2007年2月11日日曜日

科学的思考が難しい理由【解答編】

前日記事の解答編です。
※できれば問題を見た後で読んでください。




問題1:ア
問題2:イ

多分意外に感じられるのは、問題2の方ではないだろうか。
Bの位置にあるボールは上昇中なのだから、上昇する力が掛かってるはず、と考えがち。
でも実際に掛かってる力は重力のみです。
上昇する力は投げた瞬間に掛けられた運動エネルギーによるものなので、ボールが手から離れれば供給源はなくなりますよね?
手から離れた後でも力が掛かってたら、超能力と言うしかない。

なんか納得しづらい、という気がするのは、
「動いてるものには力が作用してる。してないなら動かないはず」
ということを日常生活で感じ取り、自分の中で理論化してしまっているから。
このようなものを総称して「素朴理論」と言います。

この素朴理論は5割当たってるけど5割は外れている、くらいに考えてないと盲点を突かれる。
科学的思考をする場合には、その盲点が邪魔になったりするわけだ。

※素朴理論が悪い、と言ってるわけではないので念の為。

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