2007年9月29日土曜日

レーシックその後(最終経過報告)

レーシックを受けてから、丁度三ヶ月が経過しました。
医師からもレーシック後の視力安定には三ヶ月かかると言われてたので、そろそろ最終Fixと考えてよいかと。
以後特に問題が起きない限り、今回の記事がレーシック関連の最終報告になります。

結論としては、現在の視力は両眼とも1.2と1.5の間くらいです。
1.2は間違いなく見えるけど、1.5になるとちょっと怪しいレベルの見え方。まぁそれでも十分なんですけどね。
これまで弊害らしい弊害は一切無かったので、その点は流石というか医学の進歩もすげーなと思う次第。

もうちょっと一般的になってもいい気はするけど、それには金額の面がネックだろうなぁ。
とはいえ金額が下がるには一時的にせよ爆発的に利用者が増えるか、安価で高性能な機器が開発されるかのどちらかが必要だと思うので、難しい話ではある。

2007年9月28日金曜日

意外とこういう事なのかも

名将を敬愛する者の中から名将は生まれる。なぜなら、名将の事実のみを見て倣うからだ。
名将の息子から名将は生まれない。なぜなら、名将の前に父である事実を見て反するからだ。

~読み人知らず~

2007年9月27日木曜日

オススメの対策ソフト

参考:http://www.avpusers.org/

仕事もプライベートもネット環境にどっぷり浸かってて、ネット環境を取り上げて無人島に放り出されたら情熱のあまり発明すらしそうな私としてはウイルス対策は至上の命題で、対策なしにネットに繋ぐなんて裸で外を歩いてるような気分になるわけで。
結果、アンチウイルスソフトについて結構調べてた時期があります。
メジャーな「Norton AntiVirus」や「ウイルスバスター」でもよかったんですが、それらはどうやら純粋に対ウイルスとしてはコストパフォーマンスはよろしくないらしく、取捨選択のうち最終的に残ったのは「Kaspersky AntiVirus 7.0」と「AntiVir Personal Edition Classic」の二つ。
どちらもコストパフォーマンス的には最優秀の部類に入るものです。
特に「AntiVir Personal Edition Classic」は無料という破格ぶり。かなりオススメ。


そのAntiVirの主な特徴を記載しておくと、

・ウイルス定義ファイルは恒久的にアップデート無料
・無料アンチウイルスソフトの中では、数少ないリアルタイムプロテクトを搭載
・トップ10に入るウイルス検出力( 1位はKaspersky )
・動作は軽くリソースを無駄に食わないので、ロースペックPCでも安心

などなど。金を取ってないのが不思議なくらいの出来です。
致命的なデメリットは今のところ無いですが、あえて挙げるならば、

・海外のソフトなので表記は全部英語
・ウイルス定義ファイルのアップデート時に広告がポップアップする
・稀に正常プログラムもウイルスとして誤検出する(これは検出力が高すぎるせいもある)

といったところ。
大きなメリットに対して極小のデメリットといったところなので、私は愛用してます。
近々アンチウイルスソフトのライセンス期限が切れそうな方は、試してみるとよいかもしれません。

2007年9月24日月曜日

交雑種という生命

昨日記事の染色体の続き。
染色体数が違う種族同士で基本的に交配は出来ない。
ただ例外もあるのは自然の摂理上、当然の事なわけで。
その異種間の交雑種を洗い出してみた。

【レオポン】
父親・・・ヒョウ
母親・・・ライオン

【ライガー】
父親・・・ライオン
母親・・・虎

【タイゴン】
父親・・・虎
母親・・・ライオン

【ラバ】
父親・・・ロバ
母親・・・馬

【ケッテイ】
父親・・・馬
母親・・・ロバ

【イノブタ】
父親・・・イノシシ(あるいはブタ)
母親・・・ブタ(あるいはイノシシ)


まぁ細かく言っていけば、更にあるんでしょうけど。
基本的に母親になる側が父親より体躯が大きい場合に掛け合わせが可能なようです。
そうしないと、胎児が大きすぎて母体が耐えられないから。

レオポン・ライガー・タイゴン・ラバ・ケッティに共通する特徴は、
「生殖能力が皆無、あるいは極端に低い」
というところ。
これは染色体数が二の倍数(2n)でない場合が多い為、受精時の減数分裂が上手くいかないから。
減数分裂とは、まぁ細胞分裂みたいなものです。二つに割ろうとしてもその個体の染色体数が奇数だったら、上手く半分にはならないですよね?
そうなると染色体不分離で致死に至ってしまうわけ。
生物ってのはなかなかよく出来ていて、そして難しくもある。

2007年9月23日日曜日

生物の多様性

生物の設計図は何かと言われると間違いなくそれは遺伝子で、遺伝子がどこに存在するかというと、染色体の中にあるわけで。
染色体は「ゲノム(遺伝情報)を刻む箱」という意味では種族間で共通なのだが、個々の種族によってその染色体数が違う。例えば人間が23対46本であるのに対し、チンパンジーは24対48本など。

サルと人間の間に子供が生まれない理由はまさにここで、染色体数が違う為に掛け合わせられないボタンのような状況になる為。※1
サルが更に細分化して23対46本の染色体数をもつ種族が出てくれば、人間との間に子供ができるかもしれませんね。
まぁその細分化したサルの一部が、人間なのかもしれませんけど。

参考までに、種族毎の染色体数を記載。

【動物編】
※ +1の意味は、性染色体で性別の確定に使われるもの。
人間          22+1対(46本)
チンパンジー     23+1対(48本)
新世界ザル       7+1対(16本)
メガネザル      39+1対(80本)
犬            38+1対(78本)
ハイイロオオカミ   38+1対(78本)
猫            18+1対(38本)
牛            29+1対(60本)
馬            31+1対(64本)
ロバ           30+1対(62本)
家庭ウサギ      21+1対(44本)
野ウサギ        23+1対(48本)
ニワトリ         38+1対(78本)

などなど。
ライオンと虎の染色体数も調べたけど、分からなくてちょっと消化不良。
誰か知ってたら教えてください。


※1
染色体数が違っても、極稀に例外として繁殖されるものがあります。
例えば、馬とロバを交配させたラバなど。
その場合、染色体数は31+1対(63本)なんていうちょっと奇妙な形になる。

2007年9月22日土曜日

考慮の余地あり

私「洗濯の何が面倒って、靴下を1セットに揃えるのがねぇ。神経衰弱してる気になる。何かいい方法知らない?」
同僚「まったく同じのを10セットくらい買えば?ペアを気にしなくていいし」
私「・・・何その天才的発想」

有能な怠け者は司令官にすべき理由を、まさに目の当たりにした感じ。

2007年9月20日木曜日

データ保護って重要 【利害編】

昨日に引き続き、RAIDの話。
今日は現在使用されているRAIDのうち、0・1・5・6についてメリットとデメリットを書いてみようと思う。


・RAID0
【メリット】
→データを分散して書き込むので、パフォーマンスが高い。
※例えば100GBのデータをハードディスク5台のRAID0に記録する場合、それぞれのディスクに20GB分づつ書き込む為、単純計算では通常の5倍早い事になる。

【デメリット】
→耐障害性がゼロ。
→それどころかハードディスクが多ければ多いほど故障率が高くなってしまう。
※一つが壊れれば全体が壊れる為、例えば単体での故障率が1%であるとすると、5台の場合は1%×5台で5%が全体の故障率となる。


・RAID1
【メリット】
→復旧速度はダントツで速い。
→復旧時のパフォーマンス低下が少ない。
→昔から使われている為、実績が高くRAID1そのものによる障害は発生しないと考えてよい。

【デメリット】
→コストは最悪。
※データ領域は構築台数の1/2になる。例えば4台のハードディスクでRAID1なら、データ領域の実際の容量は2台分。
→復旧時、オペレーションミスでのデータロストが一番起こりやすい。


・RAID5
【メリット】
→コスト最強。
※どれだけ大規模なRAID5でも、ハードディスク1台分の領域が削られるだけで済む。10台でRAID5なら9台分がデータ領域で使える。

【デメリット】
→データの書き込み速度はかなり遅い。
※再構築用のパリティ情報を書き込みながら作らなければならない為。
→復旧速度も割と遅い。
※パリティ情報から複合化をしなければならない為
→ディスクが二個同時に壊れるとアウト。


・RAID6
【メリット】
→RAID5の弱点だった、ディスク二個の同時故障に対応。
※とはいえ三個同時だとこっちもダメ。確率的にありえないけど。

【デメリット】
→パリティを二重に作るので、RAID5より更に書き込み速度が遅い。
→実績があまりない為、想定外の障害が起こりえる。


とまぁこんな感じです。
お金を湯水のように使えるならば、RAID0とRAID1を組み合わせたものが耐障害性・パフォーマンスの面では最も理想的です。
しかしどんな大企業でもコストを削減しようとするのは当然の事なので、実際はコスト面での最適解であるRAID5を導入するところが多いです。

ちなみに我が家のデータサーバもRAID5で作られています。
書き込み速度が本気で遅いので、かなりイライラする時もありますけどね。データをロストするよりはマシってことで。
しかしRAID5でこの速度なら、RAID2・3・4はどんだけ遅かったんだよと思わないでもない。廃れたのも道理だなぁ。

2007年9月19日水曜日

データ保護って重要

ええと、興味が無い人にはクソつまらない話かもしれませんが、簡単に書けそうなネタというと自分の庭であるところのコンピュータ関連なわけで。
ちょっとRAIDシリーズについて書いてみようと思う。

RAIDとは、Redundant Arrays of Inexpensive Disksの略語で、意訳すると「お手軽なディスクによる冗長構成」という意味。ちなみにレイドと読みます。
ハードディスクというものはとにかく壊れやすいもので、しかも壊れるタイミングが一定でもなく、我々の間では時間表示のない時限爆弾という認識です。
とはいえ中にデータが存在している以上、「壊れちゃってデータロストしました」で済む話でもなく、ディスクは壊れてもデータは守らなければならない。
そういう状況から生まれた概念が、RAIDというわけです。

RAIDの方式は、RAID0・RAID1・RAID2・RAID3・RAID4・RAID5・RAID6という7種類があって、RAID0を除く全ての方式に共通するのは「データを復旧できる手段を残す」というもの。
その手段によって種類が分かれている、と認識して貰えばよいです。
ではそれぞれのRAID方式を簡単に説明。


・RAID0【ストライピング】
複数のハードディスク領域を一つにまとめるもの。
ただし構成されるハードディスクの一つでも壊れると、まとめられた領域丸ごと壊れてしまう。
そういう意味では、RAIDとは呼べないものではある。

・RAID1【ミラーリング】
データを入れるハードディスク領域と全く同じ複製を用意することで、全く同じデータを保持しておく。
例えば一個のハードディスクを使う場合なら、もう一個用意して同じものを書き込むイメージ。
どっちかのハードディスクが壊れても同じデータがもう片方に存在するので安心。

・RAID2【パリティビットによる再構築】
実際使用するハードディスク領域を再構築できる情報領域(パリティ)をハードディスク内に作る。
例えば使用している領域を含んだハードディスクが壊れた場合、そこにあったはずのデータをパリティで再計算して復元する。
復旧単位は1bitからという無駄に厳格な具合。

・RAID3【パリティドライブによるバイト単位の再構築】
パリティを統括するハードディスク(パリティドライブ)を専用に用意し、そこに他のハードディスク領域の再構築用全情報を格納する。
パリティドライブがある限り他のハードディスクは幾ら壊れても問題ないし、パリティドライブそのものが壊れても実際のデータは他のハードディスクに存在するので大丈夫、という按配。
同時に壊れるとダメだが。
復旧単位はbyteから。

・RAID4【パリティドライブによるブロック単位の再構築】
別にビット単位やバイト単位で復旧できなくても、ある一定量のデータの塊で復旧できればよくね?ってことで考えられたのがこれ。
パリティドライブを用意するのはRAID3と同じ。
ただ復旧単位を大きくしたことで、RAID3よりは高速に。

・RAID5【分散記録によるブロック単位の再構築】
別にパリティドライブって用意しなくてもよくね?ってことで考えられたのがこれ。
それぞれのハードディスク内に分散してパリティ領域を持つ事で、データ領域にデータを書き込むときにパリティドライブへの一極集中アクセスが低減され、高速化を実現。
現在の主役。

・RAID6【複数分散記録によるブロック単位の再構築】
RAID2~5は、ハードディスクが一個壊れた場合なら再構築が可能だった。でも二個同時に壊れたら対応ができない。
じゃあ二個壊れても大丈夫なようにしようというのがこれ。
基本はRAID5と同じ方式だが、パリティ領域が二重化されてるので二個までなら大丈夫というもの。


という具合にまぁ色々種類はありますが、現在はRAID2・RAID3・RAID4は使われてません。
なぜならRAID5がそれらの上位RAIDというか、進化系だから。
なので主流はRAID0・RAID1・RAID5・RAID6の4つになる。
それぞれのRAIDにはメリットとデメリットがあるのですが、それを書いてたらますます長くなるので今日はこれくらいで。

2007年9月17日月曜日

間食の生物

私の愛すべきの暴君の話。
最近、犬化が進行してます。猫なのに。
錯覚かもしれないけど、そう思う原因の一端はエサのせいかなと。

猫は本来「スナックイーター」と呼ばれる食べ方をします。
どういう事かというと、好きなときに食べ、食べたい量だけ食べて、また小腹が空いたら残してた分を食べるといった感じ。
そのルーチンが人間が間食を繰り返す様子に似てる事からそう呼ばれる。

自動給餌器(わんにゃんぐるめ)が無い時期は、私も家にいない都合上、エサを山盛りにして好きなときに食べろ的スタンスだったんですが、最近のシロデナシは食事を機械によって厳格に仕切られてるせいか、エサが排出されたらガッツリ食べて満足といった感じで帰ってくる始末。
しかも要領すら学習したようで、排出音のカランカランって音がした瞬間に熟睡してても遊んでてもダンボールの中にいても超速で飛んでいくという。どう見ても犬。

健康管理が楽だから個人的には今の状態が望ましくはあるけど、猫の生態学的にはどうなんだろうなと思うときもある。

2007年9月16日日曜日

都道府県苗字のベストワースト


参考:http://www2s.biglobe.ne.jp/~suzakihp/


都道府県が47あるのは常識ですが、じゃあ都道府県が苗字の人はどれくらいいるのか。
丁度いいサイトを教えて貰ったので、全部調べて多い順に順位付けしてみた。

※北海道については、「北海」とする
※読み方がいくつかあっても、漢字が合っていればOKとする
※数字は世帯数

【ベスト5】
山口 .......... 157868
石川 .......... 101710
宮崎 .......... 58799
千葉 .......... 47746
福島 .......... 36324

【ワースト5】
愛媛 .......... 0
大分 .......... 0
沖縄 .......... 0
岐阜 .......... 3
東京 .......... 4


・・・ええと、ベスト5は大体予想通りといった感じです。
でもワースト5は予想外のオンパレード。

(愛媛と大分って苗字の人、いそうだけどいないんだぁ)
(逆に東京って苗字いるのかよ)
(鹿児島って苗字は絶対ワースト5入りだと思ったのに、268世帯もかよ。中間順位だよ)
(鳥取は更に多いよ。446世帯ってマジすか)

結構面白かったです。
全順位については画像にしておきましたので、興味のある方は是非。

2007年9月14日金曜日

三つ子の魂百まで

特段大きな声で主張した覚えは無いんですが、何故か社内では私がネットゲームをやるという事が知られていたようで。
いい意味でも悪い意味でもホットなニュースであると思われる「Ragnarok Online 2」に誘われました。
回答は2秒でNOを出す始末でしたが。

別にRO2というゲームそのものをやりたくないわけじゃなく、むしろ味見くらいはいいかな程度の気持ちはあるんですが、管理が引き続きガンホーというだけでもうダメ。
例えるなら、あまりお腹が空いていない時に出されたうどんに七味唐辛子を振りかけようとしたら蓋が取れて中身が全部入っちゃった感じというか。
餓死寸前ならともかく、普通は食べないでしょうよという感じです。


【余談】
RO2のベータスタートなのに、ガンホー株は相変わらず上がる気配すら見せない辺りは、さすが悪名の横綱。
株価が滑り台みたいになってる所のみ面白い。

参考:http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=3765

2007年9月13日木曜日

そう上手くはいかない

面白くない記事が出来上がったので、ボツにしときました。
書いてる途中で「あぁ、こりゃ面白くないわ」と気付いたけど、どんでん返しを期待して最後まで書いてみたら案の定どうしようもなかったという感じ。

というわけで、本日はお休みになります。
まだまだだなぁ、私も。

2007年9月12日水曜日

分かり合えない同士2

本屋には魔力があると個人的には思っていて、気になるタイトルの本があると衝動的に買ってしまうという脳辺りがちょっとアレというか残念な仕上がりになっている私ですが、そんな感じで進めていくと当然買うスピードに読むスピードが追いつかないわけで。

それによって起こることはというと、ベッドの枕の両脇に本が積まれ放題という状況で、朝には大抵数冊がベッドから零れ落ちてる始末。
なので私の朝は、まずその本を拾ってベッド脇に戻すというところから始まります。本棚使えよ、って話ですが。


同僚「わかるわかる。マンガとか新しいの出たらとりあえず買って置いとくよな。あとシリーズ物とか読み始めると」
私「いやマンガは流石にすぐ読み終わるから、本棚戻すわ」
同僚「なんだと」
私「なんだよ」

二人はマジ仲良し。

2007年9月11日火曜日

マスコミ教(強制入信)

最近は頻繁にテレビニュースを見てないので現状もそうなのかは分かりませんが、少なくとも4~5年前のマスコミの明らかな欠点は、例えば

※ダイオキシンについて※
【最善の報道】
科学的根拠はありませんが、ダイオキシンが猛毒である可能性が示唆されたので、疫病の予防原則に従って被害が出る前に対策を講じる必要があります

【実際の報道】
ダイオキシンは猛毒です。国や自治体の対策が早急に求められます


要約したと言えば聞こえはいいが、メディアによる市民への影響力を加味した場合、この端折り方は洗脳に近いものがある。
報道はインパクトありきで事実は二の次、世論は俺達が作るって感じのスタンスで、報道は慎重にあるべきというカードが最初から欠けている。
今でも芸能人上がりの司会者達は一様に感情論を振り回すので、この亜種と言えるかもしれないが。


環境問題は金卵を生む鶏なので、政治的な何かがあったのかもなと想像するのは容易ですが、根拠を提示する事はできないので私の邪推ってことで。

2007年9月10日月曜日

クロロホルムあれこれ

実のところ今日はオゾンについて書くつもりだったんですが、確認しているうちに
オゾン→オゾン層→フロン→メタン→トリクロロメタン(クロロホルム)
と流されてしまいました。
恐るべしWikipedia力。


一般的にクロロホルムは強力な吸入麻酔薬として知られていて、その原因はまず間違いなく映画やドラマ(特に2時間系)にあると言える。

1.クロロホルムをハンカチに少量染み込ませる。
2.ターゲットの背後から忍び寄り、口元へハンカチを当てる。
3.ターゲットは3~5秒程度抵抗するが、すぐにぐったり。
4.後は色々と・・・

こういう流れ。
クロロホルムに麻酔効果があるのは事実ですが、即効性の麻酔ではないので麻酔効果を得るには長時間吸入(10~20分程度)が必要との事。
仮にその点を好意的に無視したとしても、気絶レベルの吸引と致死レベルの吸引が非常に近いので、された側の半数くらいは実は死んでるかもしれない。

その二つを無理に無視したとしても今度は物理的な問題があって、沸点が62℃のクロロホルムは確かに常温での揮発性が高いものの(参考:エタノールが72℃)それなりの量を効率良く吸わせようとするなら、ハンカチ一杯に染み込ませて体温が50℃くらいの人間が持つか、ターゲットが同程度の体温である必要がある。


結論:殴って気絶させた方が早い。

2007年9月7日金曜日

遺言

参考:http://www.tepco.co.jp/denkochan/


「電気を大切にね!」と笑顔を振りまきつつも、おそらく本気になったら関東住民の生殺与奪権は思いのままといった感じのでんこちゃんですが、彼女が副業で暗殺業を始めたら恐ろしい事になりそうな気がする。
夜な夜な、電気の無駄遣い野郎を粛々と始末していくことだろう。

そして私の一ヶ月の電気代は1万円超。1DKなのに。一人暮らしなのに。
間違いなく粛清される。ヤバい。

連絡無しで更新が一週間途絶えたら、犯人はでんこちゃんのはずですので、後の事はよろしくお願い致します。

2007年9月6日木曜日

ステンレスの真骨頂

過日の記事で取り上げたダマスカス鋼、その特性である「折れにくい、錆びにくい、切れ味鋭い」というのは金属にとってかなり重要である。
特に「錆びにくい」というのは重要で、錆びにくい安価な金属があったら便利だよねって感じで誕生したのがステンレス鋼です。

時系列で紹介すると、まずダマスカス鋼が素晴らしい特性を持つ事が現代で注目されます。
すると、そのダマスカス鋼を調査・解析してみようという流れになって、研究の末に出来上がったのがウーツ鋼。
で、ウーツ鋼が出来上がるまで(あるいは出来上がった後)の研究によって、どうやら鉄は色々な金属と合金にしたら面白い特性が生まれるらしい、という事が発見されます。
あとは鉄を中心点として様々な合金を研究し、原子番号24番のクロムと合金させて出来上がったのがステンレス鋼ってわけです。

何故ステンレスが錆びにくいかのかは、このクロムがキーとなっています。
クロムはまず速攻で酸素と結びついて、「不動態」というものを形成します。
この不動態ってのは何かというと、簡単に言えば酸素の侵入を防ぐ膜のようなものです。

実際のクロムの働きを説明する前に、まず錆びるという現象を説明します。
金属が錆びるというのはどういうことかというと、金属と酸素が結びついて酸化するという事。
酸化した金属は更に空気中から酸素を取り入れ、酸化していない部分まで酸化させようとします。この現象を腐食と呼びます。
通常の金属の場合、この腐食が表面から始まり、表面が酸化したら次はその奥まで酸化が進行していきます。
酸化した部分は金属間の結合が弱まり、通常より強度が落ちてしまいます。そして酸化が進行していくと、いつかは金属全体が酸化し、折れやすい・脆い状態になる。
これが「錆びる」という事のメカニズムです。

話は戻って、じゃあステンレスではどういう事が起こっているのかというと、まずクロムの働きによって金属表面に不動態を形成します。
この不動態が壁となって、空気中の酸素はそれ以上金属との接触が出来なくなります。つまり、腐食を起こらなくさせる事ができる。
こうして、「ステンレスは錆びにくい」というステータスを手に入れる事が出来たわけです。


錆びる原因は酸素なのに、その元凶であるところの酸素を真っ先に取り入れて壁を作らせるってのは凄い発想だと思う。
研究者って凄いな。

2007年9月4日火曜日

ダマスカス鋼とウーツ鋼

若干ファンタジー話も含みますが、とりあえず今日はダマスカス鋼について。

ファンタジー系のゲームをやったり書籍を読んだ事がある人は、ダマスカスという名称に聞き覚えがあるはず。
通常の場合ダマスカスは刀剣として登場し、優れた攻撃力が設定されるのが常。
で、この名剣ダマスカスに使用されているとされるのが、ダマスカス鋼です。

ファンタジーの世界には稀に鉱石あるいは金属が登場する事がありますが、その中でも伝説的で希少価値の高いものとして代表的なのは、

・オリハルコン
・ミスリル銀
・ダマスカス鋼

辺りかと思います。
この三つのうち、ダマスカス鋼だけは実際に存在していた金属です。

紀元前10世紀~紀元後16世紀の2500年あまりの間、ダマスカス鋼で作られた刀剣は比類なき名剣とされていました。
折れず、錆びず、切れ味鋭いと三拍子揃っていて、何より印象的なのが鋼の表面に波打ったような独特な模様が浮かぶという神秘性を持つ点でした。
これらの因子を兼ね備える事で、ダマスカス(鋼)は古代より不動の地位を手に入れていた。

しかしこのダマスカス鋼、精錬の仕方は父子相伝で秘密のヴェールに包まれていたこともあって、正式な精錬方法は失われてしまう事になる。
それでも近年この魅力的な金属を再び復活させようと研究を重ねて生み出されたのが、ウーツ鋼です。
現在のところウーツ鋼はダマスカス鋼とほぼ同じ金属組成を再現する事が出来たので、ダマスカス鋼=ウーツ鋼と認識されていますが、個人的にはやはり古来からの正式な製法が不明な以上、分けて考えた方がいいんじゃないかという気がします。

オリジナルのダマスカス、ハイレベルレプリカのウーツ。
こう考えた方が、物語としては面白いものが書けるってもんだ。

2007年9月2日日曜日

ゲームをやってて思った事

ちなみにゲームというのは、以前記事にしたアレ。


レーザーという名詞は誰でも知っている事と思いますが、レーザーが元は略語である事はあまり知られていない。
LASER = Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation(輻射の誘導放出による光増幅)
それぞれの単語の頭文字を取って、レーザーと読む。

レーザーは様々な分野で使用される応用範囲の広いものだが、物語での主な使用目的は軍事利用である。いわゆる光学兵器と言われるものです。
仮にレーザーを本当に軍事利用した場合、その最大のアドバンテージは速度という事になる。
光はご存知の通り、秒速30万キロという馬鹿みたいな速度で進む。
これがもたらす効果は、つまり、発射スイッチを押した瞬間に着弾させることができるということで、本来もっとも困難と言われる飛行物体を地上から垂直に撃墜する、という事が可能になる。※1
このアドバンテージにより、運動エネルギーを衝撃や熱に変換してダメージを与える質量兵器とは違う価値を持たせる事ができ、共存も可能となる。

蛇足ながら、某白いロボットアニメにように「向かってくるレーザーを直感的に感知して避ける」なんてのは当然不可能。
なぜなら、物理的に人間の神経伝達速度は光速度を超える事が出来ないから。
「発射スイッチを押す瞬間を察知して照準から外れる」なら可能。
どっちにしろ結論としては、エスパーってことになるが。


※1・・・空気中だと光は直進しないので、それを補正して照準する機器は必要かも。