若干ファンタジー話も含みますが、とりあえず今日はダマスカス鋼について。
ファンタジー系のゲームをやったり書籍を読んだ事がある人は、ダマスカスという名称に聞き覚えがあるはず。
通常の場合ダマスカスは刀剣として登場し、優れた攻撃力が設定されるのが常。
で、この名剣ダマスカスに使用されているとされるのが、ダマスカス鋼です。
ファンタジーの世界には稀に鉱石あるいは金属が登場する事がありますが、その中でも伝説的で希少価値の高いものとして代表的なのは、
・オリハルコン
・ミスリル銀
・ダマスカス鋼
辺りかと思います。
この三つのうち、ダマスカス鋼だけは実際に存在していた金属です。
紀元前10世紀~紀元後16世紀の2500年あまりの間、ダマスカス鋼で作られた刀剣は比類なき名剣とされていました。
折れず、錆びず、切れ味鋭いと三拍子揃っていて、何より印象的なのが鋼の表面に波打ったような独特な模様が浮かぶという神秘性を持つ点でした。
これらの因子を兼ね備える事で、ダマスカス(鋼)は古代より不動の地位を手に入れていた。
しかしこのダマスカス鋼、精錬の仕方は父子相伝で秘密のヴェールに包まれていたこともあって、正式な精錬方法は失われてしまう事になる。
それでも近年この魅力的な金属を再び復活させようと研究を重ねて生み出されたのが、ウーツ鋼です。
現在のところウーツ鋼はダマスカス鋼とほぼ同じ金属組成を再現する事が出来たので、ダマスカス鋼=ウーツ鋼と認識されていますが、個人的にはやはり古来からの正式な製法が不明な以上、分けて考えた方がいいんじゃないかという気がします。
オリジナルのダマスカス、ハイレベルレプリカのウーツ。
こう考えた方が、物語としては面白いものが書けるってもんだ。
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