2007年8月16日木曜日

製作者の優しさ、代弁する無機質

バファリンの半分が優しさで出来ているという事は、日本人のおよそ6割が知っていそうな話。
実際のところ錠剤に感情的な優しさが混入できるわけもなく、あれは企業のキャッチフレーズだろ?と思われてる方もいるかと思いますが、実際に「優しさ」的なものは混入されています。

バファリンの主成分は「アセチルサリチル酸」と言われるもので、つまり鎮痛・解熱作用のあるアスピリンの事。
アスピリンは鎮痛解熱には優れた効果を示すのだが、副作用として胃の粘膜保護機能も抑制してしまう。
胃粘膜の保護が抑制されると、自らの胃酸によって胃を消化しようとし、胃痛症状が出る。
アスピリンの過剰摂取によって胃潰瘍になる、という話は上記のような作用が働く為です。

バファリンはアスピリンを制酸剤で包む事で胃での吸収を抑えて※通過させ、腸で吸収されるように構成したものなのです。
そしてこの制酸剤である「ダイバッファーHT」こそが、胃痛を発生させない「優しさ」の正体というわけ。


※制酸剤は酸性の胃酸を中和する為、同じく酸性のアスピリンが効率よく溶けるようになり、余分なアスピリンが胃に残らないのだ。

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