2007年7月9日月曜日

崖っぷちの二歩手前

温泉卵で思い出した話。
作成した温泉卵を再び生卵に戻すことは不可能であるってことは、容易にイメージできると思う。
これは卵を構成するタンパク質が熱によって構造が崩れ、通常機能を失ってしまうからなのだ。
このような状態を「タンパク質の変性」と呼び、一度変化したら元に戻らなくなる現象を「不可逆反応」と呼ぶ。

で、卵と同じくらい人間の身体はタンパク質の塊です。
そのタンパク質のうち、コラーゲンと呼ばれるものは更に熱に弱く、41~42度で変性を始めます。
内臓・皮膚・骨、あらゆるところにコラーゲンは存在するので、それらが変性を開始したら手が付けられなくなる。
こういうわけなので、人間は42度の熱が致命傷となるのです。
昔懐かしい水銀体温計が42度までしかない理由も、ここにあります。

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