2007年1月21日日曜日

カマイタチの雑学

かまいたちについて、ちょっと調べてみた。
伝承と、科学の両面から紹介。


カマイタチ=鎌鼬 と書く。
窮奇(きゅうき)と書いてもカマイタチと読ませる事もあるようで、この場合は主に妖怪を指す。


【妖怪Version】
人間を切り裂いていく風の魔物。
三人組で行動し、一匹目が対象を転ばせ、二匹目が切り裂き、三匹目が薬をつけて痛みを消す。
切られたのに痛みが少ないのは、そのせいという。

結局何が目的なのかは不明。
多分、理由はないんだろう。妖怪だから。


【科学Version】
一般的に知られる「旋風や突風により真空が発生し、人体を切り裂く」というのは、科学的のようでまるで論拠がない。真空がぶつかれば切れる、ってのはどういう理屈だよ。

そもそも自然環境で真空を発生させるには、同一空間内の気圧差が極端に高くならないとダメで、そんな気圧差を生む旋風が向かってきたら、切れるどころか到達する前に空気圧で吹き飛ばされる。
暴風の代名詞であるハリケーンでも真空を作り出す気圧差を作れない、といえばイメージしやすいだろうか。

とはいえ実際に風が吹いたら身体が切れたって経験があるから伝承として残ってるわけで、そこを科学的に解体すると以下のようになるそうだ。

1.風により皮膚表面の温度と湿度が低下。
2.皮膚は湿度(潤い)が下がると変質しやすく、弾性を失い硬化する。
3.硬化した皮膚がちょっとした動作、温度差で割れる。

原理としては、冬場になると唇が乾燥して割れるのと同じってこと。



以上ですが、科学ってのはいつも納得させてくれるかわりに、代価として夢をぶち壊していくものだなと思う。
まぁそう思うのも、毎度の事ではあるけど。

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