2007年8月23日木曜日

氷河期の谷

厳密な定義に従えば、地球規模で温度が低下する「氷河期」は終わっていないという事実。
氷河期には世界の半分が凍りつく「氷期」と、それに比べると比較的暖かい「間氷期」があります。
氷期が過ぎて間氷期が来て、また氷期になって・・・といったサイクルで4000万年前からの氷河期により地球環境は変わっているわけです。
現在、北極・南極・グリーンランド他に凍土がある以上、「氷期が終わった」と表現する事は出来ても「氷河期が終わった」と言うのは正確ではないというわけ。我々人間は、つかの間の谷間である暖かい期間を謳歌しつつ地球という苗床に生息している。
そして数万年後にはまた、生物には辛い山場が待ち構えている。


ちなみに本当の意味で氷河期が終わり、北極と南極他の凍土が全て溶ける日は必ず来ます。推測では一億年後くらい。
温度が5~10℃上昇し、それによって海水が膨張して陸地を飲み込んでいく。
日本や諸島列島は軒並み水没し、現在の大陸の半分が海の底にある世界。それでも地球は平然と回っていて、そこには必ず生物も悠然と闊歩している。変な形に進化した奴等かもしれないけど。


こういうマクロな視点を持ってみると、日常風景にちょっとした違和感というか不思議な感覚を得られるから面白い。
たまにはいいかもしれない。毎日だと疲れるけど。

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