2007年8月11日土曜日

乗馬の基礎

乗馬について結構あれこれ書いてるのに、基本的な部分に触れていない事に気付いた。
よって今日は、馬の歩法について書いてみる事にする。


【常歩(なみあし)】
馬が普通に歩く際の歩法。
四拍子のリズムで、騎乗者に弱い揺れが伝わる。
何らかの弱い合図を送ると馬はまずこれでスタートしようとするので、「常歩が出ない」という事はほぼ無い。
常歩で馬への恐怖心を無くしたら、次のステップへ進むことが出来る。
速度に換算すれば分速110mほど。早歩きしないと人間はついていけない。

【速歩(はやあし)】
走るという定義おいての最初のステップである歩法。
二拍子のリズムで、騎乗者に強い上下の衝撃が伝わる。お尻が痛くなる場面は、大抵ここ。
速歩を出すには騎乗者の意図を乗せた強い合図を送らなければならない為、「速歩が出ない」という事は頻繁に起こりえる。
ビギナー段階では最大の壁。
速度は分速220mほど。人間がついていくにはマラソン程度のやる気が必要。

【軽速歩(けいはやあし)】
馬の歩法ではないが、速歩をする馬への対応の一つ。
二拍子で強い上下への衝撃が来るので、その衝撃に合わせて鞍の上で立つ・座るを行う乗り方。
馬の背中が上がった時に立ち、下がったときに座る。
こうする事で騎乗者への衝撃を緩和し、馬への負担を減らす事ができる。
ただし、鞍の上で立つには下半身の力が必須なので、慣れないうちは割とキツい。

【正反撞(せいはんどう)】
同じく歩法ではないが、速歩をする馬への対応の一つ。
軽速歩が立つ・座るを繰り返す事によって衝撃を吸収するのに対し、正反撞は座ったままの状態で足首・膝・腰の各部で衝撃を緩和する。
それぞれの関節を衝撃緩衝材にするという事なのだが、言葉で言うほど簡単なものでもない。
長期的視野で習得の難しいものの一つ。

【駈歩(かけあし)】
まさに走るというカテゴリーの歩法。
三拍子のリズムで、騎乗者にゆっくりとした揺れが伝わる。速度が上がった方が揺れが少ないというのも奇妙な話ですが。
普通に乗ってては出ない歩法なので、駈歩を出す為の専用合図を出す事が多い。
それでも出ない場合は往々にして馬がやる気になってないだけなので、もっと頑張りましょうという結論になる。
速度は分速350mほど。人間では全力疾走でも追いつけない可能性が高い。

【襲歩(しゅうほ)】
馬にとって全力疾走の歩法。自然界では天敵からの逃走用に使われる。
早い四拍子のリズムで、小刻みの衝撃が伝わる。競馬における競走馬の歩法でもあるので、通常は腰を上げて乗るようです。
というか乗馬や馬術では使わない歩法なので、私も出した事はない。
一度出してみたいけど、高確率で落馬しそうではある。

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