2007年8月18日土曜日

影で頑張る物質

明治時代からの夏の風物詩といえば、鬱陶しい蚊を退治してくれる蚊取り線香。
蚊取り線香の意外な事実として、立ち上る煙自体に殺虫効果はないって事。普通はあの煙が蚊を殺してくれてるんだと思ってしまいますよね。
実際に蚊を殺してくれる成分は「ピレスロイド」と呼ばれる化学物質で、煙とは別ルートで燃焼により揮発して拡散していく。
このピレスロイドは目に見えないものなので、蚊取り線香の煙を身体中にまとわりつかせて虫除けがわり、なんてのはトコトン無駄な上に煙いだけなので要注意だ。

ちなみにこのピレスロイド、昆虫類、両生類、爬虫類にとっては神経毒となる。
趣味で虫やトカゲを飼ってる人は要注意。
哺乳類や鳥類が大丈夫な理由は、神経細胞にピレスロイドと結合する受容体がないから、とか詳しく話すとちょっと面倒臭い話になるので割愛ってことで。

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