2007年9月19日水曜日

データ保護って重要

ええと、興味が無い人にはクソつまらない話かもしれませんが、簡単に書けそうなネタというと自分の庭であるところのコンピュータ関連なわけで。
ちょっとRAIDシリーズについて書いてみようと思う。

RAIDとは、Redundant Arrays of Inexpensive Disksの略語で、意訳すると「お手軽なディスクによる冗長構成」という意味。ちなみにレイドと読みます。
ハードディスクというものはとにかく壊れやすいもので、しかも壊れるタイミングが一定でもなく、我々の間では時間表示のない時限爆弾という認識です。
とはいえ中にデータが存在している以上、「壊れちゃってデータロストしました」で済む話でもなく、ディスクは壊れてもデータは守らなければならない。
そういう状況から生まれた概念が、RAIDというわけです。

RAIDの方式は、RAID0・RAID1・RAID2・RAID3・RAID4・RAID5・RAID6という7種類があって、RAID0を除く全ての方式に共通するのは「データを復旧できる手段を残す」というもの。
その手段によって種類が分かれている、と認識して貰えばよいです。
ではそれぞれのRAID方式を簡単に説明。


・RAID0【ストライピング】
複数のハードディスク領域を一つにまとめるもの。
ただし構成されるハードディスクの一つでも壊れると、まとめられた領域丸ごと壊れてしまう。
そういう意味では、RAIDとは呼べないものではある。

・RAID1【ミラーリング】
データを入れるハードディスク領域と全く同じ複製を用意することで、全く同じデータを保持しておく。
例えば一個のハードディスクを使う場合なら、もう一個用意して同じものを書き込むイメージ。
どっちかのハードディスクが壊れても同じデータがもう片方に存在するので安心。

・RAID2【パリティビットによる再構築】
実際使用するハードディスク領域を再構築できる情報領域(パリティ)をハードディスク内に作る。
例えば使用している領域を含んだハードディスクが壊れた場合、そこにあったはずのデータをパリティで再計算して復元する。
復旧単位は1bitからという無駄に厳格な具合。

・RAID3【パリティドライブによるバイト単位の再構築】
パリティを統括するハードディスク(パリティドライブ)を専用に用意し、そこに他のハードディスク領域の再構築用全情報を格納する。
パリティドライブがある限り他のハードディスクは幾ら壊れても問題ないし、パリティドライブそのものが壊れても実際のデータは他のハードディスクに存在するので大丈夫、という按配。
同時に壊れるとダメだが。
復旧単位はbyteから。

・RAID4【パリティドライブによるブロック単位の再構築】
別にビット単位やバイト単位で復旧できなくても、ある一定量のデータの塊で復旧できればよくね?ってことで考えられたのがこれ。
パリティドライブを用意するのはRAID3と同じ。
ただ復旧単位を大きくしたことで、RAID3よりは高速に。

・RAID5【分散記録によるブロック単位の再構築】
別にパリティドライブって用意しなくてもよくね?ってことで考えられたのがこれ。
それぞれのハードディスク内に分散してパリティ領域を持つ事で、データ領域にデータを書き込むときにパリティドライブへの一極集中アクセスが低減され、高速化を実現。
現在の主役。

・RAID6【複数分散記録によるブロック単位の再構築】
RAID2~5は、ハードディスクが一個壊れた場合なら再構築が可能だった。でも二個同時に壊れたら対応ができない。
じゃあ二個壊れても大丈夫なようにしようというのがこれ。
基本はRAID5と同じ方式だが、パリティ領域が二重化されてるので二個までなら大丈夫というもの。


という具合にまぁ色々種類はありますが、現在はRAID2・RAID3・RAID4は使われてません。
なぜならRAID5がそれらの上位RAIDというか、進化系だから。
なので主流はRAID0・RAID1・RAID5・RAID6の4つになる。
それぞれのRAIDにはメリットとデメリットがあるのですが、それを書いてたらますます長くなるので今日はこれくらいで。

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