2006年11月26日日曜日

囚人のジレンマ

何の前振りもなく、問題です。
まともに書いてたら長すぎたので、二日に分けます。
ネタが無い訳じゃないんです!信じてください、刑事さん!


問1. あなたは、ある事件の共犯として捕まってしまいました。
警察はある取引を持ちかけてきます。

「君が自白して、もう一人が黙秘した場合、君は無罪にしよう」
「だが君が黙秘して、もう一人が自白した場合、懲役30年だ」
「二人とも自白した場合、有罪だが懲役10年にしてやる」
「二人とも黙秘した場合は、有罪だが執行猶予で仮釈放だ」
「この条件は、もう一人にも伝えてある」

この条件の時、あなたは自白と黙秘、どちらを選びますか?


回答.
あなた自身から見れば、相手が自白しようが黙秘しようが、自白した方が得になります。
無罪になる道は、ここしかないしね。

【前提】
1位:無罪、2位:有罪執行猶予、3位:有罪10年、4位:有罪30年

【選択肢ごとの可能性】
・自白→無罪、有罪10年
・黙秘→有罪30年、有罪執行猶予

ここまでは、落ち着いて考えれば誰でも分かるでしょう。
そして、それこそが一番の問題なのです。

なぜなら、自分から見れば自白がお得。これを、
「相手も同じように考えてしまう」
という事です。

そうなると、高確率で二人とも自白する事になるので、懲役10年。
あれ?得になる選択をしたはずなのに3位じゃん・・・
じゃあ黙秘すればいいのか?仲良く仮釈放できるかも。いや、もし相手が自白したら懲役30年だぞ。うむむむ・・・

と悩んでしまう。これが「囚人のジレンマ」と言われる所以です。
自分にとって最良の選択が、全体にとっての最良の選択になりえないという困った話。

これって意外と身近な所でも、形を変えて存在してたりします。
明日はこの事を踏まえて解説予定。

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