2006年12月8日金曜日

因果関係としての時間の認識

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以下の問いに答えよ(5点)


問1.
52枚のトランプがあります。
その中から無作為に1枚抜き出して箱に入れます。
その後、新たに3枚取り出してみると、全てダイヤでした。

この時、箱に入っているカードがダイヤである確率を求めなさい。


問2.
52枚のトランプがあります。
その中から無作為に3枚取り出してみると、全てダイヤでした。
その後、新たに1枚抜き出して箱に入れます。

この時、箱に入っているカードがダイヤである確率を求めなさい。
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【答え】
問1. 1/4
問2. 10/49


・・・ではありませんよ?
問1.問2.ともに10/49です。

問1.は52枚の中から1枚引いている。だから1/4。
問2.は既に3枚引かれた後の49枚から1枚引いている。だから10/49。
そう考えてしまうからでしょう。
手順からすると問1.の「3枚を取り出す」のは無駄に思えるしね。
でも、問題全体からしたら必要な情報・条件です。

多少言葉のマジックもあるでしょうが、こう考えてしまうのは「時間軸」が絶対的なものとして私達の生活に食い込んでいるせい。
絶対視してしまうと、見えないものも出てくる。
特に物語を書く上では柔軟さを損なう事になるかもしれないから、注意したいと思う。

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