2006年11月30日木曜日

がっかり of the Year 2007

2時間ほど時間を潰さなければならなかった為、ある古書店を覗いてみた。
そこで見つけたのが、「鳥居はなぜ倒れない」なる本。

おお、確かに。あれほど不安定っぽいのはないよなぁ。でも台風でも倒れないしなぁ。
きっとその科学的見地が書いてあるに違いないと思い、手にとってみる。

「原爆でも倒れない鳥居は、人間の良心の~」
「神に対する日本人の願望が~」
「天皇の尊厳が鳥居に~」

・・・すげぇ、科学のカの字すら出てこなかった。
倒れないのは神のおかげだ、なんて締められても困る。


速攻で本を戻して、ネットで調べてみたら、どうやら鳥居は力を分散させる構造になってるらしい。
地震や台風の時に、倒そうとする力に対抗するのではなく、力に逆らわないようにする事で立っていられるそうな。

建築物で言えば、ビルの免震構造。
植物で言えば、竹。

そうする事で、昔の鳥居は足を地面に埋めなくても数百年立っていられた。
逆に科学理論上、絶対に倒れない深さまで足を埋めた最近の鳥居は、地震で倒れはしなかったがボキボキ折れたとの事。
これは教訓でもあり、笑い話。

2006年11月27日月曜日

囚人のジレンマ(パターン編)

一番良い選択をしたはずなのに、なぜかジリ貧になるという「囚人のジレンマ」
身の回りでも、こんな風に存在したりしてます。

【デフレスパイラル】
価格を上げるか、価格を下げるか。
お客さんを呼び込むには価格を下げた方がいいんだけど、一旦下げると競合店も下げてくる。
そうなるとまた下げないとお客さんを呼べない。
すると競合店も・・・儲ける為にお客さんを呼ぶはずだったのに、儲からない。困った。

【いじめ問題】
黙認するか、手を差し伸べるか。
手を差し伸べた方がいいんだけど、そうすると自分がいじめられる側になる。
黙認すると、いじめに荷担した事になる。いじめもエスカレート。
どうすりゃいいんだ。

とまぁ、社会構造のあるところにジレンマあり、といった感じです。
現実世界の場合、このジレンマを解消するには第三者的介入が必要だったりします。
景気が上がったり競合店が潰れたり、いじめる側が転校したり裁判沙汰にしたり。

その事を結論にしてもいいんですが、ちょっと見方を変えてお話します。
この囚人のジレンマ、研究としてパターン戦略ゲームの大会が行われた事があります。
前日記事の1位~4位にそれぞれ得点を付け、何十回と繰り返した後、どういう行動を起こせば最終的に優秀な結果が残せるか、というものです。
外的要因に頼らず、二者間で最良の解決法を模索しようとしたわけです。

結果はというと、参加した60以上のプログラムの総当り戦で、優勝したのが「しっぺ返し戦略」です。
どういう戦略かというと、「前回の相手の選択を、そのまま今回の自分の選択にする」という、至極単純なものでした。

相手が前回自白なら、今回自分も自白。
前回黙秘なら、自分も今回は黙秘。

人間像として置き換えるならば、「相手を信じ続け、裏切られたらやり返すけど、その後は引きずらずに綺麗に忘れる」という、一昔前に江戸っ子みたいな感じです。
信じる、という事がベースになってるわけ。
この行動パターンの面白い所は、

・一対一では、自分が勝利する事は無い。
・余程特殊な相手でない限り、基本的に上手くやっていく。
・ゆえに全体としては、最終的に高得点を叩き出す。

という、損ばかりしてるようで勝ってしまう点でした。
逆に、相手を裏切ってばかりで高得点を狙うタイプの戦略は、最下位付近に多かったそうです。

こうして見ると、人を信じるという選択は人間関係でも重要なファクターなんだろうなぁと痛感する。
時には馬鹿を見るかもしれないけど、最終的にはそれが得になる。
現実世界ではそう簡単ではないとわかりつつも、迷った時はこのジレンマを思い出したいと思う。

2006年11月26日日曜日

囚人のジレンマ

何の前振りもなく、問題です。
まともに書いてたら長すぎたので、二日に分けます。
ネタが無い訳じゃないんです!信じてください、刑事さん!


問1. あなたは、ある事件の共犯として捕まってしまいました。
警察はある取引を持ちかけてきます。

「君が自白して、もう一人が黙秘した場合、君は無罪にしよう」
「だが君が黙秘して、もう一人が自白した場合、懲役30年だ」
「二人とも自白した場合、有罪だが懲役10年にしてやる」
「二人とも黙秘した場合は、有罪だが執行猶予で仮釈放だ」
「この条件は、もう一人にも伝えてある」

この条件の時、あなたは自白と黙秘、どちらを選びますか?


回答.
あなた自身から見れば、相手が自白しようが黙秘しようが、自白した方が得になります。
無罪になる道は、ここしかないしね。

【前提】
1位:無罪、2位:有罪執行猶予、3位:有罪10年、4位:有罪30年

【選択肢ごとの可能性】
・自白→無罪、有罪10年
・黙秘→有罪30年、有罪執行猶予

ここまでは、落ち着いて考えれば誰でも分かるでしょう。
そして、それこそが一番の問題なのです。

なぜなら、自分から見れば自白がお得。これを、
「相手も同じように考えてしまう」
という事です。

そうなると、高確率で二人とも自白する事になるので、懲役10年。
あれ?得になる選択をしたはずなのに3位じゃん・・・
じゃあ黙秘すればいいのか?仲良く仮釈放できるかも。いや、もし相手が自白したら懲役30年だぞ。うむむむ・・・

と悩んでしまう。これが「囚人のジレンマ」と言われる所以です。
自分にとって最良の選択が、全体にとっての最良の選択になりえないという困った話。

これって意外と身近な所でも、形を変えて存在してたりします。
明日はこの事を踏まえて解説予定。

2006年11月22日水曜日

天才を作り出す、何か

昨日のWikipediaにも関係しますが、小説や論文や歴史文献でも、興味がない文章は物凄く読み辛い。 仮に理解できたとしても、短期記憶から長期記憶に移行させづらい。つまり、忘れやすい状態になる。

上記はあくまで私個人の話ですが、それだと話が進まないので、この事が普遍性のあるものだと仮定して書く事にする。

世には「天才」という定義があります。
哲学的な定義になるため、万人に納得される定義は無いと考えます。よって、ここでは割愛。
ちょっと見方を変えて、天才の成り立ちについて一考してみる。

冒頭のように「文章」を例にした場合でも、興味の有る無しで受け取り方が大きく違う。
以下のような心理作用が働くからだ。

・興味が有る → 能動的姿勢
・興味が無い → 受動的姿勢

能動的姿勢は「好き」や「探究心」に置き換えられ、それそのものに連続性が内包している。
つまり能動的姿勢が継続され、連鎖し、無意識的に天性を磨き上げていく。この部分が一般的に「努力」と言われたり「才能」と評されたりする。
巷で天才と言われている人々は、情報を見る限り、おおよそこちらへ分類されるだろう。
好きであり、且つ天性の素質が存在した人々だ。

一方、受動的姿勢は向こうから来なければ何もしない。つまり、連続性が存在しない。
そうなると、天性があっても磨く場所も存在しない為、そのまま埋もれてしまう可能性が非常に高い。
しかし逆に言えば、「嫌いなのに偉業を達成した」という場合、天才と認めざるを得ないとも言える。
現実では、ほぼあえりえないが。

こうして並べてみると、方法論さえ考えなければ明らかに後者の方が天才的描写が強く出る。
「嫌々だけど、やれば凄い主人公」が物語に登場しやすい理由が、ちょっとわかる気がする。

2006年11月21日火曜日

魔窟 Wikipedia

職業柄、社内ではネット環境が解放されています。
調べ物はご自由に、というわけですが、その中でも私的な禁忌スペースはWikipediaだったり。
仕事中あれだけは、察知したら即消すようにしてます。なぜかというと・・・

同僚A「さがみさん、スクリプト作りたいからコマンドリファレンス持ってたら貸してくれない?」
私 「あー、私も持ってない。ちょっとネットで調べてみるよ」

~~~10分後~~~

私 「Aさん、ホワイトタイガーってアルビノじゃなくて、白変種っていう遺伝形質なんだって。勘違いしてたよ」
同僚A「お前は何を調べてんだ」
私 「あれ?」

といった事が実話であるわけです。脱線しまくるわけです。
これもWikipediaが面白すぎるのがいけない。けしからん。

2006年11月15日水曜日

SE用語辞典

※ あくまでうちの職場で通ってる用語です。普遍性は、多分ない。

【モノ】
単体で使う時は、サーバマシンの事。
文脈から、たまにアプリケーションを指したりする。

【火入れ】
作ったサーバマシンに初めて電源を入れること。
これで立ち上がらないと、初期不良扱いになる。

【炎上】
サーバマシンが立ち上がらなくなること。
9割、原因は人為的なものだったりする。
しかし出てくる言葉は大抵、「何も触ってないですよ」
嘘だ。

【フェーズ】
プロジェクトにおける区切り。
おおまかに、提案・設計・構築・運用の区切りがある。
フェーズが変わる事をフェーズシフトと言うが、ガンダムが思い浮かぶせいか、言わない事が暗黙の了解となっている。

【オペミス】
オペレーション・ミスの略。
人為的な失敗という意味で、故障原因のトップをぶっちぎりで独走中。
止める手立ては、無い。

【先生】
Googleのこと。
大抵の事は答えてくれるありがたい存在。
SEは、検索ワードの引っ掛け方にセンスが問われる場合も多い。

【ありえない】
既に起きてる時にしか使われないので、矛盾している。
しかし、言わずにはいられない。

【何とかする】
魔法の言葉。
これを言えば相手が黙ってくれる一方、半強制的に言わされて面倒を背負い込む場面も。
信頼性は今までの実績に正比例するらしい。

---------------------総合的な凡例---------------------
モノが入ったから火入れしてみたら、いきなり炎上したんだよ。
先生にも聞いてみたんだけど、結局原因はオペミス。
やれやれだけど次のフェーズまでありえないくらい時間が無いし、まぁ、何とかしましょうか。
--------------------------------------------------------

一般的には間違いなく通じない
慣れって恐ろしい。

2006年11月14日火曜日

常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクションの事を言う。(A.アインシュタイン)

また今日も雑学に逃げるぜ!そう面白おかしい日々を過ごしてるわけじゃないしな!
笑いたくば笑うがいいさ!HAHAHA!

さて。
物が燃焼するという現象には、三つの絶対的要素が必要です。
その三つとは、

・燃える物
・酸素
・温度

このうち一つでも欠けると、火はつかないし、維持もできなくなる。
例えば水をかけると火が消えるのは、温度が下がって酸素も供給されなくなるから。
火の点いた紙が自然と消えるのは、燃える物が無くなるから。

ここまでは日常でも普通にあるお話。
ではこれを踏まえて、以下の質問。

「真空状態でマッチを擦ると、火はつくのか?」

真空ということは周りに酸素がない状態なので、三大要素の一つを欠いている。
だから直感的に、火はつかないんじゃ?と思ってしまうんじゃないだろうか。

結論をいえば、つきます。
では、それはなぜか。

答えは、マッチの先頭部分に酸化物として酸素が含まれているので、それを使って燃焼することができるわけです。
「酸素が必要」という事に対して、何も供給源が一つである必然性はないということです。

これも、常識が我々を悩ませるという一つの例。
こういう話、結構好きだったりします。

2006年11月13日月曜日

誕生日のパラドックス

直感的な印象と実際の数値が食い違う、有名な例です。
ネタが無いから雑学に逃げる気だなと気付いた人は鋭い。後で職員室に来なさい。


「何人集まれば、同じ誕生日の人がいる確率が50%を越えるか」
先に言うと、答えは23人です。
予備知識の全く無い人に言えば、多分「え?」っていう不思議な感覚になってくれると思います。

こういう感覚が生まれる原因は、今までの経験則が常識として刷り込まれてるから。
人生の中で一番人と繋がりやすい学校という集団生活の中でさえ、自分と同じ誕生日の人と出会う事は滅多にない。
教室をガラガラッと開けて、クラスに同じ誕生日の人がいて盛り上がる、なんてのもない。
だから、そういうものだと思ってしまう。

まぁ例題の言葉も軽いトリックなので、実際の私達の直感に近くなるよう直してみると、
「何人集まれば、"自分と"同じ誕生日の人がいる確率が50%を越えるか」
これだと、答えは253人です。
私達の持つ感覚にぐっと近くなります。

つまり、最初の例題は第三者視点で見た結果。
次の例題は当事者視点で見た結果。

日常を色んな視点で物事を見る意義は、正にここにあると思う。
気付かないものに気付くため。見過ごさないようにするため。
そういうお話でした。

2006年11月12日日曜日

物書きのジレンマ

科学的手法、とはどういう事か。
大まかに分別すれば、

1.予測し、
2.観測でき、
3.確認され、
4.追証が可能であること(再現性)

となる。
それを踏まえた上で、大多数の物語が抱える問題とは、

「2以降が欠落する=科学的ではない」

という、ある意味では致命的弱点と言えるものだ。
では、それを回避する為に主に行われる作業はというと、

・物語内では確立されている理論であるとする(既定派)
・未発見の新理論が存在するものとする(森羅万象派)
・一部のみ現実理論に追従する(疑似科学派)
・あえて言及しない(割り切り派)

大体こんなところだろうか。
結局はどれも「もっともらしい話で科学的だと読み手に錯覚させる」ということは一致している。
逆に言えば、物語というものを「科学的であるか云々」で判断を下す事自体、論点がズレてるという事になる。
トンデモ科学に見えようが面白ければ正解。そういう事なんだろう。

そしてこんな当たり前の事をもっともらしく解説する時間があるなら、私はさっさと物語を書いた方がよい。
やれやれ。

2006年11月11日土曜日

真面目?不真面目?

うちの会社は大会社でもないので、2001年入社の同期は現状二人しか残っていない。
そうなると上の人(主に素敵上司)から何と呼ばれるかと言えば、

2001年組の真面目な方、不真面目な方

という、中学校ならイジメ問題に発展しかねない呼ばれ方をしてるわけです。
まぁノーネクタイで出勤したり、飲み会をすっぽかしたり、効率よくサボる事を考えてたりするのが真面目だとは思ってないので特に反論はしてないけど、一度「2001年の真面目な方は繊細だから心配してる」的な発言に対して、白々しく

「ありがたいですが、私は大丈夫です。ご心配なく」

と言ったら、

「2001年の真面目な方は繊細だから心配してるんだよ」

と聞こえてないフリをされたりして。
楽しい職場です。くそっ

2006年11月10日金曜日

無題の続き

ええと、何で昨日はあんな残念な日記になったかといえば、
「ちょっと難しい本を読んで理解できなかったから」
という、情けないを通り越して呆れたを突き破って馬鹿丸出しな理由だったりします。

それでも本の内容を説明しろと言われればできてしまうので、これは危ないなと。

難しい理論を難しく説明するのは、理解が無くてもできる。
難しい理論を分かりやすく、それに縁がない人にも易しく説明できたときこそ「理解した」と言えるので、それは間違えないようにしたいと思ったわけです。

・・・そしてお気付きの通り、今日もオチはないです。
誰かオチを販売してくれ。並んででも買うから。

2006年11月9日木曜日

無題

何というか今更書くことでもない気はするけど、毎度毎度面白いネタが思いつくわけもないので、適当にお茶を濁そうと思う。
いつも面白い事書いてるか?と言われると辛いところなので突っ込まないように。困ります。

頭が良い=知識が豊富という図式は成り立たない。
なぜなら、豊富な知識は良質の土のようなもの。
そこに思考という種子を埋め、経験という水を与えた時、初めて「知恵」が発芽する。

たまに錯覚する事があるから、忘れないようにしたい。

2006年11月8日水曜日

妄想に近い未来像

やってみせ
言って聞かせて させてみせ
褒めてやらねば、人は動かじ

「山本 五十六」の言葉です。
結局のところ、これを忠実に再現できれば、いわゆる「理想の上司」になれるのだろう。
将来的には自分にも出来るはずなので、心配はしてませんが。

ただそれまでの経路を何とかして、楽で効率的でお金も儲かってバリバリ休みつつ女性にモテモテで宝クジも大当たりで世界一周もOK、という状態にしたいわけだ。

どう見ても病気です。重度の。

2006年11月7日火曜日

5時間の振り分け

会社で半期分の面談があって、そこでのお話。
そろそろ本格的に管理職としてのスタンスを要求されているようで、嬉しいような悲しいような。

上司「仕事だけじゃなくて、もっと会社全体の方を見る時間を作って欲しい」
私  「5時間かかる仕事を3時間で済ませて、2時間遊ぶだけではNGですか」
上司「うん。その遊び分の2時間を会社の為の時間に使って欲しいってこと」
私  「わかりました。2時間で済ませて1時間会社に使って、2時間遊びます」
上司「そこまでこだわらなくても」

といいつつ、上司的にはそう悪い感触じゃなかったらしい。
話のわかる人だ。そういう余裕ある上司に、私もなりたい。

2006年11月6日月曜日

OSに人工知能は必要か?

結結構ものぐさな私としては、OSに人工知能が乗っかったらいいなと思う事が多々ある。
例えば、

・音声入力による対話式
・調べ物の時、自己判断機能で必要な情報のピンポイントピックアップ
・障害時、過去三ヶ月の操作内容から自己診断で内容報告&自動復旧
・常時デフラグ、ファイルチェック、ハードウェアチェック ・チェックに引っかかった場合、回避行動を自動選択・実行

等々。 便利すぎる。必要スペックがえらいことになりそうだけど。
ただよくよく考えると、下手に自己進化しすぎて

・もっといいCPUにアップグレードしませんか?
・またこのゲームですか。よく飽きませんね
・フォルダ名とフォルダ内容が一致してませんけど

とか、テメー余計なお世話だよ的な事もしてきそうで怖い。
やっぱ今のままでいいな。うん。

2006年11月5日日曜日

かみは バラバラに なった

物語を書く上で一番簡単で楽なのは、全ての世界設定を知るストーリーテラーを一人登場させる事。
ただしそれをやると、斬新さのメーター値がほぼゼロを指し示す為、大抵は何とかして避ける構成を考えようとする。

王道パターンだろうがパクリだろうがオリジナルだろうが、最重要なのは 「面白いか否か」 なので、下手に斬新さにこだわるよりも、王道・パクった上にクソつまらないという事態を避ける努力をした方が何倍もマシである。
そう頭ではわかっていても「斬新な発想」という甘美な言葉は、心を鷲掴みにして離さないわけで。

これも ものかきの サガ か・・・・・・
よろしい かくまえに かみのはっそうを とくと めに やきつけておけ!!

2006年11月3日金曜日

サイレンとマジョリティの魔法効果

突っ込みどころが巨大すぎて、逆に突っ込む気力が無くなる具体例。

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/shirokuro/news/20061031ddm013070105000c.html
>今回のこたえは数字のうえでは「しなくていい」派が圧倒的だったけれど、
>応募しなかった多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。
>中国・韓国とは仲良くしたほうがいい。

なぜこのような素晴らしい記事を書かれたのか、ということは考察するまでもなく透けて見えるので割愛。

以下、巷に溢れる類型一覧

・明らかにやってないけど、親心でやればできる子
・明らかに人為的ミスだけど、責任は取りたくないので原因究明は困難
・明らかに規定ルールじゃないけど、自分に不利益だからノーマナー
・明らかに死んでるけど、人気があるから復活
・明らかにどうでもいいけど、火曜サスペンスには船越栄一郎と崖
・明らかにオレ戦争が終わったら結婚するんだけど、死亡フラグだから流れ弾に当たる
・明らかに不確定要素満載だけど、上手くいったから全て僕の計算通りさ
・明らかにぬるぽだからガッ

2006年11月2日木曜日

経験≒認知(途中式は省略)

物事には大抵、多面性があって。例えば、

トーマス・エジソン
Genius is one percent inspiration and ninety-nine percent perspiration.
(天才とは1%のインスピレーションと、99%の汗から成る)

これをストレートに解釈すれば、「才能は少しでいい。努力が大事だ」という事になる。
しかしその他にも解釈が成立するわけで、いくつか並べてみると

・努力をしない天才はいない
・1%の閃きがなければ、99%の努力をしても無駄
・99%の努力が1%の閃きを補う事はない

などなど。

じゃあどれが正しいのか、という議論にしてしまうのは正に墓場の入り口で、正答のない迷路で無駄なエネルギーを使うハメになる。

そういう考え方もある、ということを認知し、忘れない事。
そうする事で客観性を保ち、柔軟な思考を育む事ができる。それが一番の収穫。