2007年8月30日木曜日

合理性は設定を破壊するのか

困った時のファンタジー頼みってことで。

ファンタジーの世界には、よく「マンドレイク」と呼ばれる植物が出てきます。
この植物の使い道は、麻酔薬・媚薬・錬金術の材料・秘薬・不老長寿薬など多岐に渡り、正直守備範囲が広すぎて要するに何も考えてなかったんだね的な印象すらある神秘的な植物です。
この植物の最大の特徴は、人型をしているという事と、抜かれる時に金切り声を上げるという事。
そしてこの金切り声を聞いてしまうと、発狂したり死んでしまったりするという設定があります。

もちろん人間が死んでしまっては困る。でも抜かないと手に入らない。
じゃあどうやるのかというと、正攻法の手段としては犬に抜かせるというもの。
犬の首輪に縄をつけ、末端を土の中のマンドレイクに結ぶ。
こうする事で、犬が動いたり飼い主の元に戻ろうとするとマンドレイクが抜けるって仕組み。もちろん、犬は死んでしまいますが。

この話を聞くたびに、なんだか不本意に抜かされる犬が可哀想に思えてくる。
こんな手段使わなくても、ものすごーく長い(2~300mくらいの)綱を用意してマンドレイクに結び、300m地点から引っ張ればいいんじゃないだろうか。
邪道ですか?やっぱり。

2007年8月28日火曜日

二つの幾何学

三角形の内角の和は180度、というのが常識。
しかし別の視点から見ると、三角形の内角の和が270度のものも存在する。
理屈はこうです。想像しにくいかもしれませんが・・・

まず、ボールを想像してください。
そのボールを真ん中から半分に切ります。
半球になったボールを、さらに真ん中から直角に切ります。
二つになった一方を、さらに真ん中から直角に切ります。
これで八分の一になったボールが出来上がりました。

その八分の一になったボールを球面側から見ると、三角形に見えるはずです。
そしてその内角は、すべて真ん中から直角に切っているので、90度+90度+90度=270度。
内角の和が270度の三角形が出来上がりました。
どうですか?納得できましたか?

我々が学校で習う「三角形の内角の和は180度」というのは、平面のみを扱う「ユークリッド幾何学」で言えば間違いなくその通りです。
でも曲面を扱う「非ユークリッド幾何学」で言えば、270度も正解となりえるわけ。

2007年8月27日月曜日

共通項は意外なところに潜む

上司A「へー、そうなんだ。大学で錬金術の研究ね」
私「そうです。興味深くて面白かったですよ」
上司A「じゃあ、あれなの?両手をパンと叩いたら鋼を練成できたりする?」
私「!!」

・・・錬金術の研究をしてただけで、錬金術師じゃありません。
というかあのマンガを知っていたという事実にビビる。

2007年8月26日日曜日

昔の知識を引っ張り出してみた

大学生の頃、歴史学として錬金術の研究をしてました。
昔取った杵柄ってことで錬金術の話を少々。

東洋にも西洋にも古代から「卑金属を金に換える」という根源的意味での錬金術が存在していた。
距離的に言えば地球規模で半周するほどの離れた土地に何故同じ錬金術をいう概念が発生したかというと、その理解背景に万物の成り立ちについての理解があったものと思われる。

東洋は古代思想として自然哲学に五行説を当てはめて考えてきた。
万物の組成は木・火・土・金・水から成るというもので、この五つの元素が相互に影響しあって存在しているというもの。
一方西洋は同時期、アリストテレス的四大元素が一般的に信じられていて、自然科学における通念であった。
万物は火・空気(風)・水・土で組成されていて、その構成の割合や状態の違い(湿と乾)によって多種の物質があるのだという概念。

東洋と西洋、五つ四つと数は違えど共通するものは、
「その数十パターンの組み合わせを変えてやれば、物質は変化しうるものだ」
という枠組みの中にいたという事。
そりゃ本当に元素四つや五つで世界が構成されていたら、そう思ってしまうのも無理はないと思う。
特に西洋はこの社会的通念を十六世紀付近まで持ち続けたので、錬金術は長い間、当時の科学として君臨しえた。
実は元素は100以上もあるんだよってことが判明したら、それこそ物凄い勢いで風化していったが。


余談ですが、東洋と西洋の金に対する認識に面白い違いがあって、
東洋=錬金術によって作られた金<自然に存在する金
西洋=錬金術によって作られた金>自然に存在する金
と全く正反対の評価になっていたところ。
思想的な背景である可能性が高いですが、もしかしたら東洋は西洋に比べて贋金(メッキの金)で騙された人が多かったのかもしれませんね。

2007年8月23日木曜日

氷河期の谷

厳密な定義に従えば、地球規模で温度が低下する「氷河期」は終わっていないという事実。
氷河期には世界の半分が凍りつく「氷期」と、それに比べると比較的暖かい「間氷期」があります。
氷期が過ぎて間氷期が来て、また氷期になって・・・といったサイクルで4000万年前からの氷河期により地球環境は変わっているわけです。
現在、北極・南極・グリーンランド他に凍土がある以上、「氷期が終わった」と表現する事は出来ても「氷河期が終わった」と言うのは正確ではないというわけ。我々人間は、つかの間の谷間である暖かい期間を謳歌しつつ地球という苗床に生息している。
そして数万年後にはまた、生物には辛い山場が待ち構えている。


ちなみに本当の意味で氷河期が終わり、北極と南極他の凍土が全て溶ける日は必ず来ます。推測では一億年後くらい。
温度が5~10℃上昇し、それによって海水が膨張して陸地を飲み込んでいく。
日本や諸島列島は軒並み水没し、現在の大陸の半分が海の底にある世界。それでも地球は平然と回っていて、そこには必ず生物も悠然と闊歩している。変な形に進化した奴等かもしれないけど。


こういうマクロな視点を持ってみると、日常風景にちょっとした違和感というか不思議な感覚を得られるから面白い。
たまにはいいかもしれない。毎日だと疲れるけど。

2007年8月21日火曜日

発電力

電気ウナギってのが存在するのはよく知られた話。
奴等は身体の中に発電細胞ってのを持っていて、ATP(アデノシン三リン酸)を電力に変えることができる。
ATPってのは要するに生命エネルギーみたいなもので、人間や犬や猫、小さいものだとゾウリムシでさえも作り出せるエネルギーです。
我々はそのATPを発熱とか体内合成とかに使ってるんだけど、電気ウナギはそれを電力へと変換できる細胞があるわけ。
じゃあこの電気ウナギ、どれくらいの電力を作り出せるのかというと、

電圧:800~1000V
電流:1アンペア
発生時間:1000分の1秒

うーん、数字だけみるとあんまり大した事ないように思える。というか1000Vがどれくらいの力なのかわからないし。
何か目安がないかなと考えたところ、同じ電流1アンペアのものが結構身近にあることに気付いた。それは電池。
アルカリ電池の電力はというと、以前記事にしたように、

電圧:1.5~1.6V
電流:1アンペア
発生時間:5時間

こんな感じになる。
電池は直列接続で電圧を増やせるので、6本を直列して9Vくらいにして、その100倍を想像したらいいんじゃないかと気付いた。
そして早速やってみた結果、結構ピリピリするのね。針でツンツンされてる感じ。
これの100倍かぁ・・・そりゃ1000分の1秒でもそんなのが人体に流れたらビビるわ。
下手すると心臓麻痺って意味がちょっと分かった気がする。

2007年8月20日月曜日

社会というか業界的傾向

若干自分の首を絞める事かもしれませんが、小話ってことで。
IT業界と言われるところは性質上、IDとパスワードを設定する機会が多いです。
でもまぁ両者を最初から真面目に考える事は少なく、特にパスワードは客先への納品前だと高確率で頭のユルい文字列になっているって事。
以下が初期におけるパスワードの一例。

・password
→かなりそのまま。考える気ゼロ。

・passwd
→考える気ゼロその2。UnixやLinuxの環境でよく見る。
→余談だが、passwdはパスワードを変更する時のUnix系コマンドだ。

・IDと一緒
→ゼロその3。とりあえずと思いつつ、そのまま納品まで直されない場合も。

・IDの二度繰り返し
→某ソフトウェアの特権ユーザーでadminadminとか。Linux特権ユーザーでrootrootとか。

・IDに01や001をつける
→例では、admin01やroot001など。
→ちなみに特定名+01は割と納品後も普通に使われている場合が多い。

・a1b2
→気が利いてそうで利いてない例

・zaq12wsx
→通称ザック。qwerty配列キーボードで、zキーから上って2キーから下ってくるというもの。
→qwerty配列という名称がqキーから横に読んだものなので、そのパクりとも言える。

・ZAQ!"WSX
→通称シフトザック。Shiftキー押しっぱなしでザックを入力するもの。


こういう馬鹿らしいところからアタックするのがソーシャルハックと呼ばれるパスワードクラックの手法。
a~zと数字の組み合わせが膨大にあるからって、なかなか無意味な文字列はパスワードにしたがらないものだから、想像以上に範囲は狭いと言える。

2007年8月19日日曜日

某所で見た話

以下の文から、間違ってる箇所を一つ挙げなさい。

---------------------ここから---------------------
お金を300円持って120円のパンを買いました。お釣りはいくら?

答え:180円
---------------------ここまで---------------------


それでいいのか小学校教育、という気がしないでもない。
まぁ鬼の首を取ったかのように指摘するのもアレなので、暖かく見守るべきか。

2007年8月18日土曜日

影で頑張る物質

明治時代からの夏の風物詩といえば、鬱陶しい蚊を退治してくれる蚊取り線香。
蚊取り線香の意外な事実として、立ち上る煙自体に殺虫効果はないって事。普通はあの煙が蚊を殺してくれてるんだと思ってしまいますよね。
実際に蚊を殺してくれる成分は「ピレスロイド」と呼ばれる化学物質で、煙とは別ルートで燃焼により揮発して拡散していく。
このピレスロイドは目に見えないものなので、蚊取り線香の煙を身体中にまとわりつかせて虫除けがわり、なんてのはトコトン無駄な上に煙いだけなので要注意だ。

ちなみにこのピレスロイド、昆虫類、両生類、爬虫類にとっては神経毒となる。
趣味で虫やトカゲを飼ってる人は要注意。
哺乳類や鳥類が大丈夫な理由は、神経細胞にピレスロイドと結合する受容体がないから、とか詳しく話すとちょっと面倒臭い話になるので割愛ってことで。

2007年8月17日金曜日

今日の一言

ウサギは寂しくても死にません。


以上。

2007年8月16日木曜日

製作者の優しさ、代弁する無機質

バファリンの半分が優しさで出来ているという事は、日本人のおよそ6割が知っていそうな話。
実際のところ錠剤に感情的な優しさが混入できるわけもなく、あれは企業のキャッチフレーズだろ?と思われてる方もいるかと思いますが、実際に「優しさ」的なものは混入されています。

バファリンの主成分は「アセチルサリチル酸」と言われるもので、つまり鎮痛・解熱作用のあるアスピリンの事。
アスピリンは鎮痛解熱には優れた効果を示すのだが、副作用として胃の粘膜保護機能も抑制してしまう。
胃粘膜の保護が抑制されると、自らの胃酸によって胃を消化しようとし、胃痛症状が出る。
アスピリンの過剰摂取によって胃潰瘍になる、という話は上記のような作用が働く為です。

バファリンはアスピリンを制酸剤で包む事で胃での吸収を抑えて※通過させ、腸で吸収されるように構成したものなのです。
そしてこの制酸剤である「ダイバッファーHT」こそが、胃痛を発生させない「優しさ」の正体というわけ。


※制酸剤は酸性の胃酸を中和する為、同じく酸性のアスピリンが効率よく溶けるようになり、余分なアスピリンが胃に残らないのだ。

2007年8月13日月曜日

最近の飛行機セキュリティ

久々に飛行機乗ったら、セキュリティチェックが変わってたのにちょっと驚く。

・機内へのライターの持ち込みは一人一個まで。
 →二つ以上持っていた場合、破棄ボックス行き
・セキュリティゲートで金属反応があったら、ベルトでも容赦なく脱がされる。

刃物や金属系がうるさいのは分かってた事ですが、何故にライターまで。
どういう事態を想定しているのかは不明ですが、一個だったら安心、というものでもない気がしますが。
仮に悪意があれば一個で十分なわけだし。持ち込み禁止の方がまだ理解できるんだけどなぁ。

2007年8月11日土曜日

乗馬の基礎

乗馬について結構あれこれ書いてるのに、基本的な部分に触れていない事に気付いた。
よって今日は、馬の歩法について書いてみる事にする。


【常歩(なみあし)】
馬が普通に歩く際の歩法。
四拍子のリズムで、騎乗者に弱い揺れが伝わる。
何らかの弱い合図を送ると馬はまずこれでスタートしようとするので、「常歩が出ない」という事はほぼ無い。
常歩で馬への恐怖心を無くしたら、次のステップへ進むことが出来る。
速度に換算すれば分速110mほど。早歩きしないと人間はついていけない。

【速歩(はやあし)】
走るという定義おいての最初のステップである歩法。
二拍子のリズムで、騎乗者に強い上下の衝撃が伝わる。お尻が痛くなる場面は、大抵ここ。
速歩を出すには騎乗者の意図を乗せた強い合図を送らなければならない為、「速歩が出ない」という事は頻繁に起こりえる。
ビギナー段階では最大の壁。
速度は分速220mほど。人間がついていくにはマラソン程度のやる気が必要。

【軽速歩(けいはやあし)】
馬の歩法ではないが、速歩をする馬への対応の一つ。
二拍子で強い上下への衝撃が来るので、その衝撃に合わせて鞍の上で立つ・座るを行う乗り方。
馬の背中が上がった時に立ち、下がったときに座る。
こうする事で騎乗者への衝撃を緩和し、馬への負担を減らす事ができる。
ただし、鞍の上で立つには下半身の力が必須なので、慣れないうちは割とキツい。

【正反撞(せいはんどう)】
同じく歩法ではないが、速歩をする馬への対応の一つ。
軽速歩が立つ・座るを繰り返す事によって衝撃を吸収するのに対し、正反撞は座ったままの状態で足首・膝・腰の各部で衝撃を緩和する。
それぞれの関節を衝撃緩衝材にするという事なのだが、言葉で言うほど簡単なものでもない。
長期的視野で習得の難しいものの一つ。

【駈歩(かけあし)】
まさに走るというカテゴリーの歩法。
三拍子のリズムで、騎乗者にゆっくりとした揺れが伝わる。速度が上がった方が揺れが少ないというのも奇妙な話ですが。
普通に乗ってては出ない歩法なので、駈歩を出す為の専用合図を出す事が多い。
それでも出ない場合は往々にして馬がやる気になってないだけなので、もっと頑張りましょうという結論になる。
速度は分速350mほど。人間では全力疾走でも追いつけない可能性が高い。

【襲歩(しゅうほ)】
馬にとって全力疾走の歩法。自然界では天敵からの逃走用に使われる。
早い四拍子のリズムで、小刻みの衝撃が伝わる。競馬における競走馬の歩法でもあるので、通常は腰を上げて乗るようです。
というか乗馬や馬術では使わない歩法なので、私も出した事はない。
一度出してみたいけど、高確率で落馬しそうではある。

2007年8月8日水曜日

狙い目商品

水も自動になった。
餌も自動になった。
で、次に狙うはコレ。

http://www.litter-robot.com/litter-robot-demonstration.aspx
※音が出ます。注意※

無駄に近未来的な動きだけど、面白い。
ただし、幅56×奥61×高74(cm)とちょっと大きいので、今のトイレスペースには間違いなく置けない。
うむむ、ここがクリアできれば即決で買いなんだけど。

2007年8月7日火曜日

四を持つもの

15分で書けそうな雑学ってことで。
西洋と東洋において、四の概念を持つ幻獣。

【西洋】
・四大精霊
サラマンダー
ウンディーネ
シルフ
ノーム

【東洋】
・四神
青龍
白虎
朱雀
玄武

・四霊
応竜
麒麟
鳳凰
霊亀

・四凶
渾沌(こんとん)
饕餮(とうてつ)
窮奇(きゅうき)
檮?(とうこつ)

東洋の四神には、あまり知られてませんが「黄龍」と呼ばれるものがいるので厳密な意味で言えば四ではありませんが、まぁ一般的にはってことで。
西洋の四大精霊、東洋の四神に共通するものは、それぞれ「自然の元素」に幻獣を見立てているところ。
古く西洋は自然の元素は四つに分かれていると考えられていて、地・水・風・火。
同じく東洋は五つに分かれていると考えられていて、木・火・土・金・水。この思想を五行説と言う。

まぁそれにしても、東洋は四という概念が好きだねっていう感じの無茶苦茶な締めで、今日は終わり。
機会があれば、それぞれの幻獣の面白エピソードでも紹介したいところ。

2007年8月6日月曜日

概算で一日750円か・・・

あまり威張って言う事ではないんですが、煙草吸います。
そうなると自然と煙草を吸う同僚と話になるんですが、そこでたまに上がる話題が「イギリスには住めないね」って話。
イギリスは日本なんかメじゃないくらい煙草が激高で、一箱800~900円。日本だとその三分の一ですね。

そういう話になると、「煙草が増税しても幾らまでなら吸うか」って方向に話が進むわけで、何人かに聞いたところでは平均1000円というところ。
何だか、イギリス住めそうな気がする結果となりました。
今まで煙草が増税しても、何だかんだで大騒ぎしなかったのはこういう潜在的背景があるからで、そりゃ政府にもナメられるだろうなと思った次第。

ちなみに私は、1500円までなら多分吸いそう。
つける薬は、割と無い。

2007年8月5日日曜日

メンデルと優性

遺伝学的に、優性の法則と言われるものがあります。
学校などで習うメンデルの法則における一部理論なのですが、これをかいつまんで説明すると、
「現れやすい性質を優性、現れにくい性質を劣性とし、両方の性質が遺伝した場合には優性のみが発現する」
というものです。

現在の研究では近視は優性遺伝と言われている。
これは個人的に理に適った話だと思っていて、なぜなら犬や猫やその他の野生生物を考えてみるといい。
野生に生きる生物にとっては、獲物は的確に仕留め、天敵からは身を守らなければならない。
その為には情報収集は最優先項目であるはず。それなのに眼からの情報収集能力としては、犬も猫も静止物体に対する視力は人間の何分の一であるなど極端に弱いのです。
生命維持に必要なものが自然淘汰される事があるとするなら、その原因が遺伝によるものだとすると納得がいく。
そして大抵の野生生物達は人間より発生起源が早いので、現在のところ生物として人間の視力が良い部類であるというのもよく分かる。

つまり、どうあがいても人間という種全体が近視化するのは避けられない事なんだと思う。
冒頭の優性の法則通り、親が近視の場合は子供も近視になる可能性が高い。
それをどうにかすべきと考えるのか、自然のままに生きるべきと考えるかは、多分、個人の思惑によって違うのだろうけど。

2007年8月4日土曜日

かなりどうでもいい話

外出したらほぼ確実にゲーセンに寄って音楽ゲームをやるという、何というか30歳になる前に一度脳外科にかかった方がいいよ的な私ですが、目的の音ゲーが全部埋まってたので暇つぶしとして普段はやらない「機動戦士ガンダムSEED Destiny 連邦 VS ZAFTⅡ」をやってみたわけです。
CPU相手ではそれなりというか普通に遊べるレベルだったんですが、乱入されて対戦モードになったら見るも無残にズタズタ、ケチョンケチョンにやられる始末。

そりゃもう地団駄踏みそうになるくらい悔しかったので、ゲームショップでPS2版の同じやつを購入。
これで腕磨いてリベンジだぜ!と思ったんですが、家に帰って冷静に考えると、そもそも対象のゲームって普段やらないし。今日やったのだって待ち時間潰しだし。

うーん・・・無駄な衝動買いしたような気になってきた。うーん・・・
何事も、買う前には一度深呼吸が必要ってことが今日の教訓。

2007年8月3日金曜日

二時間 VS 二分

あまり時間もないので、今日は私が知っている逸話を。
裏取りはしてないので、正確ではないかもしれませんが。


1863年11月19日、アメリカのペンシルバニア州ゲティスバーグで戦没者の奉献式があった時の事。
主賓として招かれていたエドワード・エバレットが壇上に上がり、二時間にわたる演説で参列者と当時の新聞に絶賛された。
そのあと、同じく立ち会っていたエイブラハム・リンカーン大統領も演説を行う。

「・・・そして、人民の、人民による、人民の為の政府をこの地上から絶やさないことこそが、私達が身を捧げるべき大いなる責務なのです」

全257語1449字、時間にすると二分。
当時の参列者と新聞は高く評価せず、「大統領も演説した」という程度の認識だったそうです。
しかし一人だけ、この後世まで語り継がれる名言に反応した人がいた。それが主賓のエドワード・エバレットその人。
後に彼は大統領宛に手紙を送っている。

「閣下がわずか二分で到達された奉献式の核心に、私が二時間かけて少し近づくことができたと自惚れる事が許されれば幸いです」

これに対して、大統領は、

「あなたがそう言ってくれたおかげで、私の小さな演説が必ずしも失敗ではなかったと知り、安心しました」

と返事を書いている。
このやり取りの何が素晴らしいかというと、両方から滲み出る自信と謙虚さだと思うわけです。
自信と謙虚さは必ずしも排他的ではなく、両立させて主張する事が出来るもの。それを二人とも体言している。
実際には凄く難しい事だと思うけど、まだまだ未熟な私が目指すべき一つの指針である事には違いない。

2007年8月1日水曜日

聴覚センサー全開

一点を見つめてビタイチ動かない、って時が猫にはありますよね。
明らかに何か見えてんじゃねーの的な。
あれは実際のところ、猫の身体機能で説明ができます。

生物が聞く事の出来る音の領域を可聴域といって、これは種族によって差があります。
人間の場合、16Hz~20000Hz。一般的に20000Hz以上は超音波といわれるものです。
犬の場合は60Hz~50000Hz。人間には聞こえず犬には聞こえるイヌ笛はこの差を利用して、30000Hz以上の音を出すよう作られている。
じゃあ猫はというと、25Hz~78000Hzという実に広い範囲の音を聞くことができるわけ。何気に鬼仕様。
つまり冒頭の動作をする時は、この「人間にも犬にも聞こえない音」を聞いている可能性が高い。

人間でも日常の中で意図しない音が聞こえたら、そっちを観察しますよね。猫もおそらく同じなんだろう。
でもまぁ気になる事には変わりないので、何が聞こえてるのか問いただしてみたくはなる。