2007年2月16日金曜日

エスカレーターの違和感

停止したエスカレーターについて。

上手く上り下りできない理由は、心理学上で「エスカレーター効果」と呼ばれるようだ。
止まってるエスカレーターでの違和感そのものを指しているわけだが、結局のところメカニズムは依然研究中らしい。

それを踏まえた上で、自分なりに解釈を広げてみる。
まずは前提から。


【前提】
・エスカレーターの傾斜角は30度(標準値)
・エスカレーターの速度は毎分30m(標準値)

【解釈】
毎分30mということは、1秒間で50cm進んでいる事になる。
人間が階段を上る一歩分の速さは0.5~0.6秒なので、一歩の間にエスカレーターは30cm前後進む。
角度30度のものが30cm進む時に発生する高さは、三角関数より15cmと割り出せる。

もっとも違和感が発生する時は上り始め(始点)、上り終わり(終点)、下り始め(始点)、下り終わり(終点)の四箇所。
その発生原因は上記で割り出した15cmで説明ができる。

つまり我々は、日常では上り始点の一歩目は15cm高く見積もって足を出し、上り終点では15cm低く見積もって足を出している。
同じように、下り始点の一歩目は15cm低く見積もり、下り終点では15cm高く見積もっている。

止まっているエスカレーターの場合、その見積もりが無くなる為、15cm分の踏み損なった違和感を感じるわけだ。
※正確には始点と終点は、なだらかになっているので15cmよりは若干低くなります。



という感じですが、いかがでしょうか。
もっと根本的な話をすると、エスカレーターだと無意識に感知するから、脳と身体が勝手に予測して違和感を生むわけです。
それだけエスカレーターが我々の生活に浸透してるってことなのでしょう。

今回は始点と終点における違和感を説明しましたが、昇降している最中にも『足が重い』等の違和感があります。
こっちはどうなんだろう。気が向いたら考えてみようと思う。
脳が勝手に予測しているってのは大前提で、そこに慣性の法則が関わってるんじゃないだろうか。多分。

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