2007年4月21日土曜日

光と視紅

ついでなので、引き続き眼の科学。
寝る時に電気を消すと、真っ暗で何も見えない。
でも時間が経つと少しずつ見えるようになりますよね。
こういうのを一般的に「夜目が効く」と呼ぶわけですが、その時に眼で起こってる現象を紹介。

暗所で働く細胞の事を「桿体細胞」と呼び、ここでタンパク質とビタミンAを元にロドプシンと呼ばれる物質が常時合成されている。
ロドプシンは光に超敏感に反応する物質で、あればあるほど暗所では物が見えるようになる。
ただしロドプシンは一定以上の強さの光を受けるとまた分解・還元されてしまうのだ。
つまり明るい場所ではロドプシンが作られる傍から壊されてしまっているわけ。

翻って暗所になると、強い光が存在しないのでロドプシンは分解されずどんどん蓄積されていく。
そして蓄積されて蓄積されて約1時間後に最大値になり、暗くても良く見えるになってタンスに小指をぶつけなくなるわけだ。(個人差あり)

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