2007年5月22日火曜日

筋肉痛と俗説

乗馬って優雅な印象があるらしいけど、実はかなり足の筋肉使います。
日曜に乗った分の筋肉痛が今でも続いてたり。というかそもそも筋肉痛のメカニズムってどうなってるんだろう?
って感じの無茶苦茶な入り方で今日の雑学。


実は筋肉痛が起こる仕組みには、明確な答えがありません。
ただ昔よく言われていた「疲労した筋肉に乳酸が溜まって痛覚を刺激する」という説はほぼ否定されています。
否定される理由は、筋肉中に乳酸は蓄積されない事が判明した為。
じゃあ現在有力な説は何なのか。

筋肉は一本一本の細い筋繊維が集まっており、それらを筋膜と呼ばれる膜が覆う事で構成されている。
動力源はこの筋繊維で、パワーを出す時はこの繊維が使われる事になる。
ただしこの繊維、一本一本はそう強固でもないので負荷のかかる仕事をした場合は切れてしまいやすいのです。
そうなると、切れてしまった筋繊維を回復する為に白血球や血小板が集まってきて治癒を始めます。
その治癒過程で起こるのが筋肉痛ではないか、ってのが有力候補。
筋繊維そのものには痛覚は無いことが判明していて、筋膜にはあることが分かっている。
そこを加味して色々研究がなされているようです。


そして余談ですが、「翌々日に筋肉痛が出たら年を取った証拠」とかよく皮肉られますよね?
実はあれも現在のところ根拠がないです。
筋肉痛は筋肉を使った状況によって出方が違ってきます。例えば、

・150kgの重量を10分間持ち上げた場合
・10kgの重量を2時間持ち上げた場合

前者だとゆっくりと長い時間筋肉痛が出る事がわかって、後者の場合は早い時間で強い筋肉痛が出る事がわかっていています。
人間は基本的に歳を取れば取るほど弱く長い負荷のかかる仕事は避けていくようになり、突発的にやらなければならないものは強く短い仕事になりやすい。
従って筋肉痛が出る場合は「翌々日から長く続く筋肉痛」になりがちってこと。

つまり別に長く続く筋肉痛が出たからって身体能力が落ちた理由にはならないから、気を落とさないように。
特に私。

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