2007年6月12日火曜日

アフリカ系の幻獣

あまり時間がないもので、神話の雑学でも。


【フェニックス】
実はエジプト神話が原点。
なんとなくヨーロッパあたりの幻獣というイメージがあるが、がっつり輸入されたものです。
似た幻獣として日本でも有名な鳳凰がいるけど、あれもエジプト→インド→中国→日本と渡ってきた説が濃厚。

ちなみに輸入先のヨーロッパでは、フェニックスの転生方法として
「自ら火に包まれて灰になり、灰の中から幼鳥として蘇る」
というのが一般的だが、エジプト神話では
「自ら火に包まれて液体になり、その液体が凝固したら復活する」
って感じで、若干の差異があります。


【スフィンクス】
『朝は四本、昼は二本、夕べに三本の足で歩く生き物は何か?』
有名なスフィンクスの問いで、答えは人間。
間違えた場合は食べられてしまうという話はよく知られてますね。

ただこの謎かけを出したスフィンクスは、エジプトのスフィンクスではない。
同じ名前でギリシャ神話に登場する上半身女性・ライオンの下半身と鷹の翼を持つ怪物スフィンクスの方なのだ。

エジプトのスフィンクスは聖獣であり王家の墓の番人であるので、人間に害を為すという設定ではないのです。


【バジリスク】
全長30cmと小さいくせに、川で水を飲めば持ち前の毒で数百年に渡り汚染し、森を通れば通った跡にペンペン草も生えず、その眼を見た生き物は死んでしまうという、もはや何でもアリと言える蛇の幻獣。
そのおかげでゲームや小説ではボスキャラっぽい扱いも多いですが、そういう扱いを受け続けたせいか突如「見たものは石になる」という石化能力まで手に入れるというインフレっぷりが印象的。

そのうち空も飛びそうな気がする。蛇なのに。

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