2007年4月29日日曜日

創作における唯一の光

「2001年宇宙の旅」で有名なアーサー・C・クラークが唱えた「クラークの三法則」に、以下のようなものがあります。

Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.
(十分に進歩した科学技術は魔法と区別が付かない)

これには二つの意味があると思う。

1.魔法に見えるものは高度な科学技術である可能性がある。
2.しかし、魔法≠科学である。


SF・ファンタジーを書く人にとって上記1は、まさにに強烈な一筋の光だ。
江戸時代にテレビを持っていけば町人には魔法の箱にしか見えないであろう現象が、我々と更に高度な技術という関係でも起こり得る。
はっきり言えば、多かれ少なかれ創作者はこの認識に寄りかかって生きていると言っていい。

ただし強すぎる光に目が眩み、2の方を忘れてしまうと、物語は一気に御都合主義的な色合いになってしまう。
これって意外と難しかったりするけど、できるだけ留意していきたいと考える次第であります。

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