2007年7月16日月曜日

世界で一番効果のある薬

前日に引き続き、酸素のお話。今日は酸素過剰な場合です。
酸素濃度が1気圧21%以上の場合は、やはり障害が出る可能性があります。
いわゆる酸素中毒や酸素酔いと呼ばれる症状です。
でも基本的に即効性は無く、1気圧酸素濃度100%で24時間以上の場合とかそういうレベルなのでご安心を。

【中枢神経系 酸素中毒症】
軽度・・・耳鳴り、吐き気、眩暈、神経過敏
軽~重度・・・視覚障害、多幸症、判断力低下、認識力低下
重度・・・痙攣、意識喪失

【肺酸素中毒症】
軽度・・・肺活量減少
重度・・・灼熱感、乾いた咳

などなど。
ちょっとだけ補足すると、中枢神経系の酸素中毒の方は高圧力下の高濃度酸素の場合には即効性を持つ場合があります。
例えば、スキューバダイビングとかですね。水の圧力は馬鹿にできない。
こうしてみると、多ければいいってもんじゃねーなという事がわかると思います。


医療として高濃度酸素治療が行われる事はありますが、あれは言ってみれば
「通常を並外れて下回る状態を通常状態に戻す処方」
として行ってるわけで、決して
「通常の状態を通常以上の状態にする」
ような目的ではないという事。言われてみれば当然ですけどね。
なので、通常状態であるところの我々が殊更酸素を余剰摂取する必要は皆無。
市販の酸素関連商品で得られる酸素量なんて、4~5回深呼吸すれば得られるわけだしね。

ただまぁプラシーボ効果は間違いなくあると思うので、それに期待するなら買ってもいいとは思います。
個人的に家庭用酸素カプセル100万とか、酸素発生器15万とか、そんな馬鹿高い偽薬を買う気にはなりませんが。
小麦粉でも飲んでた方がまだマシ。

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