2007年2月15日木曜日

色々な結合

髪が形状を保っていられるのは、内部に四種類の結合要素が存在するから。

・ペプチド結合
・システィン結合
・イオン結合
・水素結合

それぞれ簡単に紹介。
ペプチド結合は、アミノ酸そのものの結合。
髪を引っ張って途中で切れるのは、ペプチド結合が切れるから。
細胞同士がくっついてるもの、といえば想像しやすいでしょうか。
逆に言えば、この結合がないと髪は髪でいられません。

システィン結合は、アミノ酸を構成するものの結合。
形状を保っていられるのは、この結合が強固だから。

イオン結合は、ペーハーを決定する結合。
髪がパサつくとか日々髪の状態が違うのは、この結合でペーハー値が若干変化するため。
一番状態が安定するのは、弱酸性のとき。

水素結合は、一番弱い結合。
髪を濡らすと結合が切れ、乾かすとまた結合します。
乾く前にドライヤーやブラシで髪型を変える事ができるのは、この結合のおかげ。
濡れたら結合が切れるので、変えてもすぐリセットされるんだけどね。


結合の強さは、下に行くほど弱くなります。
ペプチド結合が一番強く、水素結合が一番弱い。
美容室のパーマは二番目に強いシスティン結合に作用することで、長期間の髪型変化を可能にする。
ペプチド結合に作用したら、髪は死んじゃうしね。

パーマの詳しい仕組みはネット上に腐るほど教材があるので、割愛。
今回はシスティン結合に着目して、パーマを長続きさせる方法を。

まず一つ目。
システィン結合が安定するには、酸化が十分進まないといけません。
パーマを終えたばかりの髪は酸化が十分ではなく、髪はゆっくりと外気から酸素を集めて結合を進めていきます。
その途中で濡れてしまうと、酸化が止まって形状が崩れてしまう。
だから完全に安定するまで、パーマ後24時間程度は濡らさない方がよいということになる。

二つ目。
お風呂等で濡れた髪は水素結合が切れた状態、というのは前述の通り。
縮毛の人でも髪が濡れればストレートヘアーに近くなるように、パーマの髪もストレートに近くなる。
そしてそのまま乾いてしまうとその状態で水素結合してしまうので、せっかく作ったシスティン結合に負荷をかけてしまう。
システィン結合は結構強い結合だとはいえ、それが続くと結合が切れやすくなる。元々、元の髪質に戻ろうとする力は相当だしね。
逆に水素結合を上手く使えばシスティン結合を補助してあげることもできるわけ。ドライヤーでウェーブを作ってあげるとか。
結構面倒臭いだろうけど。

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