れることが許されるなら、私としても喜ばしい限りです。

しかしまぁ、初期頃の記事のうちいくつかは消してしまいたいと若干思ったりして。ちょっと恥ずかしい。
でも恥ずかしいと思えるという事は、現時点の自分がその頃よりちょっと成長できたからってことだと思うので、記念に残しておくことにする。

2007年10月26日金曜日

柄にもなく

中途採用で新人が何人か入ってきて、私も一言アドバイスのお鉢が回ってきまして。
仕方ないのでなるべく真面目に言ってみた。

「この業界は知識を売り物にすると言っても過言じゃないんだけど、だからといって知らない事や分からない事があっても恥じる必要はないです。気付いた時点で知識にすればいいし、理解すればいいだけのことです。
ただ、分からない事が分からないという状態は恥ずかしい事だと思ってください。それは何一つ知らなくて、かつ知ろうとしてない状態です。
この事に注意して経験を積んでいけば、特に苦労なく一人前の技術者になれると思うので頑張ってください」

多少変形ですが、古代ギリシャ風に言えば「無知の知」。ソクラテスは正しいと今でも思う。

2007年10月25日木曜日

遠回りも程々に

例えば、飲み会などでウーロン茶とウーロンハイを出されたとします。
両者とも色はまったく一緒なので、外見からではどちらがアルコール入りなのかは判断がつきません。
さて、どうしたものか。

そこで科学的に考えてみると、焼酎に含まれるエチルアルコールには破泡作用(泡を壊す作用)という特性がある為、両者をボトルに入れて振ってみれば一発で判るという事になる。
ウーロン茶は泡が長時間消えず、ウーロンハイの方は破泡作用により速やかに泡が消えるはずだ。

・・・とここまで考えて思った。飲み会の席でボトルなんてすぐ用意できないし。
試しに一口飲んだ方が早いな。間違いなく。

2007年10月24日水曜日

科学的に説明不可能な感覚

「以前見た事があるけど思い出せない、初めてのはずなんだけどやった事がある」
こういう現象を一般的に「既視感(デジャヴ)」と呼ぶのは周知の通り。
ではその逆。
「見慣れているはずなのに初めて見たような感じがする、いつもやってる事なのに初経験のような感覚」
このような現象の事を、「未視感(ジャメヴ)」と呼ぶのはあまり知られていない。
まぁ似た現象の「ど忘れ」と感覚が似ている為、実際体験しているはずなんだけどそっちで解釈してしまう事が多いのかもしれないですね。

この既視感と未視感は、物語でも重要なキーワードとして伏線に使われる事が多い。
私もこの二つの感覚を使った物語を一つストックしてるので、いつか書き上げられたらいいなぁと思う。

2007年10月22日月曜日

納得の言い回し

ユーモアの分析はカエルの解剖のようなものだ。興味を持つ人はほとんどいないし、カエルはそのために死ぬ。
~E.B.ホワイト~

最近某所で見た台詞ですが、妙に納得したので紹介。
ちなみにE.B.ホワイトって人は「シャーロットのおくりもの」というベストセラー作を持つ小説家です。

私としても、カエルを殺すのも殺させるもの本意ではないので、ユーモアの心意気だけは死ぬまで忘れないようにしようと思う。

2007年10月20日土曜日

都合というものは、良い時より悪い時の方が多い

マーフィの法則。

2007年10月19日金曜日

当たりそうで当たらないもの

久々に確率の話をしたので、最近買ってみようかなと思ってるLoto6の当選確率を出してみようと思う。

【ルール】
・一口200円。
・1~43までの数字のうち、6つを選ぶ。
・6つ全てが一致したら一等当選。賞金はおよそ1億円。


さて、1~43までのうち6つを選ぶとなると何百万パターンあることが想像できる。
そのパターン数を調べればよいということになるね。

【計算式】
6/43 × 5/42 × 4/41 × 3/40 × 2/39 × 1/38

こうなる。とすると答えは・・・720/438944680
通分すると、1/6096454ってことになるか。
ってことは6096454通りの中から1通りを200円で購入して、一致すれば1億円!

・・・それは無理だろう。普通に考えて。
この握り締めた200円は、募金してくる事にする。

2007年10月18日木曜日

意味の有る何か

科学とはちょっと違うかもしれませんが、無駄知識ということで。

例えばコインを10回投げて、表が10回連続で出る可能性は約0.01%です。
実際目の前でやってみて、それが起こってしまったらどう考えますか?

「すごい、運がいい」
「ありえない事じゃない」
「何かトリックがあるんじゃないの?」

考える方向性は様々でしょうが、統計学的に見るとこういう結果は「意味のある事象」として捉えられます。
その基準を「有意水準」と呼び、偶然以外の何かが働いたに可能性があると考えるのが通例。
この有意水準は一般的に5%で設定されますが、分野によっては10%で設定されたり1%で設定されたりする。
最初の話を再び例に出すと、 有意水準を1%に設定した場合、

4回連続で表が出る確率・・・6.25%
5回連続で表が出る確率・・・3.12%
6回連続で表が出る確率・・・1.56%
7回連続で表が出る確率・・・0.78%
8回連続で表が出る確率・・・0.39%
9回連続で表が出る確率・・・0.19%
10回連続で表が出る確率・・・0.097%

となるので、6回までは十分に起こりえると判断され、7回以上は有意水準に達しているので偶然とは考えにくい、と解釈されるわけ。
ただしこの有意水準だけで判断すると、当然二つの間違いが出てくる事になる。

1.タイプⅠエラー(第一の過誤)・・・本当に偶然なのに、偶然じゃないと判断してしまう。
2.タイプⅡエラー(第二の過誤)・・・偶然じゃないのに、偶然と処理されてしまう。

1はそのままですね。例え確率が0.01%でも、絶対起きないわけじゃない。
2は例えば有意水準1%のところに、イカサマして1.1%を続けて出しても場合によってはイカサマとバレない場合があるってこと。極端な例ですが。

確率を考える時は、有意水準に着目しつつ常にこのタイプⅠ・Ⅱエラーの可能性を考慮する必要がある。
まぁ信じすぎてもいけないし、疑いすぎてもいけないってところかな。

2007年10月15日月曜日

恣意的錯覚

一般的に言われているのが、「脂肪の燃焼割合は、睡眠時や安静時が最も高い」ということ。
これは確かにその通りで、生物のエネルギー変換方式を鑑みても20分弱の運動に比べれば間違いない話ではある。

ただ重要なのが、睡眠を6時間とした場合のカロリー消費量は400kcal弱しかないわけで。
仮に脂肪燃焼割合を8割と見積もっても、320kcal分の脂肪が燃えるだけでダイエットどころの話ではない。
それならば運動時の脂肪燃焼割合が2割程度だとしても、時間が経過するごとに継続的に消費カロリー総量が増えていく方がダイエットにはいいですよね?という事になる。

割合じゃなく実数で見ないと、騙されるというか錯覚してしまう場合もあるよって話でした。

2007年10月14日日曜日

設定魔

なんだか最近の記事は遺伝子とかDNAなど、そんなの知ってどうするの的な話題が多い理由は単純にその手の調べ物が多いからで、何で調べてるのかと言われれば物語の設定を考えてるせいだったりする。

物語において、非の打ち所がない正真正銘の一般人はキーパーソンとしてはなかなか使われず、特に主人公には特殊能力がデフォルトで付加されてる場合が多い。
それ自体を否定する気はサラサラないので、むしろ「特殊能力がある事に対する科学的説得力」を探してる感じです。
そんなもの無くても物語は作れるんですが、まぁ無いよりはあった方がよいので。

とはいえ、調べれば調べるほど特殊能力の潜在余地が削られていってる気はする。
それだけ人間のミクロな部分は本気でよく出来てる。うーん、調べたのは逆効果だったかなぁ。

2007年10月13日土曜日

ミクロな話

今日はちょっと短い雑学でも。

人間は、大体60兆個の細胞で構成されています。
そしてその細胞の一つ一つに、核が存在します。
その核の中に染色体が23対46本が存在あって、そこにDNAが存在している。

DNAは以前話したとおり、たった4個の塩基で構成されています。
その塩基が色々な配列で、延々と連なっています(例:AGCTTAGC・・・)
23対46本の中にある塩基配列は総計で30億個ほどにもなり、まっすぐ伸ばした場合2メートル程度になるそうな。

たった1個の細胞の中に、30億個2メートルの塩基配列。
物凄く効率よく折りたたんでいるのは容易に想像できるわけで、改めて生命の凄さを実感してしまう。

2007年10月9日火曜日

もちろん後日に買い替えましたよ

今日はES細胞の倫理について書いてみようと思ったんだけど、時間がないので世間話に変更ってことで。


レンジ・コンロを筆頭に、家では調理器具がほぼ無しと言っていい私が、簡易ソーイングセットは出勤鞄に常備してます。
今日もボタンが取れたのでチクチク付けてたら、通りがかった人々に

上司「え?」
同僚A「あれ?」
同僚B「んん?」

と、凄く珍妙な生き物を見るようなリアクションをされたわけで。
何か変かと聞くと、『どこをどう見ても変』という有難い言葉を三人から頂きました。

私「失礼な。これでも、階段を三段飛ばしした時にスーツのお尻が綺麗に割れた時も繕ったくらいですよ」

とまぁ個人的には切り札を出したつもりだったんだけど、

上司「そもそも、するなよ」
同僚A「ちょっと前のコントか。恥ずかしい奴だな」
同僚B「そんな悲しい話は要らないっす」

哀れな生き物を見るようなリアクションに変わっただけでした。
うーん、事例のチョイスを間違えた気がする。

2007年10月7日日曜日

再生医療

「ES細胞って何か判りやすく解説せよ」という指令を受けて話したところなので、こっちにも簡単に書いておく事にする。
今日はネタ探しの時間を潰せて助かった。

ES細胞というのは幹細胞の一種で、「あらゆる細胞へ分化できる可能性を持った細胞」というものです。
通常の細胞は、一度分化が終わってしまうと分化後の細胞にしか分裂できません。
例えば、皮膚の細胞が心臓の細胞にはなれないし、肝臓の細胞は胃の細胞にはなれません。
しかし、分化が行われる前の細胞であるES細胞の場合は、皮膚にも心臓にも肝臓にも胃にもなれます。この全能性こそが、ES細胞の特色。

もしこのES細胞の作成・増殖に成功したならば、医療技術は間違いなく一つ上のフェーズへ移行できるはずです。
何かが欠損して発症する病気(白血病、糖尿病など)は、間違いなく完治させることができるでしょうし、もっと言えば内臓を丸ごと交換する事だって理論上は可能になります。
現状の医療は「欠損したものの代替手段を考える」のが精一杯であるところに、「再生して治療する」選択肢が増える事になるわけ。

とはいえ、問題もあります。
このES細胞の作り方は通常、「受精卵の細胞核を患者の細胞核に置き換える」という手法で行われていて、これはそのままクローン人間を作る手法と同じものになってしまう。
クローン人間は認めないのにこっちは認めるのか?という倫理上の話があるのは当然なわけで。
それを回避する手法を確立する必要があるそうな。頑張れ研究者達。

2007年10月5日金曜日

おしゃれ合理主義

あまり深く考えて発言したわけじゃないですが「部屋着として服を買った事がない」と言ったら、おいsagamiがまた変なこと言ってるぞ的な雰囲気になったわけで。ちょっとショックというか納得いかない。

普段着を買い進めて行くと当然量が出るわけで、そのうち着ない服が出てきます。
それを部屋着にするのが一番合理的かつ経済的だと思ってそうしてたわけですが、どうやら世間では違うのだろうか?と思った次第で。

実際のところはどうなの。教えてください、おしゃれ魔人。

2007年10月4日木曜日

生物的特性

猫の面白い特性として、「物を見るときにはまっすぐに見る」というものがあります。
例えば目の前にオモチャを差し出して左右に振ると、物凄い勢いで首を振ってオモチャの動きを追いかけます。

これは猫なりに考えた結果の動きでして、結論を言ってしまえば「なるべく眼の中心窩で捕らえようとしている」という事の表れ。
中心窩で物体を捕らえられたら、色々良い事があります。

・中心窩は最も視力が良い部分なので、物体の判別力が上がる。
・物体への距離感がはっきり判るので、行動予測がしやすい。
・確実な立体視が出来る。

奇襲戦法が生きる秘訣だった猫にとって、獲物を仕留める確実性を上げる為に選択した道なんだろうと思う。
一方人間は、平気で横目による情報収集をやりますよね。これは脳での処理能力が一番の武器だから、情報はあればあるだけ良いからって事になる。

2007年10月3日水曜日

雑感とお知らせ

そろそろ記事というか日記というか、中途半端にも程がある気がしないでもないものを書き始めて一年になるなぁと気付いたわけで。
得られた物は沢山あるし、文章を書く良いリハビリになったのも確か。
ただそれなりに時間が取られるのは避けられなかったなぁというのが正直なところ。そこはどうしようもなく私の能力不足のせいなんだけど。

色々考えるところはあるけど、とりあえず10月28日からは不定期更新にしようと思います。
空いた時間は創作活動に使うってことで。どこまでやれるかは不明ですが。

2007年10月2日火曜日

地球で生命が生まれた時からの仕様

地球外知的生命体がいるかどうかは置いておいて、もし未確認生物が発見された場合その生物が地球外からきたものなのかは割と容易に判断が出来る。
単純な話だが、DNAの仕組みを調べればよい。

1.地球上の真核生物のDNAを構成する塩基は、アデニン・グアニン・シトシン・チミンの4個。
2.この4個のうち、3個を1セット(この配列をコドンという)としてタンパク質を構成するアミノ酸1個に翻訳する。
3.コドンから翻訳される、生物を構成する主要アミノ酸の種類は20個である。

こういう仕様。
まず1からだが、地球生命は4個の核酸塩基でDNAが構成されているが、塩基は数十種類あるということ。
次に2については、「塩基3個で1コドン」という事に必然性はない。別に2個で1コドンでもよいし4個で1コドンでもよいということ。
3については言わずもがな。20個以外のアミノ酸で構成されたものなんだからね。

つまり地球外生命かも?と思われるもののDNAを調べて、核酸塩基が4個だったり10個だったりすれば間違いなく確定だし、1コドンの単位が3個以外であった場合もかなり怪しい。
逆に言えば核酸塩基が4個で更に塩基の種類も一緒で、1コドンが塩基3個で翻訳されてたら、いくら「地球外生命だ!」と主張しても鼻で笑われますよと。
数万パターンの可能性のうち、地球外生命が地球生命と全く同じ仕様を使ってるはずがないわけで。
それは間違いなく地球由来の生物だと確率が教えてくれてるわけ。

2007年10月1日月曜日

類推の見本

東京ローカルな話で申し訳ないですが。
本日10月1日は都民の日ってことで、一部学校が休校になってました。
同日10月1日は赤い羽根共同募金の開始日ってことで、募金運動がスタート。
それらの事象の複合体として、学生連中があちこちの駅前で朝から赤い羽根を抱えつつ頑張ってる姿が。

9時の段階では、ボーイスカウト姿の小学生くらいのガキんちょ達。
12時の段階では、セーラー服姿の中学生くらいのお子様達。
15時くらいには、ラフな格好の高校生くらいの女の子達。

私「つまり18時なれば大学生が出てきて、21時くらいになると妙齢の美女がやってるに違いないよ。私の狙い目はまさしくそこだな」
同僚「募金したいんなら、無駄な妄想しないで今すぐ行ってこいよ」

あっさり一蹴。