2007年3月7日水曜日

【解説】オッカムの剃刀

オッカムの剃刀とは哲学や物理学においての指針で、「少数の論理でよい場合は多数の論理をたててはいけない」という思考方針の一つ。
簡単に言えば「方法が複数ある場合、同じ目的であれば簡単な方にしろ」ということだ。
有名なジョークで例えれば、下記が当てはまるだろう。

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アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
これではボールペンを持って行っても役に立たない。
NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。
その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!


一方ロシアは鉛筆を使った。
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この場合、「宇宙空間で字を書く」のが命題だったとすると、ボールペンが使えないから使えるボールペンを作る、というのは無駄で複雑。
オッカムの剃刀としては鉛筆を使うのが正解、ということだ。

ただ勘違いしてはいけないのが、オッカムの剃刀がいつでも正しいわけじゃないって事。あくまで思考方針ですから。
でも我々が生きていく上でオッカムの剃刀的な考えを持っていられれば、効率よく生きられそうだ。

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