2007年4月27日金曜日

46億年前への夢想

なぜ月が存在するのか、と考えたことはありませんか?

そして、なぜ地球の地軸が23.5度ほど傾いてるのか。
静止せず地球の周りを公転している理由は何か。
どうして質量が巨大な割に密度が低い?
月と地球の構成物質が似てるのはなぜか。
月表面から持ち帰った石にマグマの化学組成が含まれていた意味は?


とまぁ、月の起源説明をするには少なくとも上記を過不足なく説明できる論理が必要になってくる。
過去に、

「他人説」・・・地球の重力が通りかかった月を捕まえたんだよ
「兄弟説」・・・地球ができるついでに出来たんだよ
「分裂説」・・・ブチッと初期地球が割れた際の余り物だよ

などなど、多様な起源説が唱えられたんですが、冒頭の問いに的確な回答を出せず、軒並み玉砕。
それでも諦めずに無理矢理にでも整合性を合わせた起源説が「ジャイアント・インパクト説」です。

1.火星ほどの大きさの隕石が飛来し、どかーんと地球にぶつかる。
2.地球の表面をえぐり取ってまた宇宙に飛び出して行こうとするんだけど、地球の重力から抜け出せなくなった。
3.その際の運動エネルギーは公転の力に変わって、今みたいに地球をぐるぐる回ってる。

こんな感じ。
この説だと無理のない回答を示すことができるので、今はこの説が主流となっています。
ただしこの説にも不自然な点があって、

「そんな都合よく丁度いいタイミングで隕石が飛んでくるか?」
「飛んできたとしても、地球をぶっ壊さない角度でぶつかってくれるの?」

という、根本事象が奇跡的確率頼りな点。
まぁ我々の祖先が海で漂ってる時には既に月は存在しているわけで、「奇跡が起こったものは仕方ない」と言われればそうなんでしょうけど。(こんな思想を「人間原理」と言います)
こういう事を考え出すと、46億年前に行って実際の光景を見たくなりますね。

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