2007年8月5日日曜日

メンデルと優性

遺伝学的に、優性の法則と言われるものがあります。
学校などで習うメンデルの法則における一部理論なのですが、これをかいつまんで説明すると、
「現れやすい性質を優性、現れにくい性質を劣性とし、両方の性質が遺伝した場合には優性のみが発現する」
というものです。

現在の研究では近視は優性遺伝と言われている。
これは個人的に理に適った話だと思っていて、なぜなら犬や猫やその他の野生生物を考えてみるといい。
野生に生きる生物にとっては、獲物は的確に仕留め、天敵からは身を守らなければならない。
その為には情報収集は最優先項目であるはず。それなのに眼からの情報収集能力としては、犬も猫も静止物体に対する視力は人間の何分の一であるなど極端に弱いのです。
生命維持に必要なものが自然淘汰される事があるとするなら、その原因が遺伝によるものだとすると納得がいく。
そして大抵の野生生物達は人間より発生起源が早いので、現在のところ生物として人間の視力が良い部類であるというのもよく分かる。

つまり、どうあがいても人間という種全体が近視化するのは避けられない事なんだと思う。
冒頭の優性の法則通り、親が近視の場合は子供も近視になる可能性が高い。
それをどうにかすべきと考えるのか、自然のままに生きるべきと考えるかは、多分、個人の思惑によって違うのだろうけど。

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