2007年1月7日日曜日

お題:血液型占い

※ネタが無かったので、知人からテーマを貰いました※



世界中でもアジア圏、というか日本でしか市民権を持たない血液型占い。
これについて真面目に討論すると、まず喧嘩になります。なぜなら、

① 血液型と性格についての因果関係は科学的に立証できない。
② また、因果関係が無いという事も立証できない。

つまり禅問答になるからです。
とはいえ世間的に「少なからず当たってる」という現象が起きている為、占いや性格診断として最低限の市民権が得られてるわけで。
ちょっとこの現象ついて科学的に解釈を伸ばしてみようと思う。

「少なからず当たってる」現象が引き起こされる原因としては、以下の三つのどれか或いは複合としての現象で説明ができる。

1.確証バイアス
2.バーナム効果
3.予言の自己成就現象


まず1について。
確証バイアスとは、「自分に都合のいい情報のみを集め、先入観を補強する現象」です。
例えば、10人のA型を集めてそのうち6人が性格判断通り几帳面だったとする。
その時は6人だと分かっていても、時間が経てば経つほどその意識は薄れ、「A型を集めたら几帳面が多かった」という印象になります。
そうすると「A型は几帳面という性格判断は適合している」と感じるわけです。
この場合、当初いた4人の几帳面ではなかった人は例外として抹消されてしまうのがポイント。

次に2について。
「誰にでも当てはまるような曖昧な情報を与え、少しでも適合した場合にそれが全面的に当てはまる正確なものだと感じる現象」をバーナム効果と言います。
巷に溢れる占い関連も、大体これが多いようです。
10個上げられた占い結果で5個が当たっていた場合、「当たってる」と感じてしまう。
でもそれって、本当に当たってると言えるのか?打率5割だぞ?

最期に3について。
A型は几帳面、O型は大雑把なんて情報を長期間与えられ続けたら、
・あぁ俺A型だから几帳面にしないと。
・私O型だから片付けられないのも仕方ない。
とか、自分を作ってしまいがちなのが人間心理というもので。
「予言を受け取った者が、その予言通りの行動を取る事で、結果として予言が的中する」ものを予言の自己成就現象と呼びます。
お前は勇者だ、勇者は竜王を倒すものだと言われたら、そりゃ倒しますって。


この三つが頑強な地盤を作っている為、世にいう脅威の的中率が血液型占いにはあるわけです。
理由はどうあれ、当たってるならそれでいいか・・・という気がしないでもない。起因が血液型ではないにしろ。




そして、合コンなどでこの話を真面目に言うとドン引かれる可能性が大。
空気を読んで話に乗っておくが吉。

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